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【市況】30日の株式相場見通し=続伸か、欧米株全面高も配当落ちで下げ圧力

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 30日の東京株式市場は、幅広く買い優勢の展開となり日経平均株価は続伸か。前日の欧州株市場は全面高となり、フランスやドイツなど主要国の株価指数の上昇率の大きさが目立った。米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値追い基調を継続、NYダウは2月上旬以来の3万5000ドル台回復となった。ロシアとウクライナとの間で停戦に向けた交渉が進展しているとの見方から、リスク選好ムードとなり投資資金の流入を誘った。また、原油先物価格が下落基調にあることを背景にインフレ懸念が後退し、ハイテクセクターへの買いを誘導している。東京市場では、欧米株高の流れが追い風となるが、きょうは配当権利落ちに伴い日経平均に下げ圧力が働くため、上値は限定的となる可能性がある。3月中旬から前日までの直近11営業日で、日経平均は3000円以上の上昇をみせており、目先スピード警戒感からの売りが出やすいタイミングともなっている。

 29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比338ドル30セント高の3万5294ドル19セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同264.734ポイント高の1万4619.636だった。

 日程面では、きょうは2月の商業動態統計など。また、東証マザーズ市場にギックス<9219>が新規上場する。海外では、タイ中銀の政策金利発表、3月の独消費者物価指数(CPI)、3月のADP全米雇用リポート、21年10~12月期米GDP(確報値)など。

出所:MINKABU PRESS

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