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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):VIX短先物、HIS、三井ハイテク

VIX短先物 <日足> 「株探」多機能チャートより
■VIX短先物 <1552>  2,097円  +185 円 (+9.7%)  本日終値
 国際のETF VIX短期先物指数<1552>は5日ぶりに急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。13日の米VIX指数は前日に比べ3.40(14.24%)ポイント高の27.27に上昇した。米8月消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で8.3%と市場予想(8.1%)を上回った。エネルギーと食品を除いたコア指数も予想を超える伸びとなった。インフレ懸念の高まりが警戒され、NYダウは1276.37ドル安の3万1104.97ドルと今年最大の下げを記録した。この米国市場の波乱を受けて、東京市場でVIX短先物は急伸している。

■TDCソフト <4687>  1,256円  +81 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 TDCソフト<4687>は急伸し年初来高値を更新。13日の取引終了後、23年3月期連結業績予想について、売上高を330億円から340億円(前期比9.9%増)へ、営業利益を30億6500万円から32億6000万円(同9.9%増)へ、純利益を21億円から22億7000万円(同9.7%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが流入した。上期において、各事業分野が堅調に推移したことに加えて、高付加価値SI(システムインテグレーション)サービスが想定を上回り堅調に拡大していることが要因としている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,310円  +117 円 (+5.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 13日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)最終が赤字縮小で着地・5-7月期も赤字縮小」が好感された。
 エイチ・アイ・エス <9603> [東証P] が9月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年10月期第3四半期累計(21年11月-22年7月)の連結最終損益は332億円の赤字(前年同期は336億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
  ⇒⇒エイチ・アイ・エスの詳しい業績推移表を見る

■セルソース <4880>  5,100円  +210 円 (+4.3%)  本日終値
 セルソース<4880>が大幅反発。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(21年11月~22年7月)単独決算が、売上高28億7200万円(前年同期比36.5%増)、営業利益9億3800万円(同38.3%増)、純利益5億8900万円(同37.6%増)と大幅増収増益となったことが好感された。提携医療機関数が前年同期比391院増の1301院に拡大したことに伴い、加工受託件数が増加したことが業績を牽引した。また、化粧品販売でBtoBモデルへの変革が結実し、想定を上回る売り上げを計上したことも寄与した。22年10月期通期業績予想は、売上高40億5000万円(前期比38.6%増)、営業利益13億3600万円(同34.7%増)、純利益8億3300万円(同28.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,655円  +100 円 (+2.8%)  本日終値
 ジェイ・エス・ビー<3480>が新値追い。同社は13日取引終了後、22年10月期第3四半期累計(21年11月~22年7月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比20.6%増の64億3900万円となり、通期計画の58億8100万円を超過したことが好材料視されたようだ。売上高は同10.1%増の448億3100万円で着地。主力の不動産賃貸管理事業で、物件管理戸数が順調に増加し、高水準の入居率を確保したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■エアトリ <6191>  3,005円  +82 円 (+2.8%)  本日終値
 エアトリ<6191>は3日続伸。13日の取引終了後、AI・データサイエンスでクライアントの課題を解決するエスタイル(東京都渋谷区)と資本・業務提携したと発表しており、今後の展開に期待した買いが入った。投資事業の一環での取り組みとして行うもので、上場準備を進めているエスタイルにエアトリの上場経験、ノウハウを最大限に生かし、効率的な準備を進めることができるようサポートするという。なお、22年9月期業績予想へ与える影響は軽微としている。

■三井ハイテック <6966>  8,980円  +10 円 (+0.1%)  本日終値
 三井ハイテック<6966>は5日続伸。13日の取引終了後、23年1月期の連結業績予想について、営業利益を204億円から250億円(前期比67.1%増)へ、純利益を150億円から192億円(同63.0%増)へ上方修正しており、これが好感された。上期に需要の堅調な推移や為替相場の円安による効果から増収増益となったことに加え、下期においても円安水準が継続すると想定されることが要因としている。なお、売上高は1820億円(同30.5%増)の従来予想を据え置いた。あわせて発表した第2四半期累計(2~7月)決算は、売上高854億6100万円(前年同期比33.1%増)、営業利益128億6400万円(同2.2倍)、純利益110億3700万円(同2.4倍)だった。

■ヤーマン <6630>  1,288円  -182 円 (-12.4%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ヤーマン<6630>は急落。13日の取引終了後に23年4月期第1四半期(5~7月)の決算を発表し、純利益は前年同期比31.7%減の13億8100万円となった。通期で2ケタ増益を見込んでいるだけに、これがネガティブサプライズとなって売りが先行したようだ。円安に伴う調達コストの上昇で原価が押し上げられたことや、ヘアケアやシェーバーなど新たなカテゴリへの先行投資を積極的に行ったことが響いた。中国での販売が引き続き好調だったことから、売上高は同9.9%増の116億8800万円と増収を確保した。なお、通期の業績予想に変更はないとしている。

■中国電力 <9504>  775円  -65 円 (-7.7%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 中国電力<9504>が大幅安。株式分割を考慮した実質ベースで約40年ぶりの安値圏に沈んでいる。13日の取引終了後に従来未定としていた23年3月期業績予想を発表し、最終損益を1390億円の赤字(前期397億500万円の赤字)とした。大幅赤字の見通しを示したことから、これを嫌気した売りが出ているようだ。燃料価格上昇による影響を大きく受ける見込み。燃料費調整額の増加などにより、売上高は1兆6200億円(前期比42.5%増)と増加する見通しだ。同じく未定としてた年間配当予想は無配とした。

■日経レバ <1570>  14,425円  -855 円 (-5.6%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が5日ぶりに大幅反落。前日までの4営業日合計で1200円強の上昇をみせていたが、きょうは寄り付きから大きく売りが先行しそれを吐き出す格好に。フシ目の1万5000円台を大きく割り込んだ。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることもあって、全体相場が波乱含みの動きをみせるとボラティリティの高さに着目した個人投資家などの短期資金の参戦が活発化する傾向がある。前日の米国株市場では8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を受けてインフレ懸念が再燃、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落する展開となり、これを受けてきょうの東京市場でもリスク回避の売りが一気に表面化している。日経平均株価は2万8000円台を大きく下回る水準に売り込まれており、これに連動して日経レバも急落を余儀なくされている。

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