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【市況】東京株式(前引け)=急反落、先物主導の下げで一気に2万6000円割れ

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 28日前引けの日経平均株価は前営業日比587円36銭安の2万5984円51銭と急反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億9935万株、売買代金概算は1兆6003億円。値上がり銘柄数は166、対して値下がり銘柄数は1627、変わらずは43銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は朝方から売りに押される地合いだったが、前場後半になると先物主導で下げ足が一気に加速した。世界的なインフレを背景にFRBをはじめ各国中央銀行の金融引き締め策が長期化するとの懸念が、リスク回避目的の売りを誘発し、先物を絡めた仕掛け的な売りで日経平均は一気にフシ目の2万6000円大台を割り込む展開に。下げ幅は600円を超える場面があった。業種別にはTOPIXベースで33業種全面安となり、海運、不動産、小売り、自動車株など世界景気敏感株や内需株など分け隔てなく売りがかさんでいる。値下がり銘柄数は1600を上回り、プライム市場の9割近い銘柄が下落した。

 個別では売買代金首位となったレーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力株が安く、ソフトバンクグループ<9984>、日本電産<6594>なども軟調。ファーストリテイリング<9983>の大幅安も目を引く。任天堂<7974>、キーエンス<6861>が値を下げ、メルカリ<4385>も売られた。gumi<3903>が値下がり率トップに売り込まれ、三菱自動車工業<7211>も急落した。半面、オンワードホールディングス<8016>がしっかり、シスメックス<6869>は逆行高で値上がり率トップと気を吐いた。トピー工業<7231>、MS-Japan<6539>なども値を飛ばした。

出所:MINKABU PRESS

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