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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日電硝、トヨタ、Eインフィニ

日電硝 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電気硝子 <5214>  2,638円  +42 円 (+1.6%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が反発。きょう午後1時ごろ、日本酸素ホールディングス<4091>傘下の大陽日酸と共同開発した「水素-酸素燃焼バーナー」を用いて、燃料に水素を100%使用したガラス溶融の実証に成功したと発表。これを材料視する向きもあるようだ。このバーナーは天然ガスと水素の混合比率を適宜切り替えることが可能で、実証では水素だけを用いた燃焼、水素と天然ガスを混合した燃焼のいずれの方法でも、天然ガスを100%用いた燃焼と同等の溶融能力を得られることが確認できたという。会社側では、これにより酸素燃焼技術と水素燃焼技術を組み合わせることができ、燃焼によるCO2の排出をゼロにすることが可能になるとしている。

■WT銀 <1673>  3,091円  +47 円 (+1.5%)  本日終値
 WisdomTree 銀上場投資信託<1673>、純銀上場信託(現物国内保管型)<1542>など銀市況に連動するETFが上値追い指向を強めている。ここ世界的なインフレ傾向が強まるなか、金市況の上昇基調が鮮明となっているが。4月に入ってから銀市況の上昇も目立ち始めている。ウクライナ情勢など先行き不透明感が拭えないなか、貴金属市況に投資マネーが流れ込んでおり、市場では「金のETFに乗り遅れた向きや、金のETFを保有しながら分散投資の観点で銀のETFを買う動きが個人投資家に広がっている」(ネット証券アナリスト)という指摘も出ている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,177円  +22 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>など自動車株が一斉高に買われた。米長期金利の上昇を背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが一段と加速し、足もとで1ドル=127円台に入る円安局面にある。急速な円安は企業の輸入コスト上昇につながり、マイナス面も指摘されるが、自動車など輸出企業にとっては為替差益が見込まれ、収益面でプラス材料と捉えられている。トヨタの22年3月期の想定為替レートは1ドル=111円であり、23年3月期業績予想においては、大幅な輸出採算の改善効果が見込まれる。

■東京センチュリー <8439>  3,940円  -130 円 (-3.2%)  本日終値
 東京センチュリー<8439>が続落し年初来安値を更新した。18日の取引終了後、集計中の22年3月期連結業績について、純利益が600億円から500億円(前の期比1.7%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。変異株の流行に伴う新型コロナウイルス感染症の影響により、航空旅客需要の減退に伴う航空会社の業績低迷及び航空機の市場価額の下落などがあったことを受けて、保有する航空機に対して想定を上回る減損損失の計上を行うことが要因としている。

■アースインフィニティ <7692>  1,304円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   本日終値
 アースインフィニティ<7692>がストップ高。きょう朝方、メタバース推進協議会に入会したと発表しており、これを材料視した買いが入ったようだ。同協議会の会員企業との交流による新たなビジネス機会創出を模索し、メタバース領域への取り組みを行っていく方針。

■エーアイ <4388>  1,043円  +115 円 (+12.4%)  本日終値
 エーアイ<4388>が急騰。同社は音声認識ソフトの開発・販売を手掛けており、人工知能(AI)関連の一角に位置づけられている。18日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の8000万円から1億1200万円に増額修正、また年間配当も従来計画に1円50銭増額の3円50銭とすることを発表した。これを好感する形で買いを呼び込んでいる。

■TSIホールディングス <3608>  300円  +22 円 (+7.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 TSIホールディングス<3608>は大幅高で5日ぶりに反発。18日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を600万株(発行済み株数の6.56%)、または20億円としており、取得期間は4月19日から12月30日まで。うち135万7900株(同1.49%)は、19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)で取得したという。なお、これにより取得した全ての自社株は、23年1月31日付で消却するとあわせて発表している。

■理研コランダム <5395>  2,100円  +139 円 (+7.1%)  本日終値
 理研コランダム<5395>が大幅高で年初来高値を更新した。この日の寄り前、持ち分法適用関連会社であるシ博理研泰山塗附磨具の持ち分(47.0%)全てを譲渡すると発表。それに伴い、22年12月期第2四半期業績で関係会社出資金売却益を特別利益に計上するとしており、これを好材料視した買いが入った。関係会社出資金売却益の金額は未確定。なお、22年12月期第2四半期及び通期業績予想は現在精査中としている。

■ピープル <7865>  1,039円  +55 円 (+5.6%)  本日終値
 ピープル<7865>は続伸。18日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次業績動向で、売上高は前年同月比69.1%増の3億4100万円と大幅な増収となったことが好感された。出航遅延が相次いだ前年同月が少ない出荷実績であったことも影響し、米国向け出荷量が大幅に伸び海外販売カテゴリーの売上高が同3.0倍の2億600万円となったことが牽引した。また、国内販売は育児カテゴリーで「ラッコハグ」が好調だったほか、ゴールデンウイークに向けた新製品として、足けりバイク「ケッターサイクル」に安全性を改良したリニューアルモデルを発売したことも寄与した。

■重松製作所 <7980>  979円  +51 円 (+5.5%)  本日終値
 重松製作所<7980>が高い。複数のメディアで、政府が化学兵器に対応した防護マスクや防護服をウクライナに提供する方針にあることが伝えられており、これを受けて防毒マスク大手の同社に思惑的な買いが入ったようだ。同じく防毒マスクを手掛ける興研<7963>のほか、防護服専門商社のアゼアス<3161>への注目度も高まっている。

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