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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

塩野義 <日足> 「株探」多機能チャートより

■塩野義 <4507>  6,408円 (-378円、-5.6%)

 東証プライムの下落率6位。塩野義製薬 <4507> [東証P]が4日ぶりに急反落。複数のメディアで、同社が開発した新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」について、22日に開催された厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会で承認が見送られたことが報じられており、これが嫌気された。報道によると、有効性などについて委員の意見が分かれ、「更に慎重に議論を重ねる必要がある」との結論になり、議論が続けられることになったという。

■ビプロジー <8056>  2,710円 (-39円、-1.4%)

 BIPROGY <8056> [東証P]が続落。兵庫県尼崎市が23日、住民税非課税世帯などに対する臨時特別給付の支給事務を委託している同社関西支社の関係社員が、個人情報を含むUSBメモリーを紛失したと発表した。USBには全市民の住民基本台帳の情報のほか、給付金の対象世帯情報や住民税の情報などが含まれていたという。複数のメディアでも同件について報じられており、これを受けて先行き不透明感を嫌気する向きもあるようだ。

■トヨタ <7203>  2,126.5円 (-29.5円、-1.4%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が4日ぶりに反落。外国為替市場では足もとで1ドル=136円台近辺の推移と、ひと頃の円売りの動きが一服しているとはいえ依然として円安水準で、同社株には追い風材料となっているが、一方で自動車販売が停滞することに対する警戒感も浮上している。同社は22日、7月のグローバル生産台数は80万台程度を見込んでいると発表、年初計画と比較して5万台程度下方修正した。自動車部材の生産数減少を背景としたサプライチェーンの問題によるものだが、収益への影響が考慮されるところ。ただ、23年3月期通期ベースの生産計画は従来見通しの約970万台を維持しており、これを特に悪材料視する動きはみられなかった。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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