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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):INPEX、フルスピード、モルフォ

INPEX <日足> 「株探」多機能チャートより
■INPEX <1605>  1,447円  -24 円 (-1.6%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。11日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の5月限が前日比3.97ドル安の1バレル=94.29ドルに下落。一時、92.93と2月下旬以来の水準に値を下げた。中国での新型コロナウイルス感染拡大に伴い原油需要が減少するとの観測が強まった。これを受け、INPEXなど石油関連株は軟調な値動きとなっている。

■フルスピード <2159>  449円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 フルスピード<2159>はストップ高。親会社であるフリービット<3843>が11日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の551円にサヤ寄せする格好となった。フリービットは現在、フルスピード株式の57.41%を所有しているが、完全子会社化により一体経営を行うことで、フルスピードが有する多様なデータを連携・活用した新規事業の創出やモノからコト市場への変化に対応する新たなマーケティング事業の展開、管理部門を中心とするバックオフィス体制の強化などのシナジーが想定できるという。買付予定数は658万254株(下限143万株、上限設定なし)で、買付期間は4月12日から5月30日まで。TOB成立後、フルスピードは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は4月11日付でフルスピード株式を監理銘柄(確認中)に指定している。

■モルフォ <3653>  1,102円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 モルフォ<3653>が4日ぶりに反発。午前10時ごろ、デンソー<6902>と共同研究開発した高度運転支援システム向け画像認識技術の一部が、デンソーの車両の周辺環境認識及び安全性能向上に貢献するシステムである「Global Safety Package3」に採用されたと発表しており、これが好感された。「Global Safety Package3」は、デンソーが今年1月に発表したシステムで、カメラで自車の前方環境を検知する「画像センサー」と車両などを検知する「ミリ波レーダー」を組み合わせることでドライバーの運転を支援する。今回採用された画像認識技術は「画像センサー」に応用されており、人工知能(AI)技術を生かして画像データから車両、標識、歩行者などを高性能で検知し、車両の安全性能向上に貢献するとしている。

■HCH <7361>  2,326円  +246 円 (+11.8%)  本日終値
 ヒューマンクリエイションホールディングス<7361>が急反発。11日の取引終了後、子会社アセットコンサルティングフォースが、NTTデータ<9613>と今年1月に業務提携契約を締結し、共同開発した金融機関向けデジタル接客・営業ソリューションをファーストユーザーへ納品したと発表しており、これが好感された。今回共同開発したソリューションは、アセットコンサルティングが提供するデジタル接客・営業ソリューション「コネクトフォース」を基盤製品として、NTTデータと共同開発したもの。従来のWEB会議システムは保険販売など契約を伴う非対面の営業活動には不向きだったが、同サービスでは画面共有を維持しながら随時、顧客の入力を営業担当者から隠せるプライバシー保護機能を備えており、商談から契約まで一連の営業活動を非対面で完結できるサービスとなっているという。両社は今後も業務提携を強化し、幅広い業界や業務へ適用することを視野に入れ、追加機能の開発を進めるとしている。なお、現時点では、22年9月期業績に与える影響は軽微としている。

■モバイルファクトリー <3912>  1,194円  +92 円 (+8.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 モバイルファクトリー<3912>が全般地合い悪に抗して大幅高、年初来高値を更新した。スマートフォン向けに、位置情報機能を使った「位置ゲーム」を強みとするが、NFT関連の一角としてもマーケットの注目を集めている。動画・楽曲・アートなどデジタルデータをNFT化し販売までをワンストップで行えるNFT販売用プラットフォーム「ユニマ」を提供しており、今後の展開に思惑が高まっている。新市場区分ではプライム市場を選択したが、25年12月期までに連結EBITDA30億円の達成を数値目標とした中期計画を進行中で、企業価値向上を目指した経営面での取り組みにも期待がかかっている。

■インテM <7072>  1,486円  +84 円 (+6.0%)  本日終値
 インティメート・マージャー<7072>が後場急伸。午前11時30分ごろ、同社が提供するサードパーティCookieを利用せずに異なるドメイン間でサードパーティデータを連携する共通IDソリューション「IM Universal Identifier(IM-UID)」が、パブマティック<PUBM>のID管理ソリューションである「Identity Hub」と連携を開始したと発表しており、これが好感された。これにより、パブマティックの「Identity Hub」を利用するパブリッシャーが開発工数を割くことなく、「PubMatic UI」上の設定で「IM-UID」を有効化することにより、簡単にポストCookieに対応した広告配信をすることが可能になるとしている。

■T・SCAT <3974>  400円  +21 円 (+5.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ティビィシィ・スキヤツト<3974>は一時ストップ高に買われ年初来高値を更新した。11日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の10.78%)、または1億8950万円とする自社株を、12日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT―3)で取得すると発表しており、これが好感された。主要株主のティビィシィ学院から保有する同社株を売却する意向を受けて、売却された場合の市場株価などへの影響を回避することに加えて、資本効率の向上を図るために取得するという。

■プロパスト <3236>  141円  +6 円 (+4.4%)  本日終値
 プロパスト<3236>は急伸。11日の取引終了後、22年5月期の単独業績予想について、営業利益を14億5700万円から19億7400万円(前期比15.2%増)へ、純利益を6億9600万円から9億9800万円(同8.5%増)へ上方修正しており、これが好材料視された。3月に一括での売却を予定していた7件のプロジェクトの売却時期延期により、売上高は203億6400万円から176億6800万円(同6.5%減)へ下方修正した。ただ、賃貸開発事業及びバリューアップ事業において想定以上に収益性が向上したことに加えて、事業規模の大きい賃貸開発事業において融資条件の改善が図られたことが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計決算は、売上高159億6800万円(前年同期比9.6%減)、営業利益20億6600万円(同6.4%増)、純利益11億5100万円(同1.5%減)だった。

■川本産業 <3604>  933円  +38 円 (+4.3%)  本日終値
 川本産業<3604>など新型コロナウイルス感染対策関連株の一角が買われている。厚生労働省が11日、空港検疫で新型コロナのオミクロン株派生型「XE」が検出されたことを発表した。この派生型が国内で確認されたのは初めてとなることから、これが感染対策関連株への思惑買いを改めて誘っている。なかでも、防毒マスクを手掛ける重松製作所<7980>や興研<7963>、防護服を取り扱うアゼアス<3161>の上げが目立つが、これらの銘柄にはウクライナ情勢を巡ってロシア軍が化学兵器を使用した可能性があるとの報道を受けた連想買いも向かっているようだ。

■gumi <3903>  602円  +12 円 (+2.0%)  本日終値
 gumi<3903>に買い強まる。同社はきょう、関連会社Venture Reality Fundの投資先である米ゲーム大手エピックゲームズが、ソニーグループ<6758>と玩具大手レゴの親会社の2社からそれぞれ10億ドル、合計20億ドルの資金調達を行うことを発表。これを材料視した買いが入ったようだ。

●ストップ高銘柄
 ビープラッツ <4381>  1,642円  +300 円 (+22.4%) ストップ高   本日終値
 Waqoo <4937>  943円  +150 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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