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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、東京通信、ガーラ

ファストリ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファーストリテイリング <9983>  83,280円  +170 円 (+0.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>は買い優勢の展開ながら、寄り付き早々に1500円を超える上昇をみせたものの、その後は急速に上げ幅を縮小している。市場では「メジャーSQ算出に絡み、インデックスを押し上げる指数売買による影響で日経平均寄与度の高い同社株には瞬間風速で大きな浮揚効果が働いた。前日も同様に指数売買の影響で急伸(1750円高)していたが、(メジャーSQという)イベント通過でその反動も想定される。中国経済の減速が観測されるなか、実需の買いは続くことは見込みにくい」(中堅証券マーケットアナリスト)としていた。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,500円  +1 円 (+0.0%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は売り買いが錯綜するなかも頑強、前日は先物主導でリバウンドに転じたが、きょうはメジャーSQ算出に絡む売買の影響を受けている。前日の米国株市場では主要株価指数が揃って上昇し、8月下旬以降下げトレンドを続けていたナスダック総合株価指数が続伸したことで、同指数と株価連動性の高い同社株にはポジティブ材料となっている。株価は中長期波動の分水嶺である75日移動平均線近辺に位置しており、5000円台半ばは強弱観が対立しやすい。なお、信用買い残は直近2週間続けて増勢で、前週末申し込み時点で900万株を超えている。

■東京通信 <7359>  1,435円  +300 円 (+26.4%) ストップ高   本日終値
 東京通信<7359>が急速人気化。スマートフォンゲームの開発やネット広告代理事業を展開する。今月2日には「ニンテンドースイッチ」向けゲームの配信を材料視され上値を指向した経緯がある。今回の株価急動意について同社のIRでは「当社からのリリースした新たな情報はないが、(株価急動意の材料として)推察されるのは、当社が出資しているブロックチェーン技術を活用したエンターテインメントの企画を行うオーバース(東京都千代田区)が前日のテレビ番組で紹介されたこと。これが手掛かりとなっているのではないか」としている。これまで東京通信はメタバース関連の一角としても人気素地が指摘されているが、時価総額70億円未満と小型で値動きが早く、短期資金の注目度も高いことから買いが買いを呼ぶ展開となったようだ。

■ガーラ <4777>  695円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 ガーラ<4777>がストップ高。午前10時30分ごろ、韓国子会社のガーラ・ラボが、韓国大手電気通信事業者であるLGユープラス社(ソウル市)及び同国でクラウド事業を行うメガゾーン社(同)とメタバースキャンパスプラットフォーム事業に係る業務提携基本合意書を締結したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、メタスクール事業を新たな事業として開始することが狙い。メタスクール事業は、メタバースプラットフォームによる仮想キャンパスを開発・構築し、大学、高等学校、中学校、小学校などの各教育機関に、コミュニティーや学校業務などの付加的な業務の提供の場として提供する事業。たとえば空間的制約がないメタバースによる仮想空間を生かして、大学入試説明会、新入生キャンパスツアーや留学生訪問ツアーをメタバースで行い、参加者はアバターになって参加することで、直接体験に近づいた疑似体験ができるようになるという。このうち、ガーラ・ラボはメタバースプラットフォームの開発を担当する。なお、同件が23年3月期業績に与える影響は現在精査中としている。

■INCLUSIVE <7078>  1,114円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 INCLUSIVE<7078>が急伸。資本・業務提携を結ぶロケット開発のインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)が前日8日、開発を進めている超小型人工衛星用ロケット「ZERO」の打ち上げに対応した新射場が着工されたことを明らかにしており、これを材料視した買いが入ったようだ。新射場は大樹町が整備主体となって建設が進められ、2023年度に完成する予定となっている。

■ユークス <4334>  886円  +84 円 (+10.5%)  本日終値
 ユークス<4334>が急反発。午前11時ごろに発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高21億3500万円(前年同期比23.7%増)、営業利益5億800万円(同57.1%増)、純利益5億3400万円(同17.2%増)と大幅増益となり、あわせて期末一括配当予想を10円から25円(前期10円)へ引き上げたことが好感された。ゲームソフト分野、パチンコパチスロ分野、モバイルコンテンツ分野、イベント関連分野の各分野で受託状況や開発進捗状況が順調であることに加えて、為替が円安で推移したことによる影響やロイヤルティー収入が寄与した。なお、23年1月期通期業績予想は、売上高41億900万円(前期比13.1%増)、営業利益7億4100万円(同6.6%増)、純利益7億2400万円(同21.3%減)の従来見通しを据え置いている。

■ミライアル <4238>  2,100円  +157 円 (+8.1%)  本日終値
 ミライアル<4238>が大幅高。8日の取引終了後、23年1月期上期(2~7月)の決算を発表。売上高が前年同期比34.9%増の71億1900万円、営業利益が同2.1倍の14億8500万円と大幅な増収増益で着地しており、これが好感されたようだ。原料などの価格上昇があったものの、半導体市場の旺盛な需要を背景に業績を大きく伸ばした。あわせて、第3四半期累計(2~10月)の業績予想を発表した。売上高が105億円(前年同期82億8300万円)、営業利益が19億8000万円(同12億3200万円)の見通し。

■ハイブリッド <4260>  772円  +53 円 (+7.4%)  本日終値
 ハイブリッドテクノロジーズ<4260>が大幅続伸。この日、ベトナム子会社が、現地のダナン大学・工科大学と「教育と科学技術協力に関する覚書」で合意したと発表しており、これが好材料視された。今回合意した覚書は、双方の人材育成のための研修プログラムの実施や第4次産業革命指向の技術移転や技術研究の協力などを目的としたもの。ダナン大学の学生に対し、トレーニングコースの提供、インターンシップやフレッシャー教育を実施することで、学生のスキル向上に貢献するという。なお、同社が大学と連携協定を締結するのはダナン大学・工科大学で7校目となる。

■ネクスグループ <6634>  190円  +12 円 (+6.7%)  本日終値
 ネクスグループ<6634>が大幅高。グループ会社のネクスは8日、サイバーコア(岩手県盛岡市)と、9月末から国内市場向けに販売を予定しているエッジAIデバイスNCXX AI BOX「AIX-01NX」で協業を開始すると発表。これが材料視されたようだ。AIX-01NXは、従来クラウド側で行っていた人工知能(AI)による映像分析をエッジデバイス側で行うリアルタイム化の需要の高まりに対応し、マルチキャリア対応のLTE通信と高性能なGPUを搭載することで複数のカメラをデバイス1台で処理することが可能。交通量調査やマーケティング分野、セキュリティー分野、介護・見守り分野などでの活用が見込まれている。

■リックス <7525>  2,048円  +93 円 (+4.8%)  本日終値
 リックス<7525>が大幅高。午後1時ごろに自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を10万株(発行済み株数の1.22%)、または2億5000万円としており、取得期間は22年9月12日から23年3月31日まで。株主還元の拡充と資本効率の向上のためとしている。

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