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【市況】来週の株式相場に向けて=急騰演出の「踏み上げ相場」は続くのか

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 12日の日経平均株価は10日に比べ727円高の2万8546円と急伸。1月12日以来、7カ月ぶりの水準に上昇した。この背景にあるのは、もちろん米7月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回りインフレ懸念が後退したことだ。米ガソリン価格が下落基調にあることなどが、インフレのピークアウト期待を生んでいる。

 そして、このインフレ懸念の後退が株式市場に大きな波紋を引き起こした。それが、売り方の撤退に伴う「踏み上げ相場」だ。象徴的な例と見られているのが、NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>の動向だ。相場の下げ局面で2倍の上昇が見込めるETFだが、信用倍率は7月1日時点の約5倍が8月5日時点で約28倍となった。この間売り残は急減しており、踏み上げ相場が演じられていた格好だ。

 この日経Dインバのような例は、先物やオプションに頻発しているとみられている。このため、「踏み上げが続くのなら遠からず2万9000円に乗せてもおかしくない」(市場関係者)という声もある。特に、日経平均株価採用銘柄の予想連結PERは12倍半ばと割安で更なる見直し余地はある。ただ、相場押し上げの要因となった決算シーズンは終了する。決算プレーが一巡する来週以降も踏み上げ相場が続くかが焦点となっている。

 来週からはやや手掛かり材料難も予想されるが、スケジュール面で注目されるのは17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録公開と同日の米7月小売売上高だ。その内容などで米金融政策と米景気動向を探る展開が予想される。また、米国では15日にウォルマート<WMT>、16日にホーム・デポ<HD>、18日にアプライド・マテリアルズ<AMAT>などの決算発表が予定されている。

 国内企業の決算は15日の日機装<6376>やSBIホールディングス<8473>などの発表で一巡する。また、同日に4~6月期国内総生産(GDP)速報値が発表され、17日に日本の7月CPIが公表される。来週の日経平均株価の予想レンジは2万8200~2万8900円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS



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