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【材料】ビザが上昇 旅行需要回復で好決算=米国株個別

 ビザ<V>が上昇しており、ダウ平均をサポート。前日引け後に4-6月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、営業収益とも予想を上回った。ただ、総支払額は2.94兆ドルと予想を下回った。海外旅行が回復しており、同社のネットワークへの支出が急増。同社のカードによる海外での支出が予想以上に増加したことが業績に寄与。

 同社のケリーCEOは声明の中で、「海外旅行が復活し、消費者が世界のさまざまな場所を訪れ、その結果、国境を越えた旅行はパンデミック以来初めて2019年のレベルを上回った」と述べた。クロスボーダーの支出は28%上昇し、予想の27%を上回った。為替の影響を除けば、支出は40%増加。

 インフレが過去40年間で最も高い水準にもかかわらず、旅行や商品、サービスに対する消費は活発で、同社はその恩恵を受けていることが示された。

 アナリストも好意的に捉えており、旅行業界の回復に後押しされ、個人消費の影響は見られないという経営陣のコメントを好感している模様。取引量にマクロ的なストレスは見受けられなかったと指摘している。

(4-6月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.98ドル(予想:1.75ドル)
・営業収益:73.0億ドル(予想:70.9億ドル)
・総支払額:2.94兆ドル(予想:2.97兆ドル)
・取扱総額:493億ドル(予想:488億ドル)
・処理件数:+16%

(NY時間10:14)
ビザ<V> 215.10(+2.61 +1.23%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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