市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:新光商、日経Dインバ、ソフトバンクG

新光商 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新光商事 <8141>  917円  +60 円 (+7.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 新光商事<8141>が急伸。前週末17日の取引終了後、自己株式の取得枠設定を発表しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。上限を450万株(発行済み株数の12.47%)、または30億円としており、取得期間は20日から来年3月31日まで。

■ロードスターキャピタル <3482>  1,540円  +73 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ロードスターキャピタル<3482>はマドを開けて急反発、約5%の上昇で中長期波動の分水嶺である75日移動平均線との下方カイ離解消を目前としている。同社は都内のビルを主要対象に不動産流動化ビジネスを展開するが、クラウドファンディングも手掛けるなど、不動産投資分野における専門性とIT技術の融合に経営の主眼を置いている。22年12月期第1四半期(22年1~3月)の営業利益は前年同期比3割近い伸びで好調だったが、通期予想についても前期比27%増の71億5400万円と大幅拡大を予想しており、内需の好業績株として存在感を高めている。

■日経Dインバ <1357>  445円  +16 円 (+3.7%)  11:30現在
 NEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が朝安後にプラス転換した。日経Dインバは日経平均の動きと逆方向に連動するETFで、価格変動率は日経平均のマイナス2倍に設定されており、全体相場の波乱局面では個人投資家中心に注目度が高まる傾向がある。きょうは朝方に日経平均株価が高く始まったものの、その後は戻り売りニーズの強さを反映して値を消しマイナス圏に沈んでいることから、日経Dインバも買い優勢となった。日足チャートは6月の10日にマドを開けて上昇に転じて以降、マドを連日で3回開ける「三空」を形成、6月16日ザラ場に3つ目のマドを埋める調整局面を迎えたものの、同日に大陽線で引けるなどトレンドに変化はなく、前週末17日には4回目のマドを開ける極めて強力な上値指向をみせている。これは、現在の東京市場の売り圧力の強さを代弁している。

■ソフトバンクグループ <9984>  4,884円  +96 円 (+2.0%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が7日ぶりに反発。前週末の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が150ポイントあまりの上昇で反発しており、米ハイテク株へ積極投資する同社株には目先空売り筋の買い戻しが入り、個人投資家による押し目買いの動きも観測されている。ただ、5000円大台近辺では戻り売り圧力も強い。直近データで信用買い残は減少し、売り残が増加していることで信用倍率は2.8倍台と株式需給は改善傾向にあるが、世界的な金利上昇懸念を背景にグロース株(成長株)への投資に逆風が強まるなか、同社の今期業績に対する警戒感も拭えないようだ。

■エムアップ <3661>  1,244円  +13 円 (+1.1%)  11:30現在
 エムアップホールディングス<3661>が反発している。前週末17日の取引終了後、子会社Creative Plusが、新たなVチューバープロジェクト「そちらの世界は○○ですか?」を開始すると発表しており、これが好感されている。「そちらの世界は○○ですか?」は、史上初となる異世界からの配信をコンセプトとしたレベルアップするVチューバープロジェクト。1期生として「紅麗もあ」「矢筒あぽろ」「魔儘まほ」を6月30日にデビューさせるとしている。また、子会社Fanplusが総合格闘技「RIZIN」の定額制動画配信サービス「RIZIN STREAM PASS」をオープンしたと発表しており、これも好材料視されている。現行の「RIZIN YouTube Channel」で配信している「RIZIN FIGHTING FEDERATION」の試合やバックステージムービーなどを有料化したほか、オリジナルのスペシャル番組などを提供するとしている。

■ダイキン工業 <6367>  19,900円  +135 円 (+0.7%)  11:30現在
 ダイキン工業<6367>が全般下げ相場に抗して買い優勢となっているほか、富士通ゼネラル<6755>も前週末終値近辺で頑強に売り物をこなしている。今夏は猛暑が予想されるなかエアコン需要が急速に伸びており、同関連株への投資資金流入を誘っている。ダイキンは23年3月期営業利益が前期比8%増の3400億円と増益基調を堅持するが、市場では保守的との見方が強く増額修正含み。また、富士通ゼについては23年3月期営業利益が前期比2.0倍を見込んでおり、両社ともに業績面からの裏付けもある。

■トヨタ自動車 <7203>  2,073.5円  +10.5 円 (+0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が頑強な値動きを示している。外国為替市場では足もとドル買い・円売りの動きが再び活発化しており、1ドル=135円台に入るなど急速に円安が進行している。輸出セクターのなかでもとりわけ為替感応度の高い自動車株は輸出採算改善効果への期待から株価にポジティブに働いている。トヨタは1円の円安で営業利益を400億円以上押し上げると試算されており、同社の23年3月期の通期想定為替レートは115円で設定されており、実勢の円安による利益上乗せ効果は単純計算で8000億円前後に及ぶことになる。

■INPEX <1605>  1,471円  -160 円 (-9.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 INPEX<1605>、石油資源開発<1662>など原油関連株が軒並みウリ気配でスタートするなど急落。原油価格に連動するETNのNEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>なども大きく下値を探る展開となっている。米国経済のリセッション懸念などを背景に前週末のWTI原油先物価格は8ドルを超える暴落で1バレル=109ドル台まで水準を切り下げており、原油価格の急落で収益デメリットを受ける銘柄群に売りがかさんでいる。WTI原油先物価格も終値ベースで109ドル台をつけるのは5月24日以来約1カ月ぶり。

■東京エレクトロン <8035>  44,880円  -3,160 円 (-6.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が10日連続安で3000円を超える下げとなったほか、レーザーテック<6920>も下値模索の動きを続けている。半導体関連主力銘柄への機関投資家とみられる売りが止まらない状況となっている。前週末の米国株市場ではフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が下げ止まる動きをみせたものの、東京市場では反応が鈍い。市場では「ヘッジファンドの空売りもあるが、業績先行きを懸念した実需の売りがかなり含まれていることは間違いない」(ネット証券アナリスト)という見方がある。東エレクなどは値ごろ感などから個人投資家が信用取引を活用して買い向かっているもようで、これが戻り売りにつながり、リバウンド局面でも上値を重くする可能性がありそうだ。

■日本エスコン <8892>  730円  -32 円 (-4.2%)  11:30現在
 日本エスコン<8892>が大幅安。証券取引等監視委員会が前週末17日、子会社のエスコンアセットマネジメントに対して行政処分を行うよう金融庁に勧告したと発表しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。エスコンアセットマネジメントは資産運用委託契約を結ぶエスコンジャパンリート投資法人<2971>の資産運用において、日エスコンからの取得となる不動産の鑑定評価を依頼する際に不動産鑑定業者の独立性を損なう不適切な働きかけや不適切な不動産鑑定業者選定プロセスを行っていたという。同件が明らかとなったことを受け、エスコンJPも大きく売られている。

■窪田製薬HD <4596>  204円  +43 円 (+26.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 窪田製薬ホールディングス<4596>は急反発している。この日の寄り前、100%子会社の米クボタビジョンが開発した「Kubota Glass」について、米国で販売を開始したと発表しており、これが材料視されている。「Kubota Glass」はARテクノロジーを活用し近視治療を目指す製品。当初は取り扱い眼科病院でのみ販売し、今後は取り扱い眼科病院を増やすことで販路を拡大する予定で、将来的には個人が直接購入できる仕組みを整えるとしている。

■Waqoo <4937>  883円  +150 円 (+20.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Waqoo<4937>はストップ高カイ気配。同社は基礎化粧品のファブレスメーカーで通販を主力とする。前週末17日取引終了後、SBCメディカルグループ(東京都新宿区)の代表である相川佳之氏が既存株主のM&Mらから議決権比率33.0%の株式を取得し筆頭株主になることを発表した。今後、SBCメディカルグループと業務提携に向けた協議を開始する予定にあり、これが株価を強く刺激する格好となっている。

■アルファクス <3814>  488円  +80 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 アルファクス・フード・システム<3814>が急反発している。19日付の日本経済新聞朝刊で「ファミレスチェーン最大手のすかいらーくホールディングスは、2022年末までに主力業態の『ガスト』や『バーミヤン』など800店舗以上で無人のセルフレジを導入する」と報じられたことを受けて、すかいらーくホールディングス<3197>傘下の和食レストラン「夢庵」にテーブルオーダーシステムを納入したことのある同社に思惑的な買いが入っているようだ。

■Oak キャピタル <3113>  75円  +5 円 (+7.1%)  11:30現在
 Oak キャピタル<3113>が急反発している。前週末17日の取引終了後、25年3月期に営業利益15億~21億円(22年3月期10億3400万円の赤字)を目指す中期経営計画を発表しており、これが好材料視されている。各事業会社の収益力強化によるグループ収益力の向上を図るほか、早期の復配に向けた収益・構造改革を進めるとしている。

■ゲンダイエージェンシー <2411>  340円  +16 円 (+4.9%)  11:30現在
 ゲンダイエージェンシー<2411>が反発している。前週末17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を90万株(発行済み株数の6.57%)、または3億5000万円としており、取得期間は22年6月20日から23年3月24日まで。資本効率の改善が株主価値の増大に寄与すると判断したため取得するという。

●ストップ高銘柄
 キャンバス <4575>  545円  +80 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 マルヨシセンター <7515>  3,470円  0 円 (0.0%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均