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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):レノバ、エニーカラー、サイバー

レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■レノバ <9519>  2,125円  +287 円 (+15.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 レノバ<9519>が急騰。太陽光発電や風力、バイオマスなど再生可能エネルギーを活用した発電の開発・運営を行っている。昨年12月、秋田県由利本荘市沖の洋上風力事業者に選定されなかったことを売り材料に株価は暴落に見舞われたが、今年3月中旬以降は大底確認から徐々に出直り歩調に転じている。岸田政権では脱炭素戦略を推し進めるうえで、再生可能エネルギーと原子力を重視する姿勢を前面に押し出しており、同社にとっては値ごろ感からの見直し買いが観測されている。信用取組は買い長ながら売り残も厚く、直近データで信用倍率が1.6倍台にあるほか、日証金では貸株が融資を上回り取組妙味も浮上している。

■国際紙パルプ商事 <9274>  495円  +43 円 (+9.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 国際紙パルプ商事<9274>が大幅高、5月中旬にマドを開けて上放れて以降、5日移動平均線を絡め、ほぼ一本調子の上昇トレンドを形成、前日に目先筋の利食い急ぎの動きで大幅反落したものの、きょうはすかさず下値を拾われ体勢を立て直している。紙専門商社でM&A戦略を駆使して海外展開を加速。23年3月期は営業利益段階で前期比28%増の120億円予想と急拡大を見込むなか、PER4倍台、PBR0.6倍台と指標面で超割安圏にあり、水準訂正余地が意識されている。25年3月期に営業利益145億円の中期計画を掲げており、今期以降成長が続くことへの期待も買いを後押ししている。

■ANYCOLOR <5032>  7,500円  +620 円 (+9.0%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が大幅反発。同社が運営するVチューバーグループ「にじさんじ」が20日、「New Project Teaser #1」と題した動画を公式YouTubeチャンネルに公開。具体的な内容は公開されていないものの、他の人気YouTubeチャンネルと似たイメージであることから、新たに歌に焦点を当てた企画が始まるのではないかとの期待が高まっているようだ。

■湖北工業 <6524>  7,230円  +510 円 (+7.6%)  本日終値
 湖北工業<6524>は3日ぶりに急反発。東京証券取引所が20日の取引終了後、同社株を21日付で貸借銘柄に選定すると発表しており、株式流動性の向上などによる売買活性化への期待から買われたようだ。また、日本証券金融も21日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■JTOWER <4485>  5,980円  +390 円 (+7.0%)  本日終値
 JTOWER<4485>が大幅高で3日続伸。午後2時ごろ、沖縄県糸満市における屋外5G電波環境整備が、21年度補正予算「携帯電話等エリア整備事業」の補助事業に決定したと発表しており、これが好感された。総務省では、地理的に条件不利な地域(過疎地、辺地、離島、半島など)において携帯電話などを利用可能とするための支援を行っており、また高度化無線通信を行うため5Gなどの携帯電話の基地局を設置する場合の整備費を補助している。今回、同社への補助金交付が決定したが、同事業においてインフラシェアリングを活用したネットワーク整備への補助金交付は全国初となるという。

■サイバーエージェント <4751>  1,285円  +76 円 (+6.3%)  本日終値
 サイバーエージェント<4751>が3日ぶりに反発。子会社Cygamesの人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の韓国版が6月20日に配信開始されたことが好材料視された。韓国版のパブリッシャーは韓国カカオゲームズが担当。カカオゲームズによるCygamesゲームの韓国展開は、「プリンセスコネクト re:dive」「ワールドフリッパー」に続き3本目となる。

■ティーケーピー <3479>  1,698円  +99 円 (+6.2%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が大幅高で3日ぶりに反発。午前10時ごろ、シェアオフィス事業を手掛ける子会社日本リージャスホールディングスが山形県に初出店となるフレキシブルオフィス「リージャス山形駅前ビジネスセンター」をオープンしたと発表。同ビジネスセンターのオープンにより、リージャスは東北地方全6県にネットワークを広げたことが好材料視されたようだ。

■ユーグレナ <2931>  881円  +50 円 (+6.0%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が大幅高で3日ぶりに反発。20日の取引終了後、微細藻類ユーグレナの継続的な摂取により、加齢に伴う記憶力の低下を抑制することを示唆する研究結果を6月17~19日に開催された「第22回日本抗加齢医学会総会」で発表したとしており、これが好材料視された。至学館大学の多田敬典教授及び福井大学の徳永暁憲准教授との共同研究の結果で、老齢マウスを用いて、ユーグレナの継続的な摂取による加齢に伴う記憶力の低下に対する影響について検討。その結果、ユーグレナの継続的な摂取が、加齢に伴う記憶力と活動量の低下を抑制することを示唆する研究結果を得たとしている。

■日本紙パルプ商事 <8032>  3,730円  +155 円 (+4.3%)  本日終値
 日本紙パルプ商事<8032>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろ、23年3月期の連結業績予想について、最終利益を85億円から195億円(前期比69.6%増)へ上方修正したことが好感された。固定資産売却益約166億円を特別利益として計上することが要因。なお、営業利益135億円(同4.0%減)は従来見通しを据え置いている。

■IHI <7013>  3,770円  +145 円 (+4.0%)  本日終値
 IHI<7013>が9日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「都市ガス原料の合成メタンを燃料に使い、自動車を走らせる実証実験を年内に始める」と報じられたことが好材料視された。記事によると、11月にも福島県相馬市で始めるとあり、市内を運行するコミュニティーバス1台の燃料を合成メタンに切り替えるという。工場などから出るCO2からメタンを作ることでCO2の排出を実質ゼロにでき、実現すれば世界初となることが注目されているようだ。

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