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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ピーエイ、トレファク、ベルトラ

ピーエイ <日足> 「株探」多機能チャートより
■スバル興業 <9632>  9,260円  +420 円 (+4.8%)  本日終値
 スバル興業<9632>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後、23年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比31.1%増の30億2500万円となり、通期計画40億3400万円に対する進捗率は75.0%となった。売上高は同3.0%増の146億600万円で着地。政府による防災・減災や国土強靱化対策の推進などを背景に、主力の道路関連事業が増収増益となったことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ピーエイ <4766>  182円  +8 円 (+4.6%)  本日終値
 ピーエイ<4766>が大幅続伸。8日の取引終了後、新潟市信濃川万代テラスエリアにおけるドローンフードデリバリーの実証実験の実施を発表しており、これが材料視されたようだ。出前館<2484>やドローン物流のTOMPLA(新潟市中央区)、軽貨物事業を手掛ける弘真物流(新潟市東区)と共同で行う。実施期間は6日から16日まで。

■JMS <7702>  578円  +21 円 (+3.8%)  本日終値
 JMS<7702>が大幅続伸。同社は8日取引終了後、大研医器<7775>と抗がん薬治療(化学療法)における業務提携に向けた検討を開始することで基本合意書を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。この合意に基づき、今月に共同プロジェクトを発足させ協議を開始。この協議を通じて、相互の技術を融合させた新たなソリューション提供に向けた具体的な検討と準備を進めるとしている。

■トレファク <3093>  1,872円  +68 円 (+3.8%)  本日終値
 トレジャー・ファクトリー<3093>が大幅高で3日続伸。8日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況(単体)で、既存店売上高が前年同月比11.1%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年に比べて休日が1日少なかったものの、夏休みの外出需要や気温が高く推移したことなどから、夏物衣料が好調だった。また、生活雑貨やホビー用品、ブランド品なども好調に推移した。なお、全店売上高は同20.8%増だった。

■ベルトラ <7048>  517円  +18 円 (+3.6%)  本日終値
 ベルトラ<7048>が続伸、5日移動平均線を足場に切り返しを鮮明としている。政府の水際対策緩和で旅行関連株への物色人気に厚みが加わってきた。1日当たりの入国者の上限を従来比3万人増となる5万人に拡大するほか、帰国や入国の際に求めている陰性証明についてもワクチン接種済みの場合は免除するなどの措置をとることで、海外旅行の需要も活発化する公算が大きくなった。同社は国内及び世界150カ国の現地体験ツアー予約サイトを運営しており、収益環境に強い追い風が吹いている。

■モルフォ <3653>  1,031円  +30 円 (+3.0%)  本日終値
 モルフォ<3653>が3日ぶりに反発。この日、ルネサスエレクトロニクス<6723>のRZパートナエコシステムに参画したと発表しており、これが好材料視された。ルネサスRZエコシステムは、人工知能、ヒューマンマシンインターフェース、産業用ネットワークアプリケーションの設計をサポートするシステム。今回の参画により、モルフォのディープラーニング推論エンジン「SoftNeuro」及び「みまもりAI:Duranta」がルネサスのサイトに掲載されるとしている。

■サムコ <6387>  3,250円  +85 円 (+2.7%)  本日終値
 サムコ<6387>が続伸。8日の取引終了後に発表した23年7月期の単独業績予想で、売上高77億円(前期比20.3%増)、営業利益16億2000万円(同18.1%増)、純利益10億8000万円(同2.6%増)と2ケタ営業増益で最高益更新を見込むことが好感された。期首受注残高が50億2700万円(前年同期比66.1%増)と豊富にあるほか、同社装置需要は引き続き拡大基調にあり、オプトエレクトロニクス分野で通信用レーザーやマイクロLED用途、電子部品分野で高周波デバイス、パワーデバイス、各種センサー用途などでの受注を想定している。また、実装・表面処理分野では引き続きアクアプラズマを重点製品として販売活動を進めるとしている。なお、想定為替レートは1ドル=130円としている。22年7月期決算は、売上高64億100万円(前の期比11.4%増)、営業利益13億7100万円(同38.6%増)、純利益10億5200万円(同39.3%増)だった。

■識学 <7049>  728円  +17 円 (+2.4%)  本日終値
 識学<7049>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社で、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチームの福島ファイヤーボンズを運営する福島スポーツエンタテインメントが、人気YouTuberのヒカル氏と共同で、福島の復興に向けた支援を実施すると発表しており、これが好材料視されたようだ。ヒカル氏がクリエイティブディレクターを務めるアパレルブランド「ReZARD」と協力し、「ReZARD」×「福島ファイヤーボンズ」の商品を開発し、これらの商品をふるさと納税の返礼品として展開する。ふるさと納税による寄付金を通じて自治体の復興支援、被災地支援の後押しとなることを目指すとしている。

■クリングルファーマ <4884>  470円  +10 円 (+2.2%)  本日終値
 クリングルファーマ<4884>が反発。午前9時30分ごろ、慶應義塾と共同で脊髄損傷に対する組み換えヒトHGFタンパク質(HGF)とiPS細胞併用治療に関する特許出願を行ったと発表しており、これが好感された。同社は現在、慶應義塾大学と新規の脊髄損傷治療に関する共同研究を進めており、その成果の一つとして、慢性期完全脊髄損傷モデル動物に対してiPS細胞由来神経幹/前駆細胞とHGF及びスキャフォールド(足場基材)を併用することにより機能回復が得られることを発見。今年3月に共同で特許出願を行っている。今回は、重度の脊髄損傷モデル動物に対して、急性期にHGFを投与することに加え、亜急性期にiPS細胞由来神経幹/前駆細胞を移植したところ、各単独投与群に比べ顕著な運動機能の回復がみられたことから、2件目の特許出願を行ったという。なお、同件による22年9月期業績への影響はないとしている。

■アエリア <3758>  429円  +4 円 (+0.9%)  本日終値
 アエリア<3758>が高い。スマートフォンゲームの運営を主力に手掛け、データセンター事業などにも展開する。8日取引終了後、同社の連結子会社でファンマーケティングサービスを手掛けるサイバードが、メタバースプラットフォーム提供のスタートアップSynamon(東京都品川区)と業務提携することを発表。メタバース空間におけるファンサービス企画・構築・運営サービスの提供を開始する計画にあり、これを材料視する投資資金が向かった。

●ストップ高銘柄
 アイ・テック <9964>  2,518円  +500 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 ハウテレビジョン <7064>  3,855円  +700 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 トミタ電機 <6898>  8,900円  +1,500 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値
 Pアンチエイ <4934>  3,105円  +502 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 コムシード <3739>  501円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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