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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 JSR、塩野義、IHI (25日大引け後 発表分)

JSR <日足> 「株探」多機能チャートより

 25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 JSR <4185> [東証P]  ★今期最終は23%増で2期連続最高益、自社株買いも発表
 ◆22年3月期の連結最終損益は373億円の黒字(前の期は551億円の赤字)に浮上して着地。続く23年3月期の同利益は前期比23.3%増の460億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期はCDMO(医薬品開発製造支援)のパイプライン増加や新工場の量産立ち上げによるライフサイエンス事業の収益拡大を見込む。主力の半導体材料はEUVフォトレジストなど最先端プロセス向けを中心に販売が伸びる。
  併せて、発行済み株式数の4.65%にあたる1000万株または300億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
 塩野義 <4507> [東証P]  ★前期最終を一転2%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の1000億円→1140億円に14.0%上方修正。従来の10.6%減益予想から一転して1.9%増益見通しとなった。英ヴィーブ社に権利を移転した抗HIV薬「dolutegravir」の米ギリアド・サイエンシズ<GILD>に対する特許侵害訴訟で和解が成立し、特許ライセンス契約を締結した。これに絡み、ヴィーブに支払われる一時金と将来受領予定のロイヤリティの一部を受け取ることが上振れの要因となる。
  併せて、前期の年間配当を従来計画の110円→115円(前の期は108円)に増額修正した。

 東邦金 <5781> [東証S]  ★前期経常を37%上方修正・21期ぶり最高益更新へ
 ◆22年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の5.1億円→7億円に37.3%上方修正。増益率が2.8倍→3.8倍に拡大し、21期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。代替品への切換などで第4四半期に大幅な販売減少を見込んでいた自動車用電極部品が想定より伸びたことに加え、タングステン・モリブデン製品が半導体市場や自動車業界向けに好調を維持したことが要因。

 インソース <6200> [東証P]  ★上期経常を一転30%増益に上方修正
 ◆22年9月期上期(21年10月-22年3月)の連結経常利益を従来予想の12.3億円→16.5億円に34.1%上方修正。従来の3.4%減益予想から一転して29.6%増益見通しとなった。民間企業への研修や高単価なDX研修の好調が継続したほか、利益率の高い動画・eラーニング販売が拡大したことが寄与。連結従業員数が計画を下回り、人件費が抑制されたことも上振れにつながった。

 IHI <7013> [東証P]  ★前期最終を63%上方修正・最高益予想を上乗せ
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の400億円→650億円に62.5%上方修正。増益率が3.1倍→5.0倍に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。円安進行による採算改善や為替差益の計上に加え、税金負担が減少したことが利益を押し上げた。

 ハピネット <7552> [東証P]  ★前期経常を9%上方修正・24期ぶり最高益、配当も5円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の53億円→58億円に9.4%上方修正。増益率が22.7%増→34.2%増に拡大し、24期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。トレーディングカードやカプセル玩具の販売が引き続き好調に推移したことに加え、ビデオゲーム事業で「Pokemon LEGENDS アルセウス」などのヒット商品があったことが寄与。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の60円→65円(前の期は50円)に増額修正した。

 キング <8118> [東証S]  ★前期経常を6.5倍上方修正、配当も2円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の1億1000万円→7億2000万円に6.5倍上方修正。増益率が35.8%増→8.9倍に拡大する見通しとなった。新型コロナワクチン接種の普及や緊急事態宣言の解除などを背景に、個人消費が想定以上に回復したことが上振れの要因。
  併せて、期末一括配当を従来計画の7円→9円(前の期は7円)に増額修正した。

 NSW <9739> [東証P]  ★前期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の43.4億円→50億円に15.2%上方修正。増益率が2.4%増→17.9%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。官公庁・団体向けシステム開発やBPOサービス、クラウドサービスなどの受注が堅調に推移したことが寄与。
  業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の40円→50円(前の期は40円)に増額修正した。

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