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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:SHIFT、ニコン、ウエルシア

SHIFT <日足> 「株探」多機能チャートより
■SHIFT <3697>  25,110円  +2,540 円 (+11.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 SHIFT<3697>が大幅高。ソフトウェアテストの受託事業を主力とするほか、関連コンサルティングビジネスにも展開を図っている。また、VR検証の技術力をベースにメタバーステストにも参入し、マーケットの注目度が高まっている。足もとの業績も好調だ。7日取引終了後に発表した22年8月期第2四半期(21年9月~22年2月)の営業利益は前年同期比2.6倍となる38億2600万円と高水準の伸びを示した。これを受けて通期見通しも上方修正し、従来予想の63億円から69億円(前期比73%増)に増額、これを材料視する買いを呼び込んだ。

■USMH <3222>  1,150円  +70 円 (+6.5%)  11:30現在
 7日に決算を発表。「今期経常は22%増益、2円増配へ」が好感された。
 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス <3222> [東証S] が4月7日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期の連結経常利益は前の期比35.8%減の124億円に落ち込んだが、23年2月期は前期比21.5%増の151億円にV字回復する見通しとなった。
  ⇒⇒USMHの詳しい業績推移表を見る

■リソー教育 <4714>  394円  +23 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 リソー教育<4714>は反発。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高330億円(前期比10.0%増)、営業利益36億1000万円(同19.1%増)、純利益25億円(同2.8%増)、年間配当予想16円(前期は16円)と開示した。既存の各事業部門(TOMAS・名門会・伸芽会)は従来通りの差別化戦略を徹底するとともに、受験対応型長時間英才託児事業「伸芽’Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」などは収益力強化を図る方針。あわせて発表した22年2月期の連結営業利益は30億3000万円(前の期比3.0倍)だった。TOMAS、メディックTOMAS、インターTOMAS、名門会、TOMEIKAI、伸芽会、伸芽’Sクラブ託児・学童で新校展開や拡大リニューアルを積極的に行い、22年2月期末の生徒数はグループ全体で前年同月比4.1%増加したとしている。

■ニコン <7731>  1,350円  +78 円 (+6.1%)  11:30現在
 ニコン<7731>は急伸。7日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を3600万株(発行済み株数の9.8%)、または300億円としており、取得期間は22年5月13日から23年3月24日まで。株主還元の強化、資本効率の向上並びに機動的な資本政策の遂行を図ることが目的という。

■富士ソフト <9749>  6,760円  +290 円 (+4.5%)  11:30現在
 富士ソフト<9749>は3日ぶりの大幅反発となっており、年初来高値を更新。同社はきょう午前11時に、主要株主で投資顧問業の3Dインベストメント・パートナーズ・プライベート・リミティッド(シンガポール)の所有株数が312万7000株から393万9100株へ増加し、議決権割合が9.97%から12.56%へ上昇したと発表しており、材料視されているもよう。3Dインベストメントは東芝<6502>の大株主で買収提案募集や代表執行役に対しての公開書簡を送付したことでも知られている。

■ウエルシア <3141>  2,940円  +111 円 (+3.9%)  11:30現在
 ウエルシアホールディングス<3141>は3日ぶりに反発。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高1兆1100億円、営業利益470億円、純利益284億円、年間配当予想32円(前期は30円)と開示した。「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。22年2月期の連結営業利益は430億1800万円(前の期比0.1%増)だった。会計基準の変更で単純な比較はできないものの、営業利益の伸びが見込まれることや、増配見通しが好感されているようだ。前期は化粧品部門がコロナ以前の状況には戻らず、食品部門は前の期の特需の反動があった。調剤部門は薬価改定の影響があったものの、調剤併設数の増加によって処方せん受付枚数が増加した。今期は既存エリアでのドミナント形成や新規エリアでの展開に注力するほか、店舗業務や調剤業務の生産性向上施策を継続するとした。

■ハイデイ日高 <7611>  1,837円  +41 円 (+2.3%)  11:30現在
 ハイデイ日高<7611>が3日ぶりに反発。同社は7日取引終了後、23年2月期の単独業績予想について、売上高375億円(前期比42.0%増)、営業利益18億円(前期は35億2300万円の赤字)、純利益17億円(前期比7.7%増)、年間配当予想24円(前期は24円)と開示しており、営業黒字の見通しが好感されているようだ。前期は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、前年を上回る営業時間の短縮・酒類の提供自粛の影響を受けたとしたが、今期は徐々にコロナ前の状況に近づいていく想定であるとした。

■USENHD <9418>  2,267円  -255 円 (-10.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は大幅安。同社は7日取引終了後、22年8月期第2四半期累計(9~2月)連結営業利益は88億4900万円(前年同期比10.3%増)だったと発表した。通期計画170億円(前期比8.9%増)に対する進捗率は52.1%。ただ、四半期別でみると、第1四半期(9~11月)の営業利益47億2200万円に対して第2四半期(12~2月)は41億2600万円へ伸び悩んでおり、これが嫌気されているようだ。

■乃村工藝社 <9716>  855円  -67 円 (-7.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位
 7日に決算を発表。「今期経常は19%減益へ」が嫌気された。
 乃村工藝社 <9716> [東証P] が4月7日大引け後(16:00)に決算を発表。22年2月期の連結経常利益は前の期比11.7%増の55.9億円に伸びたが、23年2月期は前期比18.7%減の45.5億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒乃村工藝社の詳しい業績推移表を見る

■イオンFS <8570>  1,113円  -71 円 (-6.0%)  11:30現在
 イオンフィナンシャルサービス<8570>は大幅安で5日続落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高4450億円(前期比1.5%増)、営業利益550億円(同6.5%減)~600億円(同1.9%増)、純利益270億円(同10.6%減)~290億円(同4.0%減)、年間配当予想50円(前期は50円)と開示し、最終減益見通しが嫌気されているようだ。海外ではクレジットカードやローンなどの申し込みから利用まですべてをスマートフォンで完結するためのアプリ開発、審査・債権管理の高度化を通じた顧客IDの拡大に取り組む方針。あわせて発表した22年2月期の連結営業利益は588億5200万円(前の期比44.8%増)だった。セグメント別の営業利益は国内リテールが前の期比74.0%増、国際ではマレー圏が同3.1倍と大きく伸長した。

■OSG <6136>  1,614円  -86 円 (-5.1%)  11:30現在
 OSG<6136>は大幅に4日続落し、年初来安値を更新。同社は7日取引終了後、22年11月期第1四半期(12~2月)連結営業利益は44億4200万円(前年同期比93.3%増)だったと発表した。ただ、通期計画202億円(前期比25.4%増)に対する進捗率は22.0%にとどまっており、進捗遅れが嫌気されているようだ。業績は引き続き回復基調にあり、主力製品であるタップの売り上げが一般部品産業向けに堅調に推移しているとした。また、航空機関連産業においても厳しい状況ではあるものの、徐々に新規案件などが増えてきているとした。

■オンワード <8016>  241円  -11 円 (-4.4%)  11:30現在
 オンワードホールディングス<8016>は3日続落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高1687億円(前期比0.1%増)、営業利益21億円(前期は10億7900万円の赤字)、純利益17億円(前期比80.2%減)、年間配当予想12円(前期は12円)と開示したが、大幅な最終減益見通しが嫌気されているようだ。前期は事業構造改革の成果で営業赤字が縮小し、固定資産売却益の計上などが純利益を押し上げた。今期は事業構造改革を引き続き徹底するとしたが、固定資産売却益の減少が響き、純利益は大幅な減益となる見込みとした。

■セブン&アイ <3382>  5,557円  -250 円 (-4.3%)  11:30現在
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>は大幅反落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高9兆6530億円(前期比10.3%増)、営業利益4300億円(同10.9%増)、純利益2400億円(同13.9%増)、年間配当予想103円(前期は100円)と開示したが、織り込み済みとの見方が優勢のようだ。国内では個人消費の先行き不透明感があるほか、北米では高インフレが続くなか、人手不足や物流障害による供給制約が懸念されるとした。あわせて発表した22年2月期の連結営業利益は3876億5300万円(前の期比5.8%増)だった。セグメント別営業利益は、国内コンビニエンスストア事業が前期比4.4%減となった一方で、海外コンビニエンスストア事業が同62.0%増となった。

■トヨタ自動車 <7203>  2,084円  -84.5 円 (-3.9%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>など自動車株が強弱観対立、売り買いが錯綜している。米長期金利が一段と上昇するなか、外国為替市場では足もと1ドル=124円台前半までドル高・円安が進行、輸出株セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株にはポジティブ材料となっている。ただ、一方では中国の主要都市におけるロックダウンの影響に伴うサプライチェーンリスクが懸念されており、上値は重い展開となっている。部品調達や物流などが滞ることで、生産体制に支障が出ており、状況を見極めたいとの思惑から積極的な買いは入りにくい。

■高島屋 <8233>  1,111円  -45 円 (-3.9%)  11:30現在
 高島屋<8233>は買い先行も値を消す。同社は7日取引終了後、集計中の22年2月期連結業績予想について、売上高を7640億円から7610億円(前の期比11.8%増)へ下方修正する一方で、経常利益を60億円から69億円(前の期は136億3700万円の赤字)へ、純利益を23億円から53億円(同339億7000万円の赤字)へ上方修正すると発表した。寄り付きは純利益の上振れ見通しが好感されたが、買い反応は限定的となった。経常利益の上振れは、雇用調整助成金や休業要請協力金などによって営業外収益が27億円増加したため。純利益については、産業競争力強化法の改正と合わせた事業適応計画の認定に伴い繰延税金資産が増えるなど、法人税等調整額が44億円好転したことによるものとした。

■シーズメン <3083>  778円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在
 シーズメン<3083>が3日ぶりに急反騰。カジュアル衣料品の小売りを展開するが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が一巡し足もとの業績は回復色を強めている。7日取引終了後に発表した22年2月期決算は営業損益が1億8300万円の赤字だったが、従来予想の3億2000万円の赤字からは上振れて着地した。また、23年2月期の営業損益は2000万円の黒字見通しで、利益水準は低いものの赤字から脱却する見通しにあり、これを材料視する買いが集中した。これまでにも同社は「メタバースファッション事業」への進出など時流に乗った新機軸を打ち出しており、株式市場で注目度が高まっている。

●ストップ高銘柄
 ピアズ <7066>  901円  +150 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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