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【市況】【植木靖男の相場展望】 ─株価は"将来性"の反映である!

株式評論家 植木靖男

「株価は“将来性”の反映である!」

●半年、1年後に待ち受ける株価材料

 日経平均株価は3月9日の2万4717円(終値ベース)を安値に急反発。その後、あっという間に2万8000円まで3000円超も上昇した。多くの投資家はこの上昇を“想定外”とか“予想外”といった表現をしている。これまでと市場を巡る環境がそれほど大きく変わったわけではないが、需給の好転だ、大きく売り越してきた海外筋が3週間で1兆円超の先物の買い越しをみせた、という。また、3月期末の配当取りを狙った買いや、機関投資家による配当再投資に絡んだ先物買いなどの需給要因も伝えられている。

 しかし、こうした事実究明も大事だが、もっと大事なことは「なぜ、3000円も上がったのか」だ。戦後の不世出の株式評論家、木佐森吉太郎氏は、“株価は将来性の反映”であると断じている。

 多くの投資家は、今回の上昇を想定外とした。直近の材料からすれば確かに想定外にみえる。だとすれば、上昇が2万8000円処で止まったことで、200日移動平均線に到達した、また米国の長期金利が短期と逆転したことで先行きの景気悪化、つまりスタグフレーションは必至であるとして、俄に売りを仕掛けたり、利食いに走ることは容易に想像できる。想定外の上昇と思った投資家は、少なくとも“想定外”の部分は下げる可能性があるとみて週末にかけて売りに動いたのであろう。

 だが、3000円幅の上昇を「将来の反映」とみれば、半年後、1年後には全く考えもつかないような何か大きな材料が待ち受けているのかもしれないのだ。現実の投資家は、というより誰も、何も見えていない。もし見えていれば、もういまは現実の株価ではない別の景色になっているはずである。

●絞られてきた物色テーマ

 足元の株価の推移を振り返ってみたい。チャート分析の常識からすれば、戻り相場の肝である2万6200円処をあっさり上抜いた時点で、これは高くなると気づいたはずである。現在、2万8000円台に乗せてから8日間が経過している。この間、買い方、売り方の激戦が続いたが、週末にかけてやや買い方不利の展開をみせている。しかし、下値は乏しいとみる。半年後、1年後には違った景色をみることになろう。

 さて、最近、米国株に関心を寄せる投資家が増えているという。確かに昔と違って、容易に米国株を売買することが可能になっている。また、米国株が世界の市場の中で規模において飛び抜けているのは間違いない。日本の報道などでも、米国の金融政策、インフレの問題などが大きく取りあげられている。

 しかし、日本株をみるならば、米国の金融政策はわが国のそれと真逆だし、米国ではわが国と相違して高インフレが続いている。米国はインフレ抑止にドル高を望んでおり、これもわが国と違う。そろそろ日本株と米国株が違うトレンドをみせることもあり得ると考えたい。

 ところで、当面の物色テーマが絞られてきた。資源、防衛、内需などだ。もっとも、米国市場で4月高値に向けて中間反騰があればハイテク株の戻りもあろう。

 資源関連から今回は、天然ガスの貯蔵設備では世界トップ級の日揮ホールディングス <1963> 。防衛関連からは三菱重工業 <7011> だ。内需からは三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、マネジメントソリューションズ <7033> も面白そうだ。金融株は今後の金利上昇を睨めば、長期的な上昇期に入るとみたい。

2022年4月1日 記


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