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【材料】<動意株・4日>(前引け)=ドリコム、KeePer、サイバーリン

ドリコム <日足> 「株探」多機能チャートより
 ドリコム<3793>=大幅続伸で新高値を指呼の間。一時7%を超える上昇で608円まで駆け上がり、3月24日につけた年初来高値609円まであと1円に迫る場面があった。メタバース分野への参入を表明する企業が相次ぐなか、市場ではゲーム関連株のキャパシティや展開力に着目する動きがある。スマートフォン向けを中心にモバイル向けアプリの企画・開発・運用を手掛ける同社は、独自ノウハウを生かし5月1日付で「Web3事業」への参入を明示しており、脚光を浴びている。そのなか、第1弾としてブロックチェーンゲームの制作に意欲を示し、VRコンテンツ開発で実績の高いThirdverse(東京都千代田区)と協業する計画を発表、株価の刺激材料となっている。

 KeePer技研<6036>=上げ足早め年初来高値更新。前週末1日の取引終了後に発表したキーパーラボ運営事業の3月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比37.7%増となり、2月の同16.4%増を上回る伸びとなったことが好感されている。月前半に西日本では黄砂、関東では花粉と春独特の汚れが発生し、「とにかくキレイにしたい」という需要が高まったことで全体的に来店台数が増加した。また、生産の遅れでようやく納車された新車への高付加価値コーティングの施工も多かったという。なお、キーパー製品など関連事業の売上高は同23.2%増となった。

 サイバーリンクス<3683>=急伸。前週末に続く年初来高値更新だが、中長期トレンドでは底入れの初動にある。ブロックチェーン技術をベースにデジタル情報の所有権などが明確化され、分散型のネット経済圏が確立された「Web3」が株式市場のテーマとして浮上している。岸田政権ではこのWeb3を成長戦略に盛り込む方向にあり、関連銘柄に物色の矛先が向いている。そのなか、食品流通業界や官公庁を対象に基幹システムのクラウドサービスを展開する同社は電子認証分野でも先駆しており、にわかに存在感を高めている。昨年12月下旬には、ブロックチェーン技術及びWeb3領域に特化したサービスを提供するスタートアップ企業から、ブロックチェーン技術を利用した証明書発行サービスを取得し、新たな商機を捉えている。業績も22年12月期営業利益は前期比10%増の10億4300万円と2ケタ利益成長を見込む。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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