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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」― (25)レンジ相場はRSIとRCIの特性を活かした逆張り戦略で

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆買われ過ぎ、売られ過ぎを測るオシレーター系指標「RSI」

 RSI(Relative Strength Index:相対力指数)は、株価の強弱を表すオシレーター系のテクニカル指標の一つで、株価が上昇から下落に変化するタイミングや、下落から上昇に変化するタイミングを比較的早い段階で捉えることができます。株価が一定の幅で変動している「もみ合い(横ばい)相場」や、株価が下落している時に一時的に上昇するリバウンド局面などで利用すると、売買サインが有効に機能しやすいと言われています。では、日経平均株価のチャートを見てみましょう(図2)。

図2 日経平均株価 日足(RSI)
【タイトル】

 RSIは0%から100%の数値で表されます。株価が上昇するとその数値は高くなり、「70%以上になると買われ過ぎ」、反対に株価が下落するとRSIの数値も低下して、「30%以下になると売られ過ぎ」とされます。また、30%以下から反転し再び30%を上抜いた時が買いのタイミング(買いシグナル)、70%以上から反落し再び70%を下抜いた時が売りのタイミング(売りシグナル)とされています。RSIではこの買いシグナルと売りシグナルが逆張りを狙うタイミングとなります。

 RSIは3月9日に30%を下回って21%まで低下していますが、3月29日には84%まで上昇しています。一気に売られ過ぎから買われ過ぎの水準まで駆け上がっていることがわかります。その後、現在まで日経平均株価は2万5000円を下回ることはありませんでしたが、RSIは幾度か30%を下回っています。ただ、30%割れの箇所が必ずしも底打ちのポイントとは限らない一方で、5月12日に目先の底を打った際のRSIの水準は37%にとどまっていました。このようにRSIの数値だけを見ると、株価水準としてはどこが割安と判断すればよいのか悩むところです。ただ、「30%以下から反転し再び30%を上抜いた時」を買いシグナル、「70%以上から反落し再び70%を下抜いた時」を売りシグナルとして捉えるとエントリーのタイミングはややつかみやすくなるようです。



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