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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サンバイオ、東京製鉄、レーザーテク

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サーティワン <2268>  4,080円  +10 円 (+0.3%)  本日終値
 B-R サーティワンアイスクリーム<2268>が3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は22日取引終了後に、22年12月期第2四半期累計(1~6月)の連結決算を発表。営業利益は11億2500万円(今期から連結決算に移行したため前年同期との比較なし)となり、通期計画11億9000万円に対する進捗率が94.5%に達していることが好感されたようだ。テイクアウト需要に加え、イートイン需要も新型コロナウイルス感染症拡大前に戻りつつあり、売上高は100億4700万円となった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■サンバイオ <4592>  1,085円  -227 円 (-17.3%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅安。前週末22日の取引終了後、先駆け審査指定制度の枠組みの中で外傷性脳損傷に対する治療薬としての承認審査を受けている同社開発品「SB623」について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の議題に含まれなかったと発表。これを受け、承認取得に対する期待感がしぼむ形で売りが先行したようだ。8月3日に開催される薬事・食品衛生審議会の再生医療等製品・生物由来技術部会の議題に同開発品が含まれなかったとしており、これにより9月までの承認取得はないという。会社側では、承認審査への対応に全社一丸となって日々全力で取り組んでおり、承認審査フェーズを最速で乗り切りたいとしている。

■東京製鐵 <5423>  1,390円  -101 円 (-6.8%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 東京製鐵<5423>が続落。前週末22日の取引終了後、23年3月期の単独業績予想について、営業利益を300億円から390億円(前期比22.7%増)へ、純利益を240億円から315億円(同1.4%減)へ上方修正したが、サプライズ感はないとの見方から売り優勢でのスタートとなっている。売上高は4000億円から3960億円(同46.2%増)へやや下方修正したものの、7~9月期に主原料である鉄スクラップ価格が4~6月期実績を下回ると想定されるほかこれまでの製品販売価格の値上げが製品出荷単価に反映されることが利益を押し上げる。なお、第1四半期(4~6月)決算は、売上高906億5100万円(前年同期比70.8%増)、営業利益72億3300万円(同94.7%増)、純利益68億900万円(同87.4%増)だった。

■ナガワ <9663>  8,000円  -440 円 (-5.2%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 ナガワ<9663>が後場下げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した第1四半期(4-6月)連結決算が、売上高69億7500万円(前年同期比1.1%減)、営業利益9億3100万円(同7.1%減)、純利益7億3900万円(同1.6%減)と減収減益となったことが嫌気された。主力のユニットハウス事業は、前期のオリンピック関連需要の剥落によりレンタル売り上げが減少する一方、新棟販売及び中古販売が好調に推移し増収を確保した。ただ、モジュール・システム建築事業で、オリンピック関連の剥落を埋めることができなかったことに加えて、道南地区における工事発注の鈍化により建機レンタル事業も減少した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高350億円(前期比14.4%増)、営業利益52億円(同17.3%増)、純利益37億円(同22.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■レーザーテック <6920>  18,045円  -435 円 (-2.4%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置の主力銘柄への売りが優勢となった。前週末の米国株市場では米10年債利回りが急低下したものの、ハイテク株は買い疲れ感から売りに押される展開となった。特に半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.6%安とナスダック総合株価指数を上回る下落率となった。エヌビディア<NVDA>が4%を超える下げとなったほか、半導体製造装置トップメーカーのアプライド・マテリアルズ<AMAT>やメモリー製造大手のマイクロンテクノロジー<MU>なども総じて下値を探る展開を強いられており、東京市場にもこの流れが波及している。外国為替市場で足もと円高に振れていることもネガティブに作用した。

■ニトリホールディングス <9843>  14,465円  -85 円 (-0.6%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>は冴えない。前週末22日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比4.2%増と6カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、直近で株価は上昇基調にあっただけに利益確定売りが優勢となったようだ。テレビCM効果や「エアコン配送無料キャンペーン」の実施、気温の上昇に伴い、季節寝具寝装品や大型家電などが好調に推移した。なお、全店売上高は同7.2%増だった。

■オーバル <7727>  764円  +162 円 (+26.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 オーバル<7727>は前週末まで2営業日連続のストップ高人気となっていたが、きょうも上げ足が止まらず、一時57%高の947円と暴騰した。これは1990年以来約32年ぶりの高値圏。きょうは上限値幅の拡大で400円高の1002円がストップ高水準となる。研究用及び産業用測定器・分析機器を製造するアントンパールが同業態の同社株を買い増す動きをみせており、同社株の保有株比率は直近発表分で8.38%まで高まっている。保有に際しては同社の経営に関与する姿勢を示していることで、思惑買いの対象となっている。なお、オーバル側は大規模な買い付けに関する対応方針の導入を発表するなどしており、敵対的買収の色を強めている。

■SKIYAKI <3995>  517円  +80 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 SKIYAKI<3995>が急反発。この日の寄り前、オールインワン型ファンプラットフォーム「Bitfan」でNFT(非代替性トークン)サービスの提供を開始すると発表しており、これが好感された。同サービスは、「LINE」アカウント保有者であれば誰でも簡単にウォレットを開設できる点やLINEのNFT総合マーケットプレイス「LINE NFT」でユーザー間での取引が容易である点などを考慮し、基盤技術にLINE独自のブロックチェーン「LINE Blockchain」を採用。第1弾として、女優の今田美桜オフィシャルファンクラブ初となる有料会員500人限定のオフラインイベントで、記念NFTを発行するとしている。

■PSS <7707>  827円  +88 円 (+11.9%)  本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>は急反発。世界保健機関(WHO)が23日、欧米を中心に感染が拡大している天然痘に似た感染症「サル痘」について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。緊急事態の宣言はWHOによる最高レベルの警告にあたるもので、2020年1月に新型コロナウイルスに対して出されて以来となる。これを受け、サル痘ウイルス向けPCR検査キットを手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。

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