【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):多摩川HD、オキサイド、第一商品
多摩川HD <日足> 「株探」多機能チャートより
多摩川ホールディングス<6838>が後場動意。同社はきょう、東北大学の協力を得て、小型原子時計に高周波発振水晶振動子を組み込んだ次世代高周波発振器の開発に成功したと発表しており、これが株価を刺激したようだ。同社は今回の開発を起点に、政府が推進する次世代通信・デジタル高速処理技術を統合化した社会基盤構築(精度の高い自動運転、ロボット制御、よりセキュリティーの高い電子決済など)や、デジタル田園都市(スマートシティ)構想の実現に不可欠な高周波帯域の通信デバイス開発を加速させるとしている。
■オキサイド <6521> 5,630円 +80 円 (+1.4%) 本日終値
オキサイド<6521>が続伸。全体急落相場のなか反落スタートとなったがすぐにプラス圏へ切り返している。18日の取引終了後、横浜国立大学発のスタートアップ企業であるLQUOM(神奈川県横浜市)と、長距離量子通信機器の実用化に向けた研究開発を目的に資本業務提携すると発表。これが好材料視された。両社は世の中の喫緊の課題であるセキュリティーが保証された通信方式の中で最有力方式である長距離量子通信において、それぞれの有する知見に基づき、構成機器である量子もつれ光源、量子中継器及びこれらを統合した通信システムの構築に関する研究・開発を行うという。資本面では同社がLQUOMの株式約3%を取得する予定だ。
■TYK <5363> 292円 -20 円 (-6.4%) 本日終値
TYK<5363>が大幅安で5日ぶり反落。18日の取引終了後に23年3月期業績予想を発表し、売上高を前期比0.4%増の260億円、営業利益を同4.6%増の32億3500万円とした。前期が大幅増収増益だったこともあり、今期が小幅な成長にとどまる見通しとなったことが嫌気されているようだ。同時に発表した22年3月期決算は、売上高が前の期比13.1%増の259億700万円、営業利益が同48.3%増の30億9200万円だった。鉄鋼業界の復調に伴い耐火物需要が増加したことが業績を押し上げた。
■第一商品 <8746> 146円 -3 円 (-2.0%) 本日終値
第一商品<8746>はしっかり。18日の取引終了後、証券決済システムやデジタルコンテンツの開発を手掛けるテコテック(東京都港区)との間で、金価格と連動する暗号資産の開発に向けた業務委託基本契約とシステム開発業務等個別契約を締結することを明らかにした。これを受けて朝方高く始まったものの、その後は全般下げ相場のなか値を消す展開となった。両社は4月に金価格と連動する暗号資産の開発検討に向けた基本合意書を締結しており、検討を進めてきた経緯がある。今後、7月中旬をメドに同件に関する概要・スケジュールについて知らせる予定としている。
■バルミューダ <6612> 2,738円 -22 円 (-0.8%) 本日終値
バルミューダ<6612>はしっかり。18日の取引終了後、2020年に発売したホバー型クリーナー「BALMUDA The Cleaner」の新型として「BALMUDA The Cleaner Lite」を発売すると発表。BALMUDA The Cleaner Liteは、ホバー式クリーナーの自在さはそのままに、従来品と比べ約900グラム軽量化しながら集塵性能も向上させたという。価格は6万4900円(税込み)。
■うかい <7621> 3,055円 +15 円 (+0.5%) 本日終値
18日に決算を発表。「今期最終は黒字浮上へ」が好感された。
うかい <7621> [東証S] が5月18日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期の最終損益(非連結)は8.6億円の赤字(前の期は16.7億円の赤字)に赤字幅が縮小し、従来予想の10.6億円の赤字を上回って着地。23年3月期は3億円の黒字に浮上する見通しとなった。
⇒⇒うかいの詳しい業績推移表を見る
■ラクス <3923> 1,479円 +5 円 (+0.3%) 本日終値
18日に発表した「4月売上高は33.7%増」が買い材料。
■朝日印刷 <3951> 836円 +1 円 (+0.1%) 本日終値
18日に発表した「医薬品トレーサビリティシステム構築」が買い材料。
RFIDタグを活用して製薬メーカーから薬局までサプライチェーンをまたいで、医薬品を追跡できるデモシステムを共同で構築。
●ストップ高銘柄
光陽社 <7946> 1,488円 +300 円 (+25.3%) ストップ高 本日終値
東京通信 <7359> 746円 +100 円 (+15.5%) ストップ高 本日終値
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース