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【市況】東京株式(大引け)=514円安、米金融引き締めと中国経済に警戒ムード

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 週明け25日の東京株式市場は、リスクオフの流れが加速し日経平均は急速に下値を探る展開となり、2万7000円台を大幅に下回った。

 大引けの日経平均株価は前営業日比514円48銭安の2万6590円78銭と大幅続落。プライム市場の売買高概算は10億1350万株、売買代金概算は2兆4584億円。値上がり銘柄数は250、対して値下がり銘柄数は1554、変わらずは34銘柄だった。

 きょうの東京市場は、リスク回避の売り圧力が強まった。前週末の米国株市場ではNYダウが一時1000ドルを超える急落をみせたのをはじめナスダック総合株価指数やS&P500指数なども揃って大幅安に売り込まれており、東京市場でも主力株中心に幅広いセクターで買いが見送られる展開となった。日経平均は大幅安で始まった後、先物主導で下げ足を強め、一時下げ幅は600円を超える場面もあった。FRBによる金融引き締めに対する警戒感が強まっているほか、中国での主要都市ロックダウンの影響も懸念されている。機械株が売られたほか、内需株も建設株などへの売りが目立った。業種別では水産株を除く32業種が下落。個別株ベースでもプライム市場全体の約85%の銘柄が下落するほぼ全面安に近い商状となった。

 個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大きく値を下げたほか、レーザーテック<6920>も軟調。キーエンス<6861>、日本電産<6594>も売られた。ファーストリテイリング<9983>が3000円を超える急落となったほか、任天堂<7974>、ダイキン工業<6367>なども安い。東急建設<1720>が急落し値下がり率トップとなり、清水建設<1803>も大幅安。ジャフコ グループ<8595>、ダブル・スコープ<6619>の下げも目立つ。北の達人コーポレーション<2930>も水準を急速に水準を切り下げた。

 半面、日立物流<9086>が買いを集め、SHIFT<3697>も逆行高、ネクソン<3659>もしっかり。東京製鐵<5423>は物色人気となり値上がり率首位に。オービックビジネスコンサルタント<4733>が値を飛ばし、オイシックス・ラ・大地<3182>、エレマテック<2715>も大幅高に買われた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>、カプコン<9697>も高い。

出所:MINKABU PRESS

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