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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:川崎汽、JIA、オービック

川崎汽 <日足> 「株探」多機能チャートより
■川崎汽船 <9107>  9,870円  +1,030 円 (+11.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 21日に業績修正を発表。「今期経常を一転6%増益に上方修正・最高益更新へ」が好感された。
 川崎汽船 <9107> [東証P] が7月21日大引け後(15:00)に業績修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の4700億円→7000億円(前期は6575億円)に48.9%上方修正し、一転して6.5%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒川崎汽船の詳しい業績推移表を見る

■JIA <7172>  1,419円  +115 円 (+8.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 21日に業績修正を発表。「今期経常を一転68%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 ジャパンインベストメントアドバイザー <7172> [東証P] が7月21日大引け後(15:00)に業績修正を発表。22年12月期の連結経常利益を従来予想の34.8億円→79億円(前期は47億円)に2.3倍上方修正し、一転して67.9%増益を見込み、一気に4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒JIAの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「Skyrocketと資本提携」も買い材料。
 プライベート・エクイティ投資事業における新たな投資先としてオンライン専業のメディア企業Skyrocketと資本提携。

■日本郵船 <9101>  10,420円  +460 円 (+4.6%)  11:30現在
 海運大手の日本郵船<9101>や商船三井<9104>、川崎汽船<9107>が高い。3社は21日の取引終了後にそろって23年3月期見通しの上方修正を発表。4~6月期決算発表前の業績修正とあって、これがサプライズとなる形で買いが流入している。3社が共同出資するコンテナ船会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスが旺盛な貨物需要を背景に好調で、これが業績を大きく押し上げる。また、ドライバルク(ばら積み船)市況の好調や為替影響なども寄与する見込み。大手3社の上方修正を受け、きょうは海運セクター全般に物色が波及する展開となっている。

■オービック <4684>  21,670円  +740 円 (+3.5%)  11:30現在
 オービック<4684>が続伸している。21日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高241億600万円(前年同期比14.3%増)、営業利益150億7200万円(同18.4%増)、純利益131億3000万円(同21.7%増)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。システムインテグレーション事業で、主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」が製造・流通・サービス・金融などさまざまな業種・業界の大手・中堅企業からシステム構築の引き合いが強まった。また、システムサポート事業もクラウドソリューションを中心に、ソフトウェア及びハードウェアの「運用支援・保守サービスなど」が好調に推移した。23年3月期通期業績予想は、売上高985億円(前期比10.1%増)、営業利益596億円(同10.1%増)、純利益470億円(同8.0%増)の従来見通しを据え置いている。

■ディスコ <6146>  31,750円  +450 円 (+1.4%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が反発。21日の取引終了後に23年3月期第1四半期(4~6月)の決算を発表。売上高が前年同期比23.7%増の597億4900万円、営業利益が同39.8%増の215億9200万円と大幅増収増益で着地しており、これが好感されているようだ。顧客である半導体メーカーの設備投資意欲が総じて底堅く推移するなか、精密加工装置のダイシングソーやグラインダの高水準の出荷が継続した。また、消耗品の精密加工ツールも堅調だった。あわせて、従来未定としていた中間配当予想を255円(前期中間配199円)にすると発表した。

■中外製薬 <4519>  3,783円  +15 円 (+0.4%)  11:30現在
 中外製薬<4519>が3日続伸している。21日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)連結決算が、売上高5961億6600万円(前年同期比52.8%増)、営業利益2869億4700万円(同78.6%増)、純利益2041億5300万円(同72.8%増)と大幅増益となったことが好感されている。国内製商品売上高は昨年及び今年4月の薬価改定や後発品の影響を受けたものの、新製品の脊髄性筋萎縮症治療薬エブリスディ、抗悪性腫瘍剤ポライビー、視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬エンスプリングなどが順調に市場に浸透したほか、主力品の血友病治療薬ヘムライブラが好調に推移した。また、新型コロナウイルス治療薬ロナプリーブの政府納入なども寄与した。なお、22年12月期通期業績予想は、同社が定める経常的な業績を示すコアベースで、営業利益4400億円(前期比1.4%増)を目指す従来予想を据え置いている。

■ソラスト <6197>  793円  +3 円 (+0.4%)  11:30現在
 ソラスト<6197>が続伸している。21日の取引終了後に発表した6月度の介護サービス利用状況で、訪問介護利用者数が前年同月比1.0%増、デイサービスが同1.5%増となり、利用者数の増加基調が続いていることが好感されているようだ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,199円  +5.5 円 (+0.3%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯。ここ日米金利差を背景にドル高・円安が急速に進んだが、足もとではその反動で1ドル=137円ちょうど近辺まで円高方向に振れている。米10年債利回りは、リセッション懸念を背景に前日終値ベースで2.87%台まで急低下、これがドル円相場で円を買い戻す背景となっている。トヨタは対ドル1円の変動で営業利益が400億円以上も変動するほど為替感応度が高い。同社の今期想定為替レートからは依然として大幅な為替差益が見込まれるものの、目先の円高傾向は株価にはネガティブ材料となる。また、米経済指標などから個人消費減速が確認されるなか、米国での自動車販売が落ち込むことへの警戒感も根強いようだ。

■CCT <4371>  6,950円  -440 円 (-6.0%)  11:30現在
 コアコンセプト・テクノロジー<4371>は大幅反落。21日の取引終了後、22年12月期の単独業績予想について、売上高を104億円から116億2200万円(前期比49.0%増)へ、営業利益を8億5200万円から11億500万円(同2.0倍)へ、純利益を6億200万円から7億8100万円(同90.5%増)へ上方修正した。これを受けて朝高でスタートしたものの、直近で株価は急上昇しており、材料出尽くし感から利益確定売りが出ているようだ。スーパーゼネコンや大手SIerの大口顧客からの受注が計画を上回るペースで拡大しており、この傾向は期を通じて継続する見通しであることが要因としている。同時に、ミスミグループ本社<9962>と合弁会社を設立すると発表した。新会社はミスミG傘下のミスミ66%、CCT34%出資で9月1日に設立する予定で、ミスミGが提供するオンライン機械部品調達サービス「meviy(メビー)」のシステム開発を加速させ、グローバルでの更なる成長を目指すという。なお、同件が22年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■西松屋チェーン <7545>  1,680円  -20 円 (-1.2%)  11:30現在
 西松屋チェーン<7545>は冴えない動き。21日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比4.8%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、これを好感する動きは限定的のようだ。気温の高い日が続いたことで、夏物衣料や水遊び用品の売り上げが前年を大きく上回った。加えて、保冷グッズなどの暑さ対策用品も伸長した。なお、全店売上高は同8.0%増だった。

■INPEX <1605>  1,407円  -9 円 (-0.6%)  11:30現在
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。21日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の9月限が前日比3.53ドル安の1バレル=96.35ドルと大幅安となった。世界景気の先行き懸念が高まり、原油需要が減少することが警戒された。欧州中央銀行(ECB)は21日に、政策金利の0.5%利上げを決定したが、これに伴う景気後退への警戒感が高まった。また、米国のガソリン在庫が増加したことが需給悪化要因となると受け止められた。これを受け、INPEXなどへの売りが膨らんでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,499円  -8 円 (-0.2%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>は上値の重い展開。前日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が3日続伸し、フシ目の1万2000大台を回復した。米ハイテク株に積極投資する同社株はナスダック市場の動向と株価の連動性が高く、目先追い風が意識される。同社が出資する中国電子商取引最大手のアリババ集団<BABA>の株価も頑強な値動きを続けていることで、ひと頃の含み益急減に対する懸念も薄まっている。ただ、懸案の同社傘下企業である英アームの上場については、ロンドン証券取引所でのIPO計画が中断されたことが直近報じられるなど、不透明感も漂う。信用取組は15日申し込み現在で売り残が減少する一方、買い残が再び増加に転じるなど需給バランスもやや悪化しており、5500円近辺は強弱観が対立している。

■モバイルファクトリー <3912>  1,165円  +81 円 (+7.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 モバイルファクトリー<3912>が急伸し年初来高値を更新した。午前11時ごろ、電通グループ<4324>傘下の電通とNFT事業に関するパートナーシップ契約を締結したと発表しており、これが好感されている。今回締結したパートナーシップ契約は、エンターテインメント領域やスポーツ領域などにおけるファンクラブ、ファンコミュニティーを対象にしたNFT事業の拡大を図るのが狙い。電通のファン心理を含めた「人」基点のクリエイティブとプランニングの専門性や顧客基盤ネットワークに、モバイルファクトリー100%出資子会社ビットファクトリーが配信する、NFTマーケットプレイス「ユニマ」及びNFTサービス構築支援プラットフォーム「ユニキス ガレージ」を組み合わせることで、NFT商品の戦略策定からNFTの発行・販売までを提供する「LIVE NFT」サービスを提供する。

■ブランジスタ <6176>  574円  +38 円 (+7.1%) 一時ストップ高   11:30現在
 ブランジスタ<6176>が一時ストップ高で年初来高値を更新している。この日の寄り前、新規事業としてタレントを起用した企業PR支援を行う子会社を10月4日に設立すると発表しており、これが好感されている。新子会社は、タレントの肖像(広告素材)を月額定額制で提供する。同社グループは、07年から発行する無料旅行電子雑誌「旅色」で、200社以上の芸能プロダクションと提携し、姉妹誌を含めて260人以上の有名タレントを起用してきたが、新規事業ではこれらの芸能プロダクションとの提携実績とグループが保有する全国規模のネットワークを活用。クライアント企業は、本来数千万円規模の高額なタレント広告契約料を払うことなく月額費用だけで、自社のブランディングや商品・サービスのPR、採用活動などにタレントの肖像を使用することが可能になるという。なお、22年9月期業績に与える影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄
 大運 <9363>  404円  +80 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在
 オーバル <7727>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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