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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 ボリジャーの-1σまでの調整を完了、いったんは下げ渋りが意識されやすい


 日経225先物は11時30分時点、前日比800円安の2万7810円(-2.79%)前後で推移。寄り付きは2万7870円と、シカゴ日経平均先物(2万8220円)を大きく下回るギャップダウンで一気に2万8000円を割り込んで始まった。売り一巡後は2万7950円まで下落幅を縮める場面も見られたが、戻りは鈍く、前場半ばにかけて再び売りが強まり、一時2万7760円まで売られた。前引けにかけては下げ渋りを見せているものの、2万7800円を挟んだ小幅なレンジで推移。

 日経225先物はシカゴ先物を大きく下回ったが、買いが入りづらい需給状況のなかで、より過剰に反応した格好だろう。また、グローベックスの米株先物ではNYダウ先物が200ドルを超える下げで推移し、ナスダック100先物の下落率も1%を超えているため、戻り局面ではショートが入りやすいようだ。

 なお、日経225先物は一時2万7760円まで下落したことで、ボリンジャーバンドの-1σまでの調整を完了した。いったんは下げ渋りの動きが意識されやすく、短期筋のショートカバーを誘うことになりそうだ。ただし、安値を更新してくる局面では、‐2σが位置する75日移動平均線水準である2万7280円辺りがターゲットとなるため、ショートカバー狙ったロングも短期的な動きにとどまりそうだ。

 そのほか、NT倍率は先物中心限月で14.35倍に低下した。前引けの日経平均株価の下落率が2.76%であるのに対して、TOPIXは1.99%の下落にとどまっている。日銀のETF買い入れのトリガーとなるTOPIXの2%下落には届かなかったため、NTショートを仕掛けてくる動きは入りやすいだろう。

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