【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):三光合成、オンコリス、ハリマ化成G
三光合成 <日足> 「株探」多機能チャートより
三光合成<7888>が全般地合い悪に抗して買い優勢の展開となり、5日移動平均線を足場に400円近辺のもみ合いを上放れてきた。同社はバンパーをはじめとする自動車向けを中心に工業用樹脂部品を手掛けるが、自動車生産の回復を受けて業績は堅調に推移している。23年5月期は営業利益段階で前期比10%増の28億円予想と2ケタ成長を見込んでいる。また、中期的には世界的な電気自動車(EV)シフトの動きも追い風で、軽量化が課題となるEVは内燃機関を持たないことから、ガソリン車よりも樹脂部品の部品点数が増えるため同社の収益機会拡大につながる。一方、足もとファンダメンタルズ面のアプローチでも、時価予想PERは6倍台、PBRは0.5倍台で株価の水準訂正余地が意識されている。
■オンコリス <4588> 546円 +11 円 (+2.1%) 本日終値
オンコリスバイオファーマ<4588>が5日続伸。17日の取引終了後、ライセンス供与先の米トランスポゾン・セラピューティクスが実施している核酸系逆転写酵素阻害剤「OBP-601」の進行性核上性麻痺(PSP)を対象としたフェーズ2a臨床試験において、42例の組み入れが行われ患者登録が完了したと発表。これが材料視されたようだ。なお、同件による今期業績への影響はないとしている。
■ハリマ化成グループ <4410> 900円 +9 円 (+1.0%) 本日終値
ハリマ化成グループ<4410>は全体下落相場に逆行し6連騰と気を吐いている。松脂化学品の草分けで製紙用薬品や電子材料でも高い実績を有している。足もとの業績は好調で22年4~6月期はトップラインが前年同期比27%増収と大幅な伸びを達成し、増収効果をバネに営業利益は同67%増の13億4000万円と急拡大した。第1四半期時点で対通期進捗率はほぼ50%に達しており、通期業績の上振れ期待が大きい。同社株は今月1日に一時値幅制限いっぱいに買われる急騰を演じ、いったん調整を入れたものの800円台前半では押し目買いが高水準で、その後切り返しに転じている。PERが9倍前後でPBRは0.5倍台、配当利回りが4.6%台と株価指標面からの割安さが際立つ。テクニカル的に特筆されるのは陽線の多さだ。急騰直後は大陰線を引いたものの、その日を除けばもみ合い局面でも陽線を連ねており、値動きの荒い朝方ではなく、取引後半にかけて実需買いが継続的に流入していることを示唆している。
■ピックルス <2925> 1,164円 -12 円 (-1.0%) 本日終値
ピックルスコーポレーション<2925>は6日ぶりに小反落。SMBC日興証券は17日、同社株の目標株価を2600円から1800円に引き下げた。投資評価は「1」を継続した。過去は売上高の順調な拡大が続いてきたが、POSデータをみる限り21年11月以降、低迷が続いていることを指摘。同証券では、巣ごもり需要の反動減が主要因とみている。これを受け、23年2月期の連結営業利益を35億円から24億円(会社計画25億円)、24年2月期の同利益を36億円から26億円に下方修正している。
■アプリックス <3727> 151円 +5 円 (+3.4%) 本日終値
アプリックス<3727>は堅調。きょう朝方、新サービス「Beaconセキュリティサービス」の提供開始と、同サービスについてクラウドソリューション事業を展開するキャップクラウド(東京都千代田区)のシステムに採用されたことを発表。これが材料視され、一時13%高の165円まで買われる場面があった。同サービスは、ビーコンを使ったサービスが開始できるロケーションビーコン「MyBeaconシリーズ」のなりすまし防止機能を活用したもの。キャップクラウドが提供する打刻ロケーションシステム「anyplace(エニイプレイス)」に採用された。
■コマースワン <4496> 886円 +11 円 (+1.3%) 本日終値
17日に発表した「4-6月期流通額は1.7%増」が買い材料。
グループ会社のフューチャーショップが運営するECサイト構築プラットフォーム「futureshop」シリーズの4-6月期流通額は前年同期比1.7%増。
●ストップ高銘柄
不二硝子 <5212> 1,360円 +300 円 (+28.3%) ストップ高 本日終値
光・彩 <7878> 7,770円 +1,000 円 (+14.8%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
くふうカンパニー <4376> 512円 -100 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース