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【特集】アイリック Research Memo(9):計画に基づく積極的な先行投資を実施

アイリック <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイリックコーポレーション<7325>の成長戦略

1. 3年後のあるべき姿
成長戦略として2020年6月に「3年後のあるべき姿」を策定した。マーケティングからアフターフォローまで一貫した保険サービスの提供を目指し、基本戦略として保険ショップの新しいスタイルの確立、デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供、来店型保険ショップ「保険クリニック」の認知度向上を推進する。

デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供では、業界唯一のワンストップ型保険分析・検索システム「保険IQシステム」のスマートフォン対応等による、いつでもどこでも「保険クリニック」のサービス提供、チャットボットやロボアドを活用した24時間保険相談、マイページの一般消費者への開放と既契約者への保険フォルダやセカンドオピニオンサービスの提供、顧客管理システムの整備及び全システムとの連携によるCRM(顧客管理システム)の確立を推進していく。

2020年11月には、給付金手続きの負荷軽減と給付までの日数短縮を目指す「生命保険エコシステム構想」として、アシスト及びUbicomホールディングスと共同で、メディケア生命保険及びチューリッヒ生命保険の支援のもと、「生命保険給付金支払いプラットフォーム」の開発に着手した。そして2021年11月にはチューリッヒ生命保険が採用し、業務利用を開始した。さらに2022年2月にはメディケア生命保険が採用、2022年4月にはアイアル少額短期保険が採用し、採用企業数は3社となった。

2021年5月には(株)スマートコントラクト・イニシアティブ(以下SCI)に出資した。SCIは民間保険の加入状況を一元管理し、かつ医療機関での受信歴をシステム連携することで保険金・給付金の自動支払いプラットフォームの構築を目指している。

来店型保険ショップ「保険クリニック」の認知度向上(3年後認知度26%目標)では、TVCMやSNSの活用及びハンディング・イベントの実施、直営店・FC店の集客増加に伴う出店促進、オンライン保険相談の受入数拡大などを推進する。生産性向上では主要プロセスをDXすることで効率アップを推進する方針だ。


2023年6月期は売上高70億円、営業利益10億円を目標に掲げる
2. 2023年6月期の数値目標
目標数値には2023年6月期の売上高70億円、営業利益10億円を掲げている。前述の基本戦略を推進するため、2021年6月期と2022年6月期は「投資・準備期間」と位置付けて、システム投資、人財投資、広告宣伝投資などへ戦略的な先行投資を実行する。このため売上高の増加に比べて、利益の伸びは小幅にとどまる計画としている。そして2023年6月期を「成長の年」として目標数値の達成を目指す方針だ。


「いつでもどこでも」保険相談の実現を目指す
3. セグメント別成長戦略
セグメント別成長戦略は以下のとおりである。

保険販売事業では、「いつでもどこでも」保険相談を可能にするための「保険IQシステム」のスマートフォン対応、顧客管理システムと各システムの連携によるCRM強化、保険会社とのAPI連携強化による契約までの時間短縮、デジタル化による店舗スタッフの生産性向上、TVCMを中心とした広告宣伝の強化による「保険クリニック」の3年後の認知度26%達成などを推進していく。

ソリューション事業のAS部門では、AI-OCRの機能向上やロボアド活用による「ASシステム」シリーズの利便性向上、保険会社とのペーパーレス連携や各種CRMとの連携に向けた「ASシステム」シリーズのAPI連携強化、チャネル別保険販売コンサルティングといったクライアントに応じた深耕ソリューションサービス、FC部門では「保険クリニック」の認知度向上によるFC店舗への集客増加とロイヤリティ増加、FC新規出店増加などを推進していく。

システム事業では、AIを搭載した非定型帳票対応の次世代型光学的文字認識システム「スマートOCR」を成長分野と位置付けて、AIソリューションへの進化、Sler等とのパートナー戦略の強化、Salesforce.com<CRM>等とのプラットフォーム連携強化、OCRパッケージの拡充による全産業への提供拡大、保険会社とのAPI連携増加・CRM化などを推進する方針だ。


Fintech企業として成長を目指す
4. 中長期的に成長ポテンシャル大きい
こうした成長戦略を推進して、保険分析・販売支援プラットフォーマーとして収益拡大を図るとともに、成長分野と位置付ける「スマートOCR」の拡販も推進し、業界の枠を超えたFintech企業としての成長を目指す方針だ。弊社では、保険分析・販売支援プラットフォーマーとしての地位確立や「スマートOCR」の多方面への展開によって、中長期的に成長ポテンシャルが大きいと評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《EY》

 提供:フィスコ


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