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【市況】東京株式(大引け)=159円安、FOMC後の米株安に追随も後場下げ渋る

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 22日の東京株式市場は前日の米国株市場でNYダウなど主要株価指数がFOMC通過後に売られたことから、リスク回避の売りが優勢となった。ただ、後場は押し目買いで下げ渋る展開に。

 大引けの日経平均株価は前営業日比159円30銭安の2万7153円83銭と続落。プライム市場の売買高概算は11億4475万株、売買代金概算は2兆6518億円。値上がり銘柄数は626、対して値下がり銘柄数は1105、変わらずは106銘柄だった。

 きょうの東京市場は朝方から広範囲に売りが先行し、日経平均は下値模索の展開となり、前場中ごろに2万7000円台を割り込む場面があった。日本時間きょう未明にFOMCの結果が公表され、FRBは0.75%の利上げを決定した。この利上げ幅は織り込んでいたものの、今後も大幅な引き締め政策が続くとの見方から米株市場はNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。これを受けて東京市場もリスクオフの流れとなり、日経平均は一時360円程度下落しフシ目の2万7000円台を割り込む場面もあった。しかし、その後は日銀の金融政策決定会合で現状維持が発表され、外国為替市場でドル高・円安が進んだことなどを受け、インバウンド関連株などを中心に買い戻しが入った。日経平均は後場に下げ幅を縮小し、2万7000円台をキープして引けたが、7月19日以来約2カ月ぶりの安値をつけた。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたダブル・スコープ<6619>は乱高下を経て結局小幅マイナス圏で引けた。ソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。リクルートホールディングス<6098>が安く、ダイキン工業<6367>も下落した。ゴルフダイジェスト・オンライン<3319>が大幅安、エムアップホールディングス<3661>の下げも目立った。

 半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり、任天堂<7974>も買いが優勢だった。メルカリ<4385>も上昇した。レノバ<9519>が商いを伴い水準を切り上げ、三菱重工業<7011>も堅調。JR東日本<9020>が買い優勢となったほか、東芝<6502>も値を上げた。チェンジ<3962>、gumi<3903>が値を飛ばし、ビジョン<9416>も物色人気に。M&Aキャピタルパートナーズ<6080>、アイスタイル<3660>も買いを集めた。

出所:MINKABU PRESS

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