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【市況】【↓】日経平均 大引け| 大幅反落、米株急落で1ヵ月ぶりに2万6000円割れ (6月17日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  25988.20
高値  26072.35(14:26)
安値  25720.80(09:03)
大引け 25963.00(前日比 -468.20 、 -1.77% )

売買高  18億6965万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆2721億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は468円安と大幅安、約1ヵ月ぶり2万6000円割れ
 2.前日のNYダウは米金融引き締めが警戒され741ドル安と急落
 3.日銀会合では金融政策が現状維持となりイベント通過で安心感も
 4.レーザーテクや東エレク、スクリンなど半導体関連株が売られる
 5.イオンやセブン&アイ、キリンHDなど消費関連株の一角が高い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、 NYダウは前日比741ドル安と大幅に反落した。金融引き締めによる景気後退懸念も強まり幅広い銘柄で売りが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は大幅反落。NYダウの下落が警戒され、日経平均は5月12日以来、約1ヵ月ぶりに2万6000円を割り込んだ。

 前日の米株式市場は、NYダウは急落し3万ドルを割った。米連邦準備制度理事会(FRB)が15日に0.75%の利上げを発表し、金融引き締めに伴う景気悪化が警戒された。スイスや英国が16日に利上げを公表したことも嫌気された。これを受け、東京市場も売りが膨らむ展開となり日経平均の下げ幅は一時、700円を超えた。ただ、この日の日銀金融政策決定会合で金融政策の現状維持が発表されると、市場にはイベント通過の安心感も広がり、後場に入り下げ幅は縮小した。半導体関連や海運、自動車、銀行株などが安い。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>が安く、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>が値を下げた。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>が軟調で三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が売られた。任天堂<7974>や三菱重工業<7011>、三井物産<8031>も下落した。
 半面、ファーストリテイリング<9983>やファナック<6954>が高く、東レ<3402>やベイカレント・コンサルティング<6532>が高い。花王<4452>やイオン<8267>、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、キリンホールディングス<2503>、明治ホールディングス<2269>など消費関連株の一角が高い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファナック <6954>、ファストリ <9983>、花王 <4452>、ヤマトHD <9064>、京王 <9008>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約35円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、SBG <9984>、信越化 <4063>、リクルート <6098>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約210円。

 東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)食料品、(2)電気・ガス業、(3)陸運業、(4)繊維製品、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)精密機器、(2)輸送用機器、(3)金属製品、(4)鉄鋼、(5)ガラス土石製品。

■個別材料株

△東レ <3402> [東証P]
 米ボーイングの底堅い動きなどが支援。
△ソルクシーズ <4284> [東証P]
 eスポーツ専門のマッチングサイト運営を行う子会社設立。
△バンクオブイ <4393> [東証G]
 マッチングアプリ「恋庭」の5月課金高が過去最高更新。
△キャンバス <4575> [東証G]
 CBP501臨床第2相試験でのがん縮小確認を引き続き材料視。
△エアトリ <6191> [東証P]
 国内旅行の需要回復受け22年9月期業績予想を上方修正。
△Jディスプレ <6740> [東証P]
 世界初となる圧力分布センサーの開発に成功。
△アクモス <6888> [東証S]
 M&AによるITソリューションビジネス拡大に期待。
△東京通信 <7359> [東証G]
 アプリプロデューサーがテレビ出演へ。
△デサント <8114> [東証P]
 東海東京証券が新規に買い推奨。
△京王 <9008> [東証P]
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を格上げ。

▼レーザーテク <6920> [東証P]、東エレク <8035> [東証P]
 SOX指数6%超の急落受けリスクオフ加速。
▼トヨタ <7203> [東証P]
 6月のグローバル生産台数を約80万台から75万台へ引き下げ。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)WSCOPE <6619>、(2)バリューHR <6078>、(3)Jディスプレ <6740>、(4)アルフレッサ <2784>、(5)京王 <9008>、(6)日本通信 <9424>、(7)エアトリ <6191>、(8)富士石油 <5017>、(9)ソルクシーズ <4284>、(10)アグロカネシ <4955>。
 値下がり率上位10傑は(1)MSOL <7033>、(2)マーケットE <3135>、(3)メイコー <6787>、(4)りたりこ <7366>、(5)ミルボン <4919>、(6)レーザーテク <6920>、(7)アルバック <6728>、(8)RPA <6572>、(9)東海カ <5301>、(10)ギフティ <4449>。

【大引け】

 日経平均は前日比468.20円(1.77%)安の2万5963.00円。TOPIXは前日比31.91(1.71%)安の1835.90。出来高は概算で18億6965万株。東証プライムの値上がり銘柄数は351、値下がり銘柄数は1447となった。東証マザーズ指数は621.10円(15.22円安)。

[2022年6月17日]


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