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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):九州電、マクビープラ、Pアンチエイ

九州電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■九州電力 <9508>  799円  -36 円 (-4.3%)  本日終値
 九州電力<9508>は大幅反落。13日の取引終了後、未定としていた中間配当を無配(前年同期20円)にすると発表したことが嫌気された。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■東京エレクトロン <8035>  42,280円  -1,620 円 (-3.7%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連の主力株が大きく下値を探る展開となった。前日の米国株市場では8月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る上昇を示したことを嫌気して主要株価指数が急落、米長期金利が急上昇したことを背景にハイテク株をはじめ広範囲に売り込まれる状況となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)はナスダック指数の下落率を上回る6%を超える暴落をみせており、これを受けて東京市場でも半導体関連のシンボルストックとなっている両銘柄を中心に売りがかさむ展開を強いられている。

■不二硝子 <5212>  1,495円  +300 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値
 不二硝子<5212>がストップ高。米モデルナ<MRNA>のバンセルCEOが日本テレビの単独インタビューで、新型コロナウイルスなどのワクチン製造のアジアの拠点を日本につくりたいと意欲を示したことが前日13日に伝わった。これを受け、医薬品用の管瓶を製造販売する同社に思惑的な買いが入ったようだ。このほか、医療機器向けの精密金型を手掛ける不二精機<6400>、ワクチン保冷庫を製造するツインバード工業<6897>なども物色されており、ワクチン関連に位置づけられる銘柄群が再び関心を集めている。

■マクビープラ <7095>  9,080円  +1,500 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 Macbee Planet<7095>が急反騰。同社は自社システムを使ったデータ分析でWebマーケティング支援事業を展開するが、足もとの業績は絶好調に推移している。13日取引終了後に発表した23年4月期第1四半期(22年5~7月)決算は、既存案件の拡大や新規案件の開拓が進んだことを背景に営業利益が前年同期比35%増の4億4900万円と大幅な伸びを示しており、これを手掛かり材料に投資資金が集中した。

■アイビー化粧品 <4918>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値
 アイビー化粧品<4918>がストップ高。13日の取引終了後、鮮度保持や高品質冷凍、鮮度維持解凍、熟成などさまざまな使用用途のある電場を作りだす機器を製造販売するDENBA(東京都千代田区)と業務提携すると発表しており、これが好感された。商社機能も持つDENBAの中国(香港を含む)や台湾のネットワークを生かし、日本国内以外での「育毛剤」の販売展開を行うのが狙い。同件による23年3月期業績への影響は軽微としているが、29年3月期までに年間売上高で約20億円、営業利益で約14億円の上乗せとなる可能性があると見込んでいる。

■Pアンチエイ <4934>  3,190円  +500 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 プレミアアンチエイジング<4934>に買い人気集中。基礎化粧品の製造販売を手掛けるが、スキンケアブランド「デュオ」を主力に業績を伸ばしている。また、同社が力を入れるオールインワン「カナデル」などの牽引で利益成長を後押しすることが期待されている。13日取引終了後に発表した23年7月期の業績予想で営業利益が前期比24%増の30億円と大幅回復に転じる見通しを発表、これを材料視する形で投資資金が集中した。

■太洋物産 <9941>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 太洋物産<9941>がストップ高。13日の取引終了後、22年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これが好感された。毎年9月30日時点で1単元(100株)以上を保有する株主に対して、一律でクオカード5000円分を贈呈する。同時に発表した8月度の月次売上高速報は前年同月比49.2%増と4カ月連続で前年実績を上回った。前月に続き鶏肉の需要が増加傾向にあったほか、豚肉も船積みが進んだ。また、農産品の受け渡しが順調に進んだことも寄与した。

■nms <2162>  290円  +23 円 (+8.6%)  本日終値
 nms ホールディングス<2162>が4連騰。13日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を771億円から780億円(前期比23.3%増)へ、営業利益を6億円から8億円(前期3億6100万円の赤字)へ、最終利益を5000万円から2億5000万円(同19億8000万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。中国ロックダウンによる稼働影響や部品・部材価格の高騰、物流コスト上昇などの影響があるものの、各事業とも売り上げ確保に向けた取り組みと、抜本的基盤強化策の実行を進めたことで、上期において営業利益の改善が見込まれることが要因としている。また、為替の円安が続いたことで、第1四半期に続いて第2四半期にも為替差益を計上することも寄与する。

■セルム <7367>  682円  +50 円 (+7.9%) 一時ストップ高   本日終値
 セルム<7367>が急反発。13日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を30億5100万円から32億4900万円(前年同期比11.6%増)へ、営業利益を3億4700万円から5億200万円(同11.1%増)へ、純利益を1億9200万円から2億7900万円(同15.3%増)へ上方修正したことが好感された。顧客と共に伴走できるテーラーメード型の支援体制が顧客経営層から高い評価を受けたとしている。

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