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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):キヤノン、バンナムHD、SBG

キヤノン <日足> 「株探」多機能チャートより
■日清オイリオグループ <2602>  3,425円  +200 円 (+6.2%)  本日終値
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は28%増益で着地」が好感された。
 日清オイリオグループ <2602> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比27.6%増の50.3億円に伸び、通期計画の133億円に対する進捗率は37.9%に達し、5年平均の29.9%も上回った。
  ⇒⇒日清オイリオグループの詳しい業績推移表を見る

■千葉銀行 <8331>  748円  +36 円 (+5.1%)  本日終値
 5日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は12%増益で着地」が好感された。
 千葉銀行 <8331> [東証P] が8月5日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比11.6%増の239億円に伸び、4-9月期(上期)計画の465億円に対する進捗率は51.6%となり、5年平均の49.9%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒千葉銀行の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「2.71%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の2.71%にあたる2000万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は8月8日から11月28日まで。

■キヤノン <7751>  3,370円  +149 円 (+4.6%)  本日終値
 キヤノン<7751>は4日続伸。5日取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を1800万株(発行済み株数の1.7%)、または500億円としており、取得期間は8月8日から10月18日まで。資本効率の向上を図るとともに将来の株式交換など機動的な資本戦略に備えることを目的という。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,688円  +111 円 (+4.3%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が反発。前週末5日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を2兆円から2兆2000億円(前期比21.4%増)へ、営業利益を1900億円から2000億円(同9.7%増)へ、純利益を1300億円から1450億円(同6.8%減)へ上方修正したことが好感された。半導体などの部品不足による供給問題や原材料価格高騰の影響はあるものの、上期において先進国での船外機販売や新興国での二輪車販売が堅調に推移するなど良好な事業環境が継続していることに加えて、為替相場が想定よりも円安傾向で推移していることが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1兆689億円(前年同期比16.2%増)、営業利益1024億1900万円(同6.2%減)、純利益829億7800万円(同10.8%減)だった。

■バンナムHD <7832>  10,020円  +391 円 (+4.1%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が急反発。前週末5日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を4000億円から4300億円(前年同期比9.2%増)へ、営業利益を460億円から720億円(同16.6%増)へ、純利益を330億円から570億円(同44.2%増)へ上方修正したことが好感された。第1四半期においてデジタル、トイホビー、アミューズメントの各事業が好調に推移し増収となったことに加えて、利益率の高い家庭用ゲームのリピート販売などが好調だったことや、円安により外貨建取引に関わる為替差益が利益を押し上げたことが要因としている。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高8800億円(前期比1.0%減)、営業利益1000億円(同20.3%減)、純利益700億円(同24.5%減)の従来見通しを据え置いている。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高2162億4100万円(前年同期比21.5%増)、営業利益443億9300万円(同64.3%増)、純利益370億1900万円(同77.0%増)だった。デジタル事業で前期に発売したワールドワイド向けタイトル「ELDEN RING(エルデンリング)」などの既存タイトルのリピート販売が好調に推移したことや、国内外でアミューズメント施設が回復したことが貢献した。

■ジンズホールディングス <3046>  4,005円  +120 円 (+3.1%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が堅調な動き。前週末5日の取引終了後に発表した7月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比0.2%増となり、小幅ながら4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。前年好評だったアウトドアメーカー「Snow Peak」とコラボレーションしたサングラス「JINS×Snow Peak」に新色を追加して7月21日に発売した新シリーズが売り上げを牽引した。ただ中旬以降、新型コロナウイルス感染者数の急増が客数に影響を及ぼした。なお、全店売上高は同5.2%増だった。

■コメ兵ホールディングス <2780>  2,671円  +78 円 (+3.0%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、売上高を780億円から825億円(前期比16.0%増)へ、営業利益を37億8000万円から43億5000万円(同17.1%増)へ、純利益を24億5000万円から28億3000万円(同25.3%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各22円の年44円としていた配当予想を各25円の年50円としたことが好感された。テレビCMなどのプロモーションやイベント買い取り、買い取り専門店の新規出店などに取り組んだ結果、個人買い取りが好調に推移し、在庫を潤沢に確保することができたという。これにより、ECをハブとした小売り及び法人向けオークションなどによる法人向け販売ともに、計画を上回って推移したとしている。

■岩谷産業 <8088>  5,580円  +110 円 (+2.0%)  本日終値
 岩谷産業<8088>が後場一段高。同社はきょう午後1時ごろ、23年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比13.8%増の89億1300万円となり、通期計画350億円に対する進捗率は25.5%となった。売上高は同40.1%増の2038億300万円で着地。民生用・工業用LPガスの販売が増加したほか、低環境負荷PET樹脂や二次電池材料などの環境商品が堅調だったことが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,695円  +42 円 (+0.7%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が4日続伸。7月28日に5810円の戻り高値を形成後に軟化したが、25日移動平均線をサポートラインに切り返し、戻り高値奪回を視界に入れると同時に4月5日につけた年初来高値5984円も意識される局面にある。ここ米国株市場ではナスダック総合株価指数の戻り足が顕著となっており、米ハイテク株への積極投資で知られる同社株はナスダック市場との株価連動性が高いだけに追い風となっている。なお、きょう同社の決算発表が予定されており、この結果に市場の注目度が高い。株式需給面ではここ信用買い残の整理が進捗している一方で売り残が増加しており、信用倍率は7月29日申し込み現在で2.1倍まで改善している。

■クオールHD <3034>  1,243円  -212 円 (-14.6%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 クオールホールディングス<3034>は大きく売られた。前週末5日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表し、営業利益は前年同期比9.3%減の16億5800万円だった。通期で増益を見込んでいることから、これを受けて失望売りが出たようだ。売上高は同0.5%増の405億5000万円で着地した。主力の保険薬局事業で、前期に実施したM&Aや新規出店が寄与した一方、薬価改定や調剤報酬改定の影響が響いた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。あわせて、グループ会社の藤永製薬が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)抗原検査キットの製造販売承認申請を、厚生労働省に行っていることを明らかにした。

■アップル <2788>  303円  +80 円 (+35.9%) ストップ高   本日終値
 アップルインターナショナル<2788>がストップ高。前週末5日の取引終了後に22年12月期業績予想の上方修正を発表。純利益を2億2900万円から7億7000万円(前期比91.1%増)へ増額しており、従来の減益予想から一転増益となる見通しを示したことが好感されたようだ。売上高も160億3400万円から239億3100万円(同28.2%増)へ引き上げた。円安による海外中古車輸出事業の好調や為替差益などが寄与する形で上期業績が上振れる見込みにあり、これを踏まえて通期予想を修正した。

■HOUSEI <5035>  1,505円  +300 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 HOUSEI<5035>はストップ高。同社株は7月28日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、情報システムの開発・運用、保守をワンストップで手掛ける。また、クラウドサービス事業も展開しており成長期待が強い。株価は公開価格を45%上回る580円で初値をつけた後、連日ストップ高を交えきょうまで7営業日で公開価格比3.8倍に大化けした。市場では「成長期待もさることながら、公募価格が安く設定されていたことが、短期資金の食指を動かした」(中堅証券ストラテジスト)としている。前週末5日には日々公表銘柄に指定されているが、「現時点で取引規制としては軽く、買い意欲に影響は出ていない」(同)状況にある。

■新家工業 <7305>  1,769円  +300 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 新家工業<7305>がストップ高。同社は5日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の25億円から44億円(前期比30.0%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高の見通しも従来の420億円から460億円(同12.9%増)に上方修正。建築関連の堅調な需要に支えられ販売数量が増加しているほか、原材料などの高騰を背景に販売価格の引き上げを段階的に進めていることが主な要因だとしている。

●ストップ高銘柄
 T&Gニーズ <4331>  1,767円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 光・彩 <7878>  4,640円  +700 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 テラ <2191>  66円  -30 円 (-31.3%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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