日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
24日の東京株式市場は、主力株をはじめ幅広い銘柄に買いが優勢となり日経平均株価は続伸する公算が大きい。前週まで90年ぶりとなる8週連続下落と記録的な下値模索の動きを続けていたNYダウだったが、前日は満を持して大幅高を演じた。大手金融株などに買いが集まり600ドルを超える上昇で取引を終えている。また、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は4日ぶりに反発、S&P500指数も上昇した。これを受けて東京市場もリスク選好の動きが想定され、日経平均は2万7000円台で堅調な値動きとなりそうだ。訪日したバイデン米大統領が、前日の共同記者会見で中国製品に課している関税の引き下げを検討していると発言したことが、米中対立の緩和やインフレ抑制につながるとの見方から株式市場にはプラスに働いている。ただ、あすにFOMC議事録の開示を控え、この結果を見極めたいとの思惑が物色の矛先を鈍らせる可能性もある。日経平均は前週19日こそ500円超の下げをみせたものの、直近7営業日で6日間上昇し、この間に差し引き1200円あまり水準を切り上げていることもあって、目先は上値も重くなりやすい。きょうは上げ幅も限定的なものにとどまりそうだ。
23日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比618ドル34セント高の3万1880ドル24セントと大幅続伸。ナスダック総合株価指数は同180.658ポイント高の1万1535.275だった。
日程面では、きょうは4月の全国スーパー売上高、4月の全国百貨店売上高、Quad(日米豪印)首脳会合など。海外ではインドネシア中銀の政策金利発表、5月の仏PMI、5月の独PMI、5月のユーロ圏PMI、5月の英PMI、5月の米製造業PMI(いずれも速報値)、4月の米新築住宅販売件数など。
出所:
MINKABU PRESS