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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:丸和運機関、東海カ、JMDC

PHCHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■PHCホールディングス <6523>  1,674円  +117 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 PHCホールディングス<6523>が4日ぶりに急反発している。傘下のPHCは5日、調剤薬局における売上データの収集・集計の自動化を支援する「digicare(デジケア)アナリティクス」を正式ローンチしたと発表しており、これが材料視されているようだ。この製品は、売上情報をクラウド上で管理できる薬局経営支援ツール。薬剤師と薬局経営者の業務プロセスを改善し、対人業務の時間確保を支援することで、調剤業務の質を向上することができるという。

■丸和運輸機関 <9090>  1,600円  +81 円 (+5.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 丸和運輸機関<9090>が大幅反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「米アマゾン・ドット・コムが日本で処方薬販売への参入を検討していることが分かった」と報じられたことを受けて、アマゾン向け配送を受託し、医薬物流に強みを持つ同社に思惑的な買いが向かっているようだ。記事によると、アマゾン・ドット・コム<AMZN>が中小薬局と組んで、患者がオンラインで服薬指導を受ける新たなプラットフォームをつくる方向で、国内で電子処方箋の運用が始まる23年に本格的なサービス開始を目指しているという。丸和運機関のほか、丸和運機関子会社のファイズホールディングス<9325>や、アマゾンを得意先とする遠州トラック<9057>も高い。

■オプティム <3694>  883円  +22 円 (+2.6%)  11:30現在
 オプティム<3694>が続伸している。5日の取引終了後、“モノの管理を空気に変える”物品管理クラウドサービス「OPTiM Asset」の提供を開始したと発表しており、これが好材料視されている。同サービスは、MDM(モバイルデバイス管理)で高シェアを誇る「Optimal Biz」で培ったIT機器管理技術を活用して開発。これまで同社では「Optimal Biz」とクラウド機器管理サービス「OPTiM IoT」でオンライン物品の管理を効率化してきたが、オフライン物品の管理もできる新サービスにより、全てのモノの管理を空気に変えるとしている。

■サイゼリヤ <7581>  2,508円  +42 円 (+1.7%)  11:30現在
 サイゼリヤ<7581>は4日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した8月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比38.4%増となり、10カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。土日祝日の日数が前年よりも1日少なかったものの、客数、客単価ともに順調に増加した。なお、全店売上高は同38.0%増だった。

■ワールド <3612>  1,378円  +21 円 (+1.6%)  11:30現在
 ワールド<3612>は反発。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比20.1%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。前年に比べて休日数が1日少なかったものの、中旬以降には3年ぶりに行動制限のなかったお盆を境に秋物商品で盛り返したことなどが寄与した。アイテム別では、秋カラーのカットソーで袖丈が半袖から7分袖と幅広く動いたほか、チェック柄やジオメ柄など柄物のブラウスやパンツの動向が活発で、雑貨では通勤・通学用の弁当需要の保冷バッグなどが好調だった。なお、国内小売売上高は同30.2%増だった。

■ハイデイ日高 <7611>  1,994円  +28 円 (+1.4%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>が4日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した8月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比71.4%の大幅増収となり、9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同44.1%増と大きく伸長したことが牽引したほか、客単価も同19.0%増となった。なお、全店売上高は同81.4%増だった。

■東海カーボン <5301>  1,012円  +13 円 (+1.3%)  11:30現在
 東海カーボン<5301>は5日ぶりに反発。タイの連結子会社が現工場を移転し新工場を建設すると発表しており、これが好材料視されている。現工場の敷地は創業当初からの長期リース契約によるものだったが、自社所有の土地を確保し移転することでサステナブルな供給体制の確立を図り、タイで自動車用タイヤなどゴム製品の補強材として使われるカーボンブラックの需要増に対応する。新工場の建設額は約346億円で、25年4月に竣工する予定。なお、同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■石油資源開発 <1662>  3,950円  +25 円 (+0.6%)  11:30現在
 石油資源開発<1662>やINPEX<1605>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどから構成される「OPECプラス」は5日、10月の原油生産量を9月に比べ日量10万バレル減らすと決定した。OPECプラスが、これまでの段階的な増産から減産に方針を切り替えたことから、市場には原油高への思惑が台頭。これに伴い、石油資源など石油関連株への買いが先行している。

■シダックス <4837>  564円  -42 円 (-6.9%)  11:30現在
 シダックス<4837>は大幅反落している。5日の取引終了後、オイシックス・ラ・大地<3182>によるTOBに対して、反対の意見を表明すると発表しており、これが売り材料視されている。シダックスによると、現時点でオイシックスがフード関連事業の提携先として不適切であると判断しているものではないとしながらも、このTOBが成立した場合、フード関連事業の協業に係る公正な検討が妨げられ、本来得られるはずであった利益を当社が失う結果となるおそれがあると指摘。また、TOB価格が市場価格からディスカウントされていることなども反対理由としている。一方、オイシックスもコメントを発表しており、引き続き手続きを進めるとしている。

■UFHD <4235>  5,180円  -320 円 (-5.8%)  11:30現在
 ウルトラファブリックス・ホールディングス<4235>は朝高後値を消す展開。5日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。これを受けて朝高でスタートしたものの、前日に年初来高値を更新しただけに利益確定売りに押される展開となった。上限を43万株(発行済み株数の5.5%)、または18億円としており、取得期間は22年9月13日から23年3月27日まで。株主構成の多様化、流動性の向上を計画的に進めるにあたり、5日付でA種優先株の転換により増加した普通株(39万1000株)を取得するためという。

■JMDC <4483>  6,070円  -350 円 (-5.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 JMDC<4483>が反落。5日の取引終了後、海外募集による368万5100株の新株発行と、オムロン<6645>を割当先とする181万4900株の第三者割当増資を実施すると発表。これを受け、株式価値の希薄化を懸念した売りが出ているようだ。発行価格はどちらも8日から12日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金約321億円(手取り概算額)は、直近のM&Aへの充当を目的として金融機関から借り入れた借入金の返済のほか、過去のM&Aによって減少した現預金への充当、業容拡大に伴う設備投資資金に充てる。

■クボタ <6326>  2,110円  -35 円 (-1.6%)  11:30現在
 クボタ<6326>は売り買い交錯。8月19日の戻り高値形成後は調整色をみせているが、依然として上値が重く、当面は2200円近辺に位置する75日移動平均線との下方カイ離縮小が課題といえる。世界的に脱炭素への取り組みが加速するなか、電気自動車(EV)だけではなく建機や農機などの電動化にもマーケットの関心が高い。そうしたなか、前日に同社は電動トラクターを来年4月に欧州市場に投入することを発表した。欧州では政策面でトラクターの電動化も求められているが、国内メーカーが電動トラクターを実用化するのは初めてとされ、これが同社の株価刺激材料として期待される。

■日本ハウス <1873>  450円  +36 円 (+8.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 日本ハウスホールディングス<1873>がカイ気配スタートで大きく株価水準を切り上げている。同社は在来工法による木造注文住宅の大手だが、足もとの業績は極めて好調に推移している。5日取引終了後に22年10月期第3四半期決算を発表、売上高は前年同期比18%増の281億500万円、営業利益は同3.4倍の5億3500万円と急拡大した。コロナ禍の影響が一巡し、注文住宅の受注回復などが収益を押し上げる形となった。これを受けて、上値を見込んだ投資資金の買いを呼び込んでいる。

■コックス <9876>  153円  +9 円 (+6.3%)  11:30現在
 コックス<9876>が3連騰している。5日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比45.0%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。新型コロナウイルス感染症第7波により新規感染者が増加したものの、お盆期間を含め行動制限がなく、客数減少の影響が少なかったことが寄与した。商品別では、猛暑が続いたこともあり夏物が売り上げを伸ばし、メンズではリネンシャツ、ハーフパンツ、ショートパンツが、またレディスではデザインカットソー、ワイドパンツが好調に推移した。

■FFRIセキュリティ <3692>  1,173円  +65 円 (+5.9%)  11:30現在
 FFRIセキュリティ<3692>に継続的に投資マネーが流入、前日に続く大幅高を演じ、8月22日につけた戻り高値奪回から約5カ月ぶりとなる1200円台復帰を目前に捉えている。国家的軍事案件としてサイバー防衛分野に岸田政権は政策的な後押しを強めているが、主眼となるのは近年急増かつ巧妙化している標的型攻撃への対応であり、同社は同分野に特化した実力が改めて注目されているもようだ。世界トップレベルのセキュリティーエンジニアを擁し、自社で純国産の標的型攻撃対応ソフトを開発。特に「先読み防御」技術で優位性を追求した次世代エンドポイントセキュリティー「ヤライ」に評価が高い。

●ストップ高銘柄
 Pアンチエイ <4934>  2,815円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 トミタ電機 <6898>  6,080円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アーキテクツ <6085>  704円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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