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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、急速な円安受け輸出株中心に買い優勢 (4月19日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27096.49
高値  27100.59(09:03)
安値  26777.71(10:03)
大引け 26985.09(前日比 +185.38 、 +0.69% )

売買高  9億6196万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆2336億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、半導体関連軸に切り返す
 2.米株軟調も終盤急速に下げ渋り、東京市場はリスク選好
 3.1ドル128円台の急速な円安が輸出セクターに追い風
 4.途中マイナス圏に沈むも後場買い直される展開で再浮上
 5.売買代金は増勢、ただ終値で2万7000円台は届かず

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前営業日比39ドル安と小幅に続落した。原油価格の上昇でウォルトディズニー<DIS>やナイキ<NKE>などの消費関連株が売られた。

 東京市場では、主力株中心に幅広く買い戻される展開となり、日経平均株価は反発に転じたが、終値で2万7000円台回復はならなかった。

 19日の東京市場は、前日の米国株市場で主要株価指数が揃って下落したものの、終盤急速に下げ渋った流れを受け買い優勢でスタートし、一時日経平均は300円強の上昇で2万7100円まで水準を切り上げる場面があった。外国為替市場で1ドル128円台まで急激に円安が進んだことで半導体関連など輸出セクターに買いが流入し、全体相場を押し上げた。ただ、2万7000円近辺では戻り待ちの売りニーズも強く、途中は値を消しマイナス圏に沈む場面もあった。後場寄りに大口の買いが入り一段高となり、その後も高値圏で売り物をこなし、結局185円高で着地したが、2万7000円台にはわずかに届かなかった。プライム市場の売買代金は、前日は2兆円台を割り込んだが、本日は市場参加者が増え2兆2000億円台まで膨らんでいる。

 個別では、売買代金が唯一1000億円を超えたレーザーテック<6920>が値を上げたほか、東京エレクトロン<8035>、三井ハイテック<6966>などの半導体関連株が買いを集めた。また、日本郵船<9101>や川崎汽船<9107>など海運株も高い。INPEX<1605>が高く、住友金属鉱山<5713>も大幅高、三菱商事<8058>も上値を追った。RPAホールディングス<6572>が値上がり率トップとなり、TSIホールディングス<3608>、大平洋金属<5541>なども値を飛ばした。マルマエ<6264>、大真空<6962>も値を飛ばした。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調、ファーストリテイリング<9983>も安い。オリエンタルランド<4661>が値を下げ、リクルートホールディングス<6098>も軟調。エムスリー<2413>、東京海上ホールディングス<8766>が売りに押され、富士通<6702>も冴えない。ネットプロテクションズホールディングス<7383>、北の達人コーポレーション<2930>は大幅安。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、TDK <6762>、ファナック <6954>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約97円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、エムスリー <2413>、リクルート <6098>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約81円。

 東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)海運業、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)石油石炭製品。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)小売業、(2)サービス業、(3)医薬品、(4)陸運業。

■個別材料株

△クロスキャト <2307> [東証P]
 ARM <8769> [東証P]にDX推進支援ソリューションを納入。
△TSIHD <3608> [東証P]
 600万株を上限とする自社株買いと消却を発表。
△GMO-PG <3769> [東証P]
 持ち分法適用会社の売却で22年9月期純利益予想を上方修正。
△大阪ソーダ <4046> [東証P]
 上方修正と増配を好感。
△エーアイ <4388> [東証G]
 22年3月期の営業利益予想を上方修正、期末配当3.50円に増額。
△C&R <4763> [東証P]
 メタバース・NFT分野への取り組みが加速。
△宮入バ <6495> [東証S]
 値上げ効果で22年3月期業績は計画上振れ。
△Eインフィニ <7692> [東証S]
 「メタバース推進協議会」入会を材料視。
△大ガス <9532> [東証P]
 22年3月期業績は純利益が上振れて着地。
△ダイセキ <9793> [東証P]
 ToSTNeT―3で41万6500株を取得。

▼大豊工業 <6470> [東証P]
 原材料価格高騰で22年3月期営業益予想を下方修正。
▼東京センチュ <8439> [東証P]
 減損損失計上で22年3月期純利益は計画下振れ。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)RPA <6572>、(2)TSIHD <3608>、(3)大平金 <5541>、(4)WSCOPE <6619>、(5)マルマエ <6264>、(6)フルマルHD <7128>、(7)大真空 <6962>、(8)三井ハイテク <6966>、(9)OBC <4733>、(10)サンケン <6707>。
 値下がり率上位10傑は(1)ネットプロ <7383>、(2)サインポスト <3996>、(3)北の達人 <2930>、(4)Ubicom <3937>、(5)メドピア <6095>、(6)ユーグレナ <2931>、(7)ペプドリ <4587>、(8)SREHD <2980>、(9)メディアドゥ <3678>、(10)ドリームI <4310>。

【大引け】

 日経平均は前日比185.38円(0.69%)高の2万6985.09円。TOPIXは前日比15.62(0.83%)高の1895.70。出来高は概算で9億6196万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1253、値下がり銘柄数は505となった。東証マザーズ指数は744.39(7.22ポイント安)。

[2022年4月19日]


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