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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アイスタイル、光通信、バイセル

アイスタイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイスタイル <3660>  574円  +121 円 (+26.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 アイスタイル<3660>が続急騰、前日まで2日連続して一本値でストップ高に買われる人気となっていた。きょうは値幅制限拡大となり、通常は500円未満の株価で80円高がストップ高となるところ、その4倍の320円に設定され上限は773円となっている。そのなか、一時189円高の642円まで買われ全市場を通じて値上がり率トップとなった。同社は20~30代の女性層を対象にクチコミの美容関連サイトを運営しているが、週明け15日にアマゾン・ドット・コム<AMZN>と三井物産<8031>が同社と資本・業務提携することを発表、これが投資資金の集中攻勢につながった。市場では「単なる連携の域にとどまらず、米アマゾンが新株予約権を引き受け(株式転換を前提に)実質筆頭株主になることから、経営面の不安も吹き飛びインパクトが大きかったようだ。株価的には上値メドが見極めにくいが、売買代金も極めて高水準で個人投資家を中心とした短期資金の注目度の高さがうかがえる」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■光通信 <9435>  17,860円  +1,240 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 光通信<9435>が大幅高で5日続伸。前週12日に4~6月期好決算と年間配当の増額を発表しており、これを好感した買いが継続しているようだ。4~6月期決算は、売上高が前年同期比7.5%増の1434億6900万円、純利益が同33.4%増の276億300万円だった。法人向け、個人向けサービスともに売り上げが伸び増収。法人向けサービスの減益が響き営業利益は減益となったものの、金融収益が貢献し純利益ベースでは大幅な増益となった。あわせて発表した増配では、508円から524円(前期491円)に増額した。

■バイセル <7685>  6,090円  +280 円 (+4.8%)  11:30現在
 BuySell Technologies<7685>が5連騰。前日比6.4%高の6180円まで上値を伸ばし、上場来高値を連日更新している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を据え置き、目標株価を前回の6500円から7000円に引き上げたことが好材料視されている。レポートでは、リユース市場の拡大やブランド品出張訪問買取の優位性などから、高い利益成長が期待できる点を評価。また、出張訪問件数予想と1訪問売上総利益を引き上げ、22年12月期と23年12月期の業績予想を上方修正した。大量採用した新卒社員の戦力化が進んでいるほか、コールセンター部門におけるアポイントの内容改善効果が大きいとしている。

■エアトリ <6191>  2,770円  +68 円 (+2.5%)  11:30現在
 エアトリ<6191>が反発。寄り付きは安く始まったものの、すぐにプラス圏へ切り返している。17日の取引終了後、投資事業の一環として、CtoCサービスに特化したプラットフォームを提供するC2C Platform(東京都港区)へ追加出資を実施したと発表しており、これが材料視されているようだ。C2C社は、ダイレクトマッチングサービスを展開する事業者に対して、ビジネス戦略設計から関与し、システム開発、マーケティング、資金調達など事業の成長に必要な機能を一気通貫で提供している企業。将来的な上場も視野に入れているという。

■トヨタ自動車 <7203>  2,149円  -34 円 (-1.6%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は全般地合い悪に押され売り先行も下値では押し目買いが観測され底堅さを発揮している。前日の米国株市場では長期金利の上昇を嫌気してハイテク株などに売りがかさんだが、外国為替市場ではドルを買い戻す動きを誘発しており、足もとで1ドル=135円台に入るなどドル高・円安が進んでいる。為替感応度の高い自動車セクターには追い風材料となっている。トヨタは昨今の円安進行を受け、23年3月期通期想定為替レートを1ドル=115円から1ドル=130円に修正したが、実勢はそれよりも更に5円程度円安に振れており、為替メリットが収益に反映される状況にある。

■東京エレクトロン <8035>  46,070円  -220 円 (-0.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が続落、ここ全体相場が上昇指向を強めるなか同社株を筆頭に半導体主力株の値動きが冴えない。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数が揃って下落したが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の下げはそれらの下落率を上回り2.5%安に達した。ゲーム向け半導体需要の停滞から画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の業績先行きなどに警戒感が広がっており、半導体セクターへの物色意欲が低下、東京市場にもこの流れが波及している。

■トーカイ <9729>  1,869円  -4 円 (-0.2%)  11:30現在
 トーカイ<9729>は小高く始まるも全般軟調相場のなか、やや軟化している。17日の取引終了後、豊田通商<8015>との間で医療周辺サービスを手掛ける合弁会社をインドに設立すると発表。これを好感する向きもあるようだ。現地法人とのパートナーシップをベースに、南インドの病院市場における新しいリネンサプライモデルを構築するところから、医療周辺サービスに関わる広い事業機会の獲得を目指す。設立は9月の予定で、出資比率は豊田通商が55%、トーカイが45%。

■エフ・コード <9211>  3,550円  +420 円 (+13.4%)  11:30現在
 エフ・コード<9211>が急伸。17日の取引終了後、ブルースクレイ・ジャパン(東京都渋谷区)が運営するSaaS事業(GORILLA-EFO)を譲受すると発表しており、これを好感する買いが入っている。今回の事業譲受により、顧客企業への提供プロダクト及びサービスの拡大とCXデータの質及び量の増強が可能となるという。また、同社が有するSaaS事業・デジタルマーケティング事業における知見を活用し、サービス間の相互補完や既存顧客への獲得サービスの提供などのシナジーも期待できるとしている。なお、同SaaS事業の21年12月期売上高は約4500万円、売上総利益は約4300万円だった。

■富士山マガジンサービス <3138>  806円  +58 円 (+7.8%)  11:30現在
 富士山マガジンサービス<3138>が急反発している。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を5万株(発行済み株数の1.56%)、または4300万円としており、取得期間は8月25日から10月31日まで。株主還元の一環として、また資本効率の向上及び企業環境の変化に対応した機動的な資本政策等の遂行を可能にすることが目的という。

■スマートバリュー <9417>  517円  +37 円 (+7.7%)  11:30現在
 スマートバリュー<9417>が大幅高。同社は17日取引終了後、10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.0%)、7000万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。これによる需給改善などが期待されているようだ。取得理由は、資本効率の向上及び株主還元の充実を図るため。取得期間はきょうから10月31日までとなっている。

■ジェイホールディングス <2721>  328円  +21 円 (+6.8%) 一時ストップ高   11:30現在
 ジェイホールディングス<2721>がカイ気配スタートで続伸、前日に14%近い急騰を演じたが、きょうも寄り付きから大口の買い注文が入り、目先筋の売り物をこなし上値を指向している。同社はフットサル施設の運営やデジタルマーケティング事業などを手掛けるが、業績は低迷している。そうしたなか、17日取引終了後に環境ソリューション事業として産業廃棄物処理事業を開始することを発表、これを好感する買いを呼び込んでいる。産廃処理事業については、当初は最終処分場運営事業に着手し同事業への知見を深め、ネットワークの構築を図った後に、中間処理事業や収集運搬事業への着手を検討するとしている。

■三光合成 <7888>  426円  +21 円 (+5.2%)  11:30現在
 三光合成<7888>が全般地合い悪に抗して買い優勢の展開となり、5日移動平均線を足場に400円近辺のもみ合いを上放れてきた。同社はバンパーをはじめとする自動車向けを中心に工業用樹脂部品を手掛けるが、自動車生産の回復を受けて業績は堅調に推移している。23年5月期は営業利益段階で前期比10%増の28億円予想と2ケタ成長を見込んでいる。また、中期的には世界的な電気自動車(EV)シフトの動きも追い風で、軽量化が課題となるEVは内燃機関を持たないことから、ガソリン車よりも樹脂部品の部品点数が増えるため同社の収益機会拡大につながる。一方、足もとファンダメンタルズ面のアプローチでも、時価予想PERは6倍台、PBRは0.5倍台で株価の水準訂正余地が意識されている。

■パレモ・HD <2778>  251円  +10 円 (+4.2%)  11:30現在
 パレモ・ホールディングス<2778>が全般地合い悪の間隙を縫って上値追い加速、連日の年初来高値更新と気を吐いている。レディースアパレルや雑貨をチェーン展開し、筆頭株主の西松屋チェーン<7545>との事業連携を模索している。足もとの業績も好調で7月度の既存店ベース月次上高は前年同月比17.1%増と2ケタ伸長を達成、5カ月連続で前年実績を上回ったが、直近3カ月を振り返っても5月度は31.7%増、6月度は18.9%増と高水準の伸びが目を引く。今期を初年度とする中期計画も注目され、25年2月期営業利益は9億円と今期予想比2.6倍の高変化を見込んでいる。

■オンコリス <4588>  548円  +13 円 (+2.4%)  11:30現在
 オンコリスバイオファーマ<4588>が5日続伸となっている。17日の取引終了後、ライセンス供与先の米トランスポゾン・セラピューティクスが実施している核酸系逆転写酵素阻害剤「OBP-601」の進行性核上性麻痺(PSP)を対象としたフェーズ2a臨床試験において、42例の組み入れが行われ患者登録が完了したと発表。これが材料視されているようだ。なお、同件による今期業績への影響はないとしている。

■ハリマ化成グループ <4410>  902円  +11 円 (+1.2%)  11:30現在
 ハリマ化成グループ<4410>は全体下落相場に逆行し6連騰と気を吐いている。松脂化学品の草分けで製紙用薬品や電子材料でも高い実績を有している。足もとの業績は好調で22年4~6月期はトップラインが前年同期比27%増収と大幅な伸びを達成し、増収効果をバネに営業利益は同67%増の13億4000万円と急拡大した。第1四半期時点で対通期進捗率はほぼ50%に達しており、通期業績の上振れ期待が大きい。同社株は今月1日に一時値幅制限いっぱいに買われる急騰を演じ、いったん調整を入れたものの800円台前半では押し目買いが高水準で、その後切り返しに転じている。PERが9倍前後でPBRは0.5倍台、配当利回りが4.6%台と株価指標面からの割安さが際立つ。テクニカル的に特筆されるのは陽線の多さだ。急騰直後は大陰線を引いたものの、その日を除けばもみ合い局面でも陽線を連ねており、値動きの荒い朝方ではなく、取引後半にかけて実需買いが継続的に流入していることを示唆している。

●ストップ高銘柄
 中央製作所 <6846>  1,635円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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