【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、リスク選好の買いで一時2万7000円台を回復 (7月19日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27003.83
高値 27043.58(10:51)
安値 26791.71(09:35)
大引け 26961.68(前日比 +173.21 、 +0.65% )
売買高 9億7242万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4278億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、一時2万7000円台回復場面も
2.前日の米株軟調も、前週末のNYダウ大幅高が強気誘導
3.2万7000円台では戻り売りが表面化し伸び悩む展開
4.日銀決定会合や欧州のECB理事会を前に手控えムード
5.63%の銘柄が上昇、全体売買代金は盛り上がりを欠く
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前週末比215ドル安と反落した。アップル<AAPL>の来年人材採用と成長投資を抑えるとの報道で業績悪化を警戒する売りが膨らんだ。
3連休明けの東京市場では、朝方からリスク選好の地合いとなり、日経平均株価は上値追い態勢を継続。一時2万7000円台を回復する場面もあった。
19日の東京市場は、終始買いが先行する展開だった。前日の米国株市場ではNYダウが朝高後に値を消し、結局200ドルあまりの下落で引けたものの、前週末に660ドル近い大幅高をみせていたことから、3連休明けでこの大幅高を織り込んでいなかった東京市場は、強気が優勢の地合いとなった。先物への買いを絡め日経平均は一時2万7000円台を回復する場面もあったが、戻り売りが表面化し、その後は2万6000円台に押し戻された。世界の中央銀行による金融引き締めの動きが相次ぐなか、今週は国内では日銀の金融政策決定会合、海外ではECB理事会の結果発表が予定されており、これが売り買いともに手控え要因となった。プライム市場全体の63%の銘柄が上昇したが、売買代金は2兆4000億円台と盛り上がりを欠いている。
個別では、レーザーテック<6920>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども買いが優勢だった。日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が商いを伴い上値追い、ファーストリテイリング<9983>も買いを集めた。ベクトル<6058>と北の達人コーポレーション<2930>が揃って15%高の急騰を演じ、日本国土開発<1887>も大幅高。三井松島ホールディングス<1518>も物色人気となった。
半面、任天堂<7974>が売られ、ベイカレント・コンサルティング<6532>も下落した。レノバ<9519>が大きく売り込まれ、第一三共<4568>、塩野義製薬<4507>など薬品株が軟調。アステリア<3853>が急落したほか、サインポスト<3996>、RPAホールディングス<6572>も大幅安。マネーフォワード<3994>の下げも目立つ。三益半導体工業<8155>、山崎製パン<2212>なども大幅に水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、ソニーG <6758>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約98円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、エムスリー <2413>、バンナムHD <7832>、中外薬 <4519>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約40円。
東証33業種のうち上昇は22業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)ゴム製品、(5)機械。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)精密機器、(5)食料品。
■個別材料株
△三井松島HD <1518> [東証P]
石炭火力発電見直しで外資経由のショートカバー誘発。
△日本国土開発 <1887> [東証P]
今期増益見通しや自社株買い実施を好感。
△北の達人 <2930> [東証P]
決算発表通過で空売り買い戻し加速。
△ロコンド <3558> [東証G]
経費コントロール奏功し第1四半期営業利益10%増。
△ココナラ <4176> [東証G]
22年8月期の営業損益予想を上方修正。
△サイエンスA <4412> [東証G]
今第3四半期に営業黒字化達成。
△リックソフト <4429> [東証G]
23年2月期第1四半期の営業利益2.1倍。
△ガーラ <4777> [東証S]
「フリフユニバース」登録者数が100万人を突破。
△ベクトル <6058> [東証P]
第1四半期営業益31%増で上半期計画進捗率71%。
△メタリアル <6182> [東証G]
3~5月期営業利益が前年同期比2.7倍に。
▼串カツ田中 <3547> [東証S]
22年11月期業績予想を下方修正。
▼モビルス <4370> [東証G]
22年8月期営業益予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ベクトル <6058>、(2)北の達人 <2930>、(3)日本国土開発 <1887>、(4)ダイヤHD <6699>、(5)セラク <6199>、(6)国際紙パルプ <9274>、(7)川崎汽 <9107>、(8)三井松島HD <1518>、(9)シンクロ <3963>、(10)スタティアH <3393>。
値下がり率上位10傑は(1)アステリア <3853>、(2)テモナ <3985>、(3)サーバワクス <4434>、(4)サインポスト <3996>、(5)日置電機 <6866>、(6)RPA <6572>、(7)マネフォ <3994>、(8)レノバ <9519>、(9)PRTIME <3922>、(10)シグマクシス <6088>。
【大引け】
日経平均は前日比173.21円(0.65%)高の2万6961.68円。TOPIXは前日比10.29(0.54%)高の1902.79。出来高は概算で9億7242万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1161、値下がり銘柄数は617となった。東証マザーズ指数は683.57円(5.85円高)。
[2022年7月19日]
株探ニュース