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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ERIHD <日足> 「株探」多機能チャートより

■ERIHD <6083>  1,003円 (-147円、-12.8%)

 ERIホールディングス <6083> [東証S]が続急落し、年初来安値更新。12日の取引終了後に23年5月期業績予想を発表。売上高が前期比0.5%減の160億6900万円、営業利益が同13.1%減の16億7300万円となる見通しを示しており、これが嫌気されたようだ。同時に発表した前22年5月期決算は、売上高が前の期比12.2%増の161億4800万円、営業利益が同4.8倍の19億2400万円だった。住宅市場や非住宅市場での新設着工の増加によって確認検査業務が好調だったほか、住宅性能評価業務や省エネ適判業務も伸長した。

■エコス <7520>  2,124円 (-217円、-9.3%)

 東証プライムの下落率2位。エコス <7520> [東証P]が続急落。12日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が売上高316億1800万円(前年同期比8.7%減)、営業利益10億9100万円(同21.6%減)、純利益4億6800万円(同53.7%減)と大幅減益となったことが嫌気された。外出抑制の動きを受けた内食化傾向で高まった食品需要が、まん延防止等重点措置の解除や感染者数の減少傾向を受けて平常に戻りつつあることなどから売上高が減少した。商品調達コストの見直しや在庫効率の改善に注力したものの、売上高の減少を吸収しきれなかった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高1380億円(前期比0.3%増)、営業利益50億円(同15.3%減)、純利益30億円(同23.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■WACUL <4173>  640円 (-36円、-5.3%)

 WACUL <4173> [東証G]が続急落。同社は12日取引終了後に、23年2月期第1四半期(3-5月)の単独決算を発表。営業利益が前年同期比61.3%減の2600万円にとどまったことがネガティブ視されたようだ。売上高は同3.3%減の2億8400万円で着地した。プロジェクト終了月の集中による第1四半期への売り上げ偏重がなくなったことが減収の主な要因。利益面では更なる成長のための人材関連費用が増加したことが影響した。なお、通期業績予想は売上高13億8800万円(前期比27.8%増)、営業利益1億7900万円(同3.3%減)とする従来見通しを据え置いている。

■住江織 <3501>  1,641円 (-47円、-2.8%)

 住江織物 <3501> [東証P]が続落。12日の取引終了後、集計中の22年5月期連結業績について、売上高が839億円から817億円(前の期比2.5%増)へ、営業利益が4億200万円から1億1000万円(同89.5%減)へ、純利益が5億2600万円から2億8100万円(同31.3%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。国内外で半導体・部品供給不足と上海市におけるロックダウン(都市封鎖)に伴う自動車の減産の影響を受けたほか、原油高による原材料やエネルギー価格及び物流費の高騰が利益を圧迫した。

■アスクル <2678>  1,651円 (-35円、-2.1%)

 アスクル <2678> [東証P]が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は2300円から1450円に見直した。同社は昨年7月に25年5月期を最終年度とする中期経営計画を発表したが、同計画の実行・成果に対するバリュエーションの切り上がりは見込み難い、とみている。具体的には、「22年5月期でB to B事業の会社計画売上高を達成できなかった」ことや「ソロエルアリーナのオープン化の遅れ」などを指摘している。

■INPEX <1605>  1,366円 (-23円、-1.7%)

 INPEX <1605> [東証P]が続落。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]が安かった。12日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月限が前日11日比8.25ドル安の1バレル=95.84ドルと大幅に下落した。中国での新型コロナウイルスの感染再拡大の懸念が強まるなか、原油需要が落ち込むことなどが警戒された。また、米国に加え欧州景気などへの不安が高まっていることも原油安の要因となっている。この原油価格下落を受け、INPEXなどへの売りが強まった。

※13日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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