【材料】ボーイングが決算受け上昇 FCFの黒字回復に向け明るい兆し=米国株個別
ボーイング<BA>が上昇。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株損益は予想外の赤字となり、売上高も予想を下回った。民間航空機、防衛など中核事業が冴えなかった。
ただ、株価は上昇。フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字が、予想ほど拡大しなかったことが好感されている。第1四半期はキャッシュ喪失が顕著となっていた。
同社のカルフーンCEOは「年内にはFCFの黒字回復を達成する」と述べた。営業キャッシュフローは8100万ドルの黒字を回復しており、2018年以来、年ベースで赤字が続いていたFCFの黒字回復の道筋がついたとしている。収益性の高い737Maxジェットの納入が拡大した。
市場は、同社はこれまで蓄えた資金を消耗し、負債を抱えた状態から脱却し始める兆しを切望している。それに伴ってバランスシート修復を求める圧力も高まっており、債務返済や新型機への設備投資のために、最終的に増資が必要になるのではないかという疑問にも直面している。
(4-6月・第2四半期)
・コア1株損益:-0.37ドル(予想:+0.01ドル)
・売上高:166.8億ドル(予想:175.5億ドル)
民間航空機:41.6億ドル(予想:47.8億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:61.9億ドル(予想:65.8億ドル)
グローバル・サービス:43.0億ドル(予想:44.8億ドル)
ボーイング・キャピタル:5200万ドル(予想:6840万ドル)
・FCF(調整後):-1.82億ドル(予想:-5.20億ドル)
・受注残:3720億ドル
(NY時間09:56)
ボーイング<BA> 162.60(+6.68 +4.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ただ、株価は上昇。フリーキャッシュフロー(FCF)の赤字が、予想ほど拡大しなかったことが好感されている。第1四半期はキャッシュ喪失が顕著となっていた。
同社のカルフーンCEOは「年内にはFCFの黒字回復を達成する」と述べた。営業キャッシュフローは8100万ドルの黒字を回復しており、2018年以来、年ベースで赤字が続いていたFCFの黒字回復の道筋がついたとしている。収益性の高い737Maxジェットの納入が拡大した。
市場は、同社はこれまで蓄えた資金を消耗し、負債を抱えた状態から脱却し始める兆しを切望している。それに伴ってバランスシート修復を求める圧力も高まっており、債務返済や新型機への設備投資のために、最終的に増資が必要になるのではないかという疑問にも直面している。
(4-6月・第2四半期)
・コア1株損益:-0.37ドル(予想:+0.01ドル)
・売上高:166.8億ドル(予想:175.5億ドル)
民間航空機:41.6億ドル(予想:47.8億ドル)
防衛・宇宙・セキュリティ:61.9億ドル(予想:65.8億ドル)
グローバル・サービス:43.0億ドル(予想:44.8億ドル)
ボーイング・キャピタル:5200万ドル(予想:6840万ドル)
・FCF(調整後):-1.82億ドル(予想:-5.20億ドル)
・受注残:3720億ドル
(NY時間09:56)
ボーイング<BA> 162.60(+6.68 +4.28%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美