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【通貨】英ポンド週間見通し:もみ合いか、景気減速の懸念残る


■下げ渋り、国内政治刷新への期待広がる

今週のポンド・円は下げ渋り。主要閣僚などが辞任を表明し、政権運営にも影響が出ていることから、ジョンソン首相の辞任観測が強まり、リスク回避的なポンド売り・円買いが一時活発となった。ジョンソン首相は7月7日に辞任を表明したが、英国政治の刷新を期待したポンド買い・米ドル売りが強まり、この影響でポンドは対円でも反発した。英中央銀行による追加利上げ観測は後退していないこともポンド相場を下支えしたようだ。取引レンジ:160円40銭-165円29銭。

■もみ合いか、景気減速の懸念残る

来週のポンド・円はもみ合いか。ジョンソン英首相の辞任表明で政治刷新への期待はあるものの、国内政局の流動化も警戒されており、ポンドの上値は重くなりそうだ。英中央銀行は追加利上げ方針を維持するものの、景気減速の懸念は消えていないため、リスク選好的なポンド買い・円売りが大きく広がる可能性は低いとみられる

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・13日:5月鉱工業生産(4月:前月比-0.6%)
・13日:5月商品貿易収支(4月:-208.93億ポンド)

予想レンジ:162円00銭-165円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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