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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 米国次第だが、いったんリバウンドを想定したロング対応も


大阪9月限
日経225先物 28390 -320 (-1.11%)
TOPIX先物 1968.0 -20.0 (-1.00%)

 日経225先物(9月限)は前日比320円安の2万8390円で取引を終了。寄り付きは2万8470円と、シカゴ日経平均先物(2万8465円)にサヤ寄せする格好から売り先行で始まった。現物の寄り付き直前に2万8560円まで下落幅を縮める場面も見られたが、現物の取引が始まると、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株の弱い動きを受けてショートが強まり、前場半ばには一時2万8380円まで売られた。ただし、オプション権利行使価格の2万8375円水準から下に仕掛ける動きはなく、ランチタイムでは2万8500円辺りまで下げ渋る動きを見せた。もっとも、リバウンド基調が強まるまでには至らず、引けにかけては再び戻り売りに押されて、日中の安値圏で取引を終えた。

 日経225先物は下へのバイアスが強まる動きではないが、米国市場の流れを背景にナイトセッションで弱含み、これを受けたギャップスタート後はこう着感の強い値動きで推移している。レンジを徐々に切り下げているものの、日中はオプション権利行使価格を意識した狭いレンジ推移であり、ジャクソンホール会議のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演内容を見極めたいところだろう。

 米国の主要な株価指数は前日までの下げで、いったんは過熱を冷ます調整として一巡感が意識されやすい。グローベックスの米株先物はNYダウ、ナスダック100先物がともに小幅ながらプラス圏で推移していることもあり、FRB議長のタカ派的な発言に備える形での持ち高調整も、ひとまず落ち着きを見せてくる可能性がある。

 楽観はできないが、日経225先物も節目の2万8500円を下回り、支持線として意識される25日移動平均線水準に接近してきたことで押し目狙いのロングが入りやすくなったといえそうだ。NT倍率は先物中心限月で14.42倍に低下し、支持線となる25日線水準まで調整してきており、短期的な低下を狙ったNTショートの巻き戻しが入りやすいほか、押し目待ちのNTロングを組成する動きも意識されてきそうだ。米国市場の動向次第だが、テクニカル面を考慮したタイミングとしては、いったんリバウンドを想定したロングでの対応に向かう可能性がある。

 手口面では、日経225先物はJPモルガンが1030枚、BNPパリバが1010枚、野村が760枚、ドイツが730枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが2550枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はUBSが1530枚、ドイツが1060枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2560枚、SBIが1260枚程度の買い越しだった。

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