【特集】「ディフェンシブ」が11位にランク、世界的な景気後退懸念で物色シフトも<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 インバウンド
2 メタバース
3 半導体
4 ゲーム関連
5 旅行
6 円安メリット
7 防衛
8 TOPIXコア30
9 海運
10 2022年のIPO
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「ディフェンシブ」が11位となっている。
米連邦準備制度理事会(FRB)を始め、日本を除く世界の主要中央銀行がインフレ阻止を目的に積極的な金利引き上げを進めている。しかし、金融引き締め策は景気後退を招くことが警戒され、NYダウは30日に約2年ぶりに2万9000ドルを割り込んだ。この世界的な景気後退懸念を意識する格好で、株式市場では「ディフェンシブ」株が注目を集めている。景気後退局面でも、生活必需品の食品や医薬品、あるいは鉄道や通信といった分野には着実な需要が発生するため、防御色の強いこれらディフェンシブセクターに株式市場の資金がシフトする傾向が強まっている。
昨年以降、原油価格や天然ガス価格は上昇基調にあり電力株などはディフェンシブ株としては物色しづらい。また、穀物価格も強含んでいるため食品株では値上げができるブランド力の高い銘柄が注目されている。こうしたなか、食品セクターでは味の素<2802>やキッコーマン<2801>、日清食品ホールディングス<2897>、ヤクルト本社<2267>など。医薬品では第一三共<4568>、アステラス製薬<4503>、塩野義製薬<4507>など、通信では日本電信電話<9432>やKDDI<9433>などが注目されている。
出所:MINKABU PRESS