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【市況】株価指数先物【引け後コメント】 いったん達成感が意識されるものの、権利行使価格2万8500円~2万9000円のレンジに切り上がる可能性


大阪9月限
日経225先物 28540 +750 (+2.69%)
TOPIX先物 1974.5 +41.5 (+2.14%)

 日経225先物(9月限)は前日比750円高の2万8540円で取引を終了。寄り付きは2万8120円とシカゴ日経平均先物(2万8120円)にサヤ寄せする格好からギャップアップで始まった。現物の寄り付き後も上げ幅を広げる動きとなり、前場半ばには2万8400円を回復し、6月の戻り高値2万8350円を突破。前引けにかけて動意を強め、2万8510円まで買われた。後場は2万8450円~2万8510円辺りの高値圏で保ち合い、下値の堅さが意識されるなか、引けにかけてはショートカバーも入り、2万8540円と本日の高値で取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せして始まった後は、しばらく動きの鈍い局面が見られた。日経平均株価が6月の戻り高値に接近する一方で、日経225先物の伸びは鈍く、先物と現物のスプレッドが拡大する場面も見られた。本日はオプションSQだったこともあり、SQに絡んだ商いで、買い方のオーダーミスといった、一部イレギュラーな動きとなった可能性もあり、この影響で朝方にNT倍率が先物中心限月で一時14.23倍に急低下する場面があった。

 前場半ば以降はイレギュラー的な価格に対する修正の動きが強まり、日経225先物が強含むなか、裁定買い(先物売り・現物買い)を誘発させた。また、NT倍率は急速に切り返す形で14.45倍で終えている。朝方は現物主導による強い動きに見えたが、結局は先物の需給の影響が大きかったことが窺えた。

 日経225先物は3月と6月高値とのダブルトップ水準を明確に上放れ、いったんは達成感も意識されやすい。とはいえ、6月の急落局面でロングポジションを解消したファンドでは、ポジションを従来の水準に修正する動きが強まろう。6月高値水準に位置するオプション権利行使価格3万8375円辺りでの押し目買い意欲は強そうで、2万8500円辺りにレンジ下限が切り上がる可能性がある。その場合には権利行使価格2万8500円~2万9000円のレンジが想定されるとともに、1月4日の年初来高値2万8970円が次のターゲットになろう。

 手口面では、日経225先物はABNアムロが6030枚、三菱UFJが1060枚程度の売り越しに対して、バークレイズが2190枚、BofAが1310枚、ドイツが1250枚、みずほが1240枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが7310枚、みずほが2480枚、BNPパリバが1750枚、ABNアムロが1420枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが3870枚、JPモルガンが3090枚、シティが2360枚、ドイツが1330枚、クレディスイスが1160枚程度の買い越しだった。

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