【市況】【↑】日経平均 大引け| 7連騰、欧米株高や円安進行で自動車・電機株が高い (3月23日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27606.79
高値 28056.20(14:43)
安値 27604.37(09:00)
大引け 28040.16(前日比 +816.05 、 +3.00% )
売買高 14億1473万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆4288億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は800円超の急騰で7連騰、リスクオン相場加速
2.前日の欧米株市場全面高に追随、米ハイテク株高が追い風に
3.米長期金利上昇受け円安進行、自動車・電機株への買い誘導
4.3月期末を目前に控え、配当権利取り狙いの買いも呼び込む
5.売買代金首位のレーザーテクとSBGの大幅高が全体を牽引
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比254ドル高と反発した。米長期金利の上昇を受け、銀行株などが上昇したほか、ハイテク株にも買い戻しが流入した。
東京市場では、前日の欧米株市場が全面高に買われたことを受け日経平均株価は大幅に上昇し7連騰で2万8000円台を回復した。
23日の東京市場は、リスクオンの流れが加速し日経平均は800円を超える上昇で一気に2万8000円台に乗せた。1月18日以来約2カ月ぶりの高値水準まで戻している。前日の欧州株市場が全面高様相となったほか、米国株市場でもNYダウなど主要株3指数がいずれも上昇した。FRBのタカ派姿勢を背景にここ米長期金利が急速に水準を切り上げているが、それにもかかわらず、ハイテク株に買いが集まった。東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で半導体関連や電子部品、精密機器などが買われ、全体相場を押し上げる格好に。外国為替市場で1ドル=121円台まで円安が進行したことで自動車株などにも投資資金が流入した。3月期末を目前に控え、配当権利取り狙いの買いも株価の上げ足を助長した。東証1部全体の9割近い銘柄が上昇している。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が急伸、久しぶりに売買代金首位を争ったソフトバンクグループ<9984>も大きく値を上げた。東京エレクトロン<8035>、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>が買われ、ファーストリテイリング<9983>は3000円を超える上昇。三井ハイテック<6966>も高い。リクルートホールディングス<6098>も買いが優勢。マネックスグループ<8698>がストップ高に買われ、リニカル<2183>も急騰。JMDC<4483>、ワイエイシイホールディングス<6298>なども大きく値を上げた。
半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>が揃って売られたほか、東京海上ホールディングス<8766>も軟調。野村総合研究所<4307>が下落、レノバ<9519>も冴えない。Jパワー<9513>が値下がり率トップに売られ、住石ホールディングス<1514>、東洋エンジニアリング<6330>なども安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、東エレク <8035> 、SBG <9984> 、アドテスト <6857> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約320円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は日揮HD <1963> 、川崎汽 <9107> 、郵船 <9101> 、商船三井 <9104> 、東京海上 <8766> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約6円。
東証33業種のうち32業種が上昇し、下落は海運業のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)精密機器、(2)電気機器、(3)輸送用機器、(4)機械、(5)医薬品。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)ゴム製品、(3)保険業、(4)卸売業、(5)銀行業。
■個別材料株
△クシム <2345> [東証2]
「Curecos β」が一般公開。
△フィールズ <2767>
今3月期大幅黒字転換で配当倍増もサプライズに。
△ユーグレナ <2931>
カイコ利用による組み換えスパイクタンパク質の大量生産に成功。
△レナ <4889> [東証M]
東北大との共同研究が「革新的がん医療実用化研究事業」に採択。
△ワイエイシイ <6298>
マグネシウム電池の量産試作品が完成。
△Tホライゾン <6629> [JQ]
スバル向けに360度ドライブレコーダーの提供を開始。
△三井ハイテク <6966>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を引き上げ。
△マネックスG <8698>
コインチェック持ち株会社がSPAC上場。
△ファストリ <9983>
裁定買い流入で上値追い加速。
△ソフトバンクG <9984>
アリババが米株市場で11%高と急騰。
▼愛知鋼 <5482>
22年3月期業績及び配当予想を下方修正。
▼Jパワー <9513>
野村証券が投資判断を「バイ→ニュートラル」に格下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)マネックスG <8698> 、(2)リニカル <2183> 、(3)アゴーラHG <9704> 、(4)東洋建 <1890> 、(5)フィールズ <2767> 、(6)MUTOH <7999> 、(7)レーザーテク <6920> 、(8)ファストロジ <6037> 、(9)JMDC <4483> 、(10)三井ハイテク <6966> 。
値下がり率上位10傑は(1)Jパワー <9513> 、(2)野村総研 <4307> 、(3)住石HD <1514> 、(4)アグロカネシ <4955> 、(5)川崎汽 <9107> 、(6)愛知鋼 <5482> 、(7)メンバーズ <2130> 、(8)富士石油 <5017> 、(9)ピアラ <7044> 、(10)東洋エンジ <6330> 。
【大引け】
日経平均は前日比816.05円(3.00%)高の2万8040.16円。TOPIXは前日比44.96(2.33%)高の1978.70。出来高は概算で14億1473万株。東証1部の値上がり銘柄数は1940、値下がり銘柄数は206となった。日経ジャスダック平均は3634.53円(34.32円高)。
[2022年3月23日]
株探ニュース