【市況】NY株式:NYダウ191ドル高、FOMC議事要旨を好感
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は上昇。ダウ平均は191.66ドル高の32120.28ドル、ナスダックは170.29ポイント高の11434.74で取引を終了した。寄り付きは下落。その後上昇するも5月連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表を控え、様子見姿勢から上昇幅は縮小した。議事要旨では、大部分の当局者が今後2回の会合でも0.5%の利上げが必要だとの認識で一致していたことが明らかに。積極的な引き締め継続姿勢が示された一方で、タカ派姿勢への警戒を強める内容ではなく、安心感から上げ幅を拡大した。足元で売りが強まっていた小売りやハイテク銘柄にも買いが入り、相場の上昇をけん引。セクター別では、自動車・自動車部品、小売、半導体・半導体部品が上昇した一方、公益、医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンスが下げた。
前日引け後に発表した四半期決算で、通年の見通し引き上げたファッション小売り大手ノードストローム(JWN)が大幅高。スポーツ用品販売のディックス・スポーティング・グッズ(DKS)が通期の業績見通しを下方修正したにも関わらず、四半期決算が市場予想を上回り上昇したほか、家電小売りのベストバイも減収となったが、市場予想を上回り上昇するなど、決算を発表した小売企業が軒並み上昇した。会計関連のソフトウエアを開発・販売するインテュイット(INTU)は四半期決算が市場予想を上回ったことに加え、来期の業績見通しを引き上げたことが好感され上昇。ハンバーガーチェーンのウェンディーズ(WEN)は、投資運用会社トライアン・ファンド・マネジメントが経営権取得につながり得る取引を検討していることが明らかになり上昇した。
半導体メーカーのエヌビディアは引け後に発表した来期の業績見通しが市場予想を下回ったことが嫌気され、時間外で急落している。大幅高となっている。
Horiko Capital Management LLC
《FA》
提供:フィスコ