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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、欧米株安を受けリスク回避の売り優勢 (8月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28957.40
高値  28999.64(11:15)
安値  28846.52(09:37)
大引け 28942.14(前日比 -280.63 、 -0.96% )

売買高  9億8793万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆3080億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、再び2万9000円大台を割り込む
 2.前日の欧州株安と米株安受け目先リスク回避の流れに
 3.日経平均は直近4営業日で1400円強上昇しその反動も
 4.米ハイテク株安を引き継ぎグロース株への売りかさむ
 5.業種別は33業種中28業種が安く、個別では7割が下落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比171ドル安と6日ぶりに反落した。金利上昇を警戒し、景気敏感株やハイテク株などに利益確定の売りが優勢となった。

 東京市場では、前日の欧米株安を受けてリスク回避の売りが優勢となり、日経平均株価は反落して2万9000円台を再び下回った。

 18日の東京市場は、前日まで日経平均が大幅上昇した反動で売りに押される展開となった。前日の欧州株市場では高水準の伸びを示した英CPIを嫌気しほぼ全面安に売られ、米国株市場でもこの流れを引き継いだ。一時は発表されたFOMC議事要旨の内容を好感する買いもみられたが、米長期金利の上昇を受けハイテク株などが安く、主要株価指数は結局揃って下落した。東京市場でもグロース株(成長株)中心に利益確定の売りがかさむ展開となった。日経平均は前日までの4営業日で1400円あまりの上昇をみせていたこともあり、積極的に買い向かう動きはみられなかった。一方、下値を売り込む動きも限定的だった。業種別では資源関連の一角が買われたものの売りが目立ち、33業種中28業種が下落した。個別ではプライム市場全体の7割が値を下げた。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が下値を探り、東京エレクトロン<8035>も軟調。信越化学工業<4063>、ソニーグループ<6758>が安く、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、SMC<6273>なども値を下げた。ベイカレント・コンサルティング<6532>も売られた。ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅安、eBASE<3835>の下げも目立つ。マネーフォワード<3994>も水準を切り下げた。
 半面、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が堅調、任天堂<7974>も買いが優勢。アイスタイル<3660>は大商いをこなし値上がり率で断トツとなった。リブセンス<6054>が値を飛ばし、曙ブレーキ工業<7238>も物色人気。光通信<9435>が大きく水準を切り上げたほか、新田ゼラチン<4977>も急速に上値を追った。タムラ製作所<6768>にも買いが集まった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はバンナムHD <7832>、SBG <9984>、京セラ <6971>、任天堂 <7974>、キッコマン <2801>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約12円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、テルモ <4543>、リクルート <6098>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約112円。

 東証33業種のうち上昇は5業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)電気・ガス業、(3)その他製品、(4)繊維製品、(5)保険業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)輸送用機器、(3)不動産業、(4)サービス業、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△リブワーク <1431> [東証G]
 千趣会 <8165> [東証P]と戸建て商品を共同開発へ。
△JHD <2721> [東証S]
 産廃処理事業への参入。
△富士山MS <3138> [東証G]
 5万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△アイスタイル <3660> [東証P]
 米アマゾン傘下で株価に強烈なインパクト。
△リプロセル <4978> [東証G]
 新型コロナ抗原検査キットのネット販売解禁で思惑。
△板硝子 <5202> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価を570円に増額。
△バイセル <7685> [東証G]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価7000円に引き上げ。
△エフ・コード <9211> [東証G]
 ブルースクレイ・ジャパンのSaaS事業を譲受。
△スマバ <9417> [東証S]
 10万株を上限とする自社株取得枠を設定。
△光通信 <9435> [東証P]
 4~6月期好決算と増配を好感した買い継続。

▼カオナビ <4435> [東証G]
 20万株の立会外分売実施予定で需給悪化懸念。
▼西松屋チェ <7545> [東証P]
 配当権利落ちで利食い売り。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)アイスタイル <3660>、(2)リブセンス <6054>、(3)エフオン <9514>、(4)ブレーキ <7238>、(5)エンビプロ <5698>、(6)光通信 <9435>、(7)新田ゼラチン <4977>、(8)松田産業 <7456>、(9)タムラ <6768>、(10)ネットワン <7518>。
 値下がり率上位10傑は(1)山田コンサル <4792>、(2)ネットプロ <7383>、(3)ラクス <3923>、(4)SREHD <2980>、(5)GMO-GS <3788>、(6)eBASE <3835>、(7)オイシックス <3182>、(8)西松屋チェ <7545>、(9)シマノ <7309>、(10)MTI <9438>。

【大引け】

 日経平均は前日比280.63円(0.96%)安の2万8942.14円。TOPIXは前日比16.49(0.82%)安の1990.50。出来高は概算で9億8793万株。東証プライムの値上がり銘柄数は486、値下がり銘柄数は1283となった。東証マザーズ指数は755.12円(6.80円安)。

[2022年8月18日]


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