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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エニーカラー、エネチェンジ、レーサム

エニーカラー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ANYCOLOR <5032>  6,370円  +550 円 (+9.5%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が反発。正午ごろ、運営するVチューバー/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」が、公式ファンクラブ「にじさんじFAN CLUB」で、新たにライバー6人のファンクラブを新規開設したと発表しており、これが好材料視された。今回ファンクラブを開設したのは、モイラ、郡道美玲、愛園愛美、夜見れな、白雪巴、壱百満天原サロメの6人。ライバー個別のファンクラブでは限定コンテンツや、ライバーと交流することができる専用チャット、年3回の会報誌、会員証、カスタムスタンプを楽しむことができるという。

■ENECHANGE <4169>  1,556円  +125 円 (+8.7%)  本日終値
 ENECHANGE<4169>が大幅高で3日続伸。東京証券取引所が25日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする信用取引の臨時措置を解除したほか、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除すると発表しており、短期資金の流入が再び活発化するとの思惑が働いたようだ。

■レーサム <8890>  1,278円  +88 円 (+7.4%)  本日終値
 レーサム<8890>が大幅反発し年初来高値を更新。前週末22日の取引終了後、800万株(発行済み株数の21.57%)の自社株を7月29日付で消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は2908万1400株となる。

■フィックスターズ <3687>  1,160円  +47 円 (+4.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 フィックスターズ<3687>が全般軟調地合いに逆行し5連騰と気を吐いているほか、エヌエフホールディングス<6864>、シグマ光機<7713>、ユビキタスAI<3858>など量子コンピューター関連に位置付けられる銘柄群に買いが向かった。岸田政権の看板政策である「新しい資本主義」では国益に直結する科学技術分野を重視し、そのなか量子コンピューターは国家戦略の重点投資項目に組み込まれている。国策支援を背景に国産初の量子コンピューター開発に期待が高まるなか、関連銘柄にも動意づくものが増えている。

■エフピコ <7947>  3,150円  +120 円 (+4.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 エフピコ<7947>の戻り足が鮮烈、6月22日の年初来安値2504円をターニングポイントに急速なリバウンド局面に移行している。食品トレーや弁当・総菜容器を製造するが耐熱・耐油性などに優れる新素材や、消費者ニーズを考慮した工夫された容器構造など技術力の高さに定評がある。原材料費の高騰も価格改定で乗り切り、23年3月期は増収営業増益を見込んでいる。信用買い残も枯れ切った状態で、機関投資家とみられる実需買いで上値指向を鮮明としている。テクニカル的には5日移動平均線をサポートラインとする急勾配の戻りを継続、今月後半には25日・75日移動平均線のゴールデンクロスも示現している。

■明治ホールディングス <2269>  7,040円  +170 円 (+2.5%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が4日続伸。24日の日本経済新聞電子版で、「厚生労働省は29日に開く専門部会で天然痘ワクチンをサル痘予防に使うことの可否を審議する」と報じられ、なかで国内では同社傘下のKMバイオロジクス(熊本市北区)が天然痘ワクチンを生産しているとあることから、思惑的な買いが向かったようだ。

■オークネット <3964>  2,280円  +52 円 (+2.3%)  本日終値
 オークネット<3964>が5日続伸。23日付の日本経済新聞朝刊で、「2024年から、国内で初めて中古電気自動車(EV)の電池査定を始める」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、電圧などのデータと走行距離などをもとに、最大数十分程度で性能を割り出すという。これまでは中古EVの電池の残量を正確に評価する仕組みがなく、中古市場の取引は低迷気味だったが、適正に評価する仕組みを整えることで消費者の不安を払拭し、市場の活性化を促すとしている。

■堀場製作所 <6856>  6,510円  +80 円 (+1.2%)  本日終値
 堀場製作所<6856>は8日続伸。大和証券は22日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円とした。同社は幅広い領域で事業展開する計測機器メーカーだが、ここ数年、自動車事業は低迷したが、半導体事業は力強い成長をみせてきた。ただ、ここ数四半期では新興EV(電気自動車)メーカーからETC(車両開発のエンジニアリングなど)関連の受注が拡大し始めており、自動車事業トータルで業績反転の兆しが見え始めている点などに注目。同社には自動車事業という新たな成長ドライバーが芽生えており、半導体ピュアプレイヤーとは異なるサイクルで業績が伸長する可能性があるとみている。

■JT <2914>  2,411円  +17 円 (+0.7%)  本日終値
 JT<2914>は全般地合い悪のなか売り物をこなし、頑強な値動きで目を引く。ロシアのウクライナ侵攻に伴い、「ロシア事業の継続性が疑問視され株価はいったん調整を余儀なくされたが、予想以上に下値抵抗力が強い」(中堅証券ストラテジスト)という。同社の収益基盤は強力で、6%を超える高配当利回りが見直されている。また、同社株の下落を見込んで空売りの買い戻し圧力も働いているもようだ。日証金では貸借倍率が0.2倍台と大幅に売り長の状態にある。また、機関投資家による貸株調達に伴う空売りなども考慮され、株価は前週に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現している。

■三菱UFJ <8306>  735.7円  +4.1 円 (+0.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や第一生命ホールディングス<8750>は強弱観対立。前週末の米国債券市場では先行き景気後退への懸念から長期債が買われる展開となり、米10年債利回りは終値ベースで2.75%台まで急低下した。これに伴い運用環境が悪化するとの思惑でゴールドマン<GS>やJPモルガン<JPM>、シティグループ<C>など大手金融株が軒並み軟調な値動きを強いられた。東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクや大手生保株の株価はこの地合いを引き継ぎやすいところだが、株価指標面で割安感が強く、配当利回りの高さに着目した買いで下値抵抗力を発揮している。

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