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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヤーマン、ネクステージ、旅行関連

ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
■シーイーシー <9692>  1,170円  +169 円 (+16.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 シーイーシー<9692>がマドを開けて買われ急伸。前週末11日の取引終了後、23年1月期業績予想を発表。売上高を前期比6.1%増の480億円、営業利益を同18.9%増の50億円と良好な見通しを示しており、これを好感した買いが入っているようだ。同時に発表した22年1月期決算は、売上高が前の期比5.8%減の452億2000万円、営業利益が同16.7%減の42億600万円だった。引き続き企業によるICT投資の増加が追い風となったものの、特需案件があった前の期からの反動減が出た格好だ。あわせて、上限を200万株(発行済み株数の5.7%)、または20億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好感されているようだ。取得期間は14日から9月30日まで。

■ヤーマン <6630>  1,047円  +150 円 (+16.7%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ヤーマン<6630>はストップ高。前週末11日の取引終了後、22年4月期の連結業績予想について、売上高を400億円から410億円(前期比11.9%増)へ、営業利益を64億円から70億円(同14.5%増)へ、純利益を43億600万円から49億3700万円(同32.4%増)へ上方修正したことが好感されている。中期経営計画に掲げた「売上高500億円、営業利益率20%」の達成に向けたブランディング広告や新製品開発などの諸施策が奏功。中国向けEC販売が好調に推移していることも寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年5月~22年1月)決算は、売上高316億8300万円(前年同期比11.1%増)、営業利益60億700万円(同10.4%増)、純利益42億6400万円(同37.5%増)だった。

■オハラ <5218>  1,267円  +167 円 (+15.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 オハラ<5218>が急反発している。前週末11日の取引終了後、22年10月期の連結業績予想について、売上高を240億円から259億円(前期比10.1%増)へ、営業利益を17億5000万円から22億円(同60.8%増)へ、最終利益を14億円から17億5000万円(同19.8%増)へ上方修正したことが好感されている。光事業でデジタルカメラ向け光学機器用レンズ材の販売が堅調に推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(21年11月~22年1月)決算は、売上高67億300万円(前年同期比37.9%増)、営業利益7億4800万円(前年同期400万円)、最終利益5億6000万円(同3900万円の赤字)だった。

■東邦チタニウム <5727>  1,430円  +124 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 東邦チタニウム<5727>が10%近い上昇をみせ1430円台まで駆け上がり、今月7日につけた昨年来高値1346円を大きく更新した。時価は2018年12月以来3年3カ月ぶりの高値圏に浮上している。同社はチタン製錬を主力とし、航空機向けのほか、高度なチタン関連技術を生かし電子デバイス分野における実績も高い。ロシアのウクライナ侵攻に絡む西側諸国からの経済制裁などの影響から、チタン価格に対する先高思惑が強まっている。同社はその関連有力株として上値を見込んだ投機資金の攻勢が際立つ。株式需給面では日証金で、足もと株不足に伴い小幅ながら逆日歩がついた状態にあり、買い戻しによる浮揚力も意識されている。

■クミアイ化学工業 <4996>  893円  +67 円 (+8.1%)  11:30現在
 クミアイ化学工業<4996>が続伸。前週末の急落局面でもプラス圏で引けており、きょうで4日続伸となる。全農系の農薬専業メーカーで足もとの業績は好調に推移しており、株価は800円近辺でのもみ合いを続けていたが目先ボックス上限を抜ける動きにある。前週末11日取引終了後に発表した22年10月期第1四半期(21年11月~22年1月)決算は、営業利益が前年同期比2.1倍の34億3000万円と急拡大、農薬及び農業関連事業や化成品の販売などが国内外で好調に推移し収益を押し上げた。これを評価する形で投資資金の流入が続いている。

■エイチ・アイ・エス <9603>  1,991円  +131 円 (+7.0%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が一時9.8%高と値を飛ばしたほか、オープンドア<3926>、エアトリ<6191>など旅行関連が総じて買い人気を集めている。ここ国内でも新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかっており、全国の新規感染者数は13日時点で10日連続して前の週の同じ曜日の人数を下回る状況にあることが伝わっている。「GoToトラベル」再開に向けて岸田首相も前向きな姿勢を示していることで、同関連株に対する買い戻しが加速している。

■ネクステージ <3186>  2,280円  +78 円 (+3.5%)  11:30現在
 ネクステージ<3186>が反発。SMBC日興証券は11日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を2100円から2900円に引き上げた。同証券では22年11月期の連結営業利益を149億円から前期比29.8%増の177億円(会社予想175億円)に増額修正した。今期は第1四半期から第3四半期にかけては中古車価格の上昇により利益が確保しやすい環境が続くと予想。ただ、第4四半期以降は新車の供給の回復による中古車価格が下落し、業績に影響するリスクをみる必要がある、と指摘している。中長期的には、引き続き積極的な出店により2ケタ成長の継続が期待される数少ない小売業として同社を評価している。

■トヨタ自動車 <7203>  1,918円  +57.5 円 (+3.1%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>、SUBARU<7270>など大手自動車株が頑強な値動きをみせている。前週末の米国株市場で主要株指数が下値模索の動きをみせたものの、週明けの東京市場は買いが優勢、そのなか自動車セクターの強さが目立っている。外国為替市場では円売り・ドル買いの流れが強まっており、足もとでは1ドル=117円台半ばまで急速に円安が進んでいる。為替感応度の高い自動車セクターにとって、ウクライナ情勢など不透明感が強いなかも、目先は円安加速を受けた輸出採算改善効果に着目した買いが優勢となっている。

■コニカミノルタ <4902>  491円  +13 円 (+2.7%)  11:30現在
 コニカミノルタ<4902>が堅調な動き。同社は11日、無線動画撮影機能を備えた回診用X線撮影装置「AeroDR TX m01(エアロディーアール・ティーエックス・エムゼロワン)」を発売したと発表しており、これが好材料視されているようだ。新製品は、ICU(集中治療室)、病棟、手術室などのベッドサイドでX線動画の撮影を行うことができる回診用X線撮影装置。患者をX線撮影室まで移動させなくても利用できるほか、従来の静止画に加えて動画撮影を可能にしたのが特徴という。なお、当初は国内で販売し、海外へは順次展開するとしている。

■川崎汽船 <9107>  9,080円  +200 円 (+2.3%)  11:30現在
 川崎汽船<9107>が一時400円を超える上昇で9300円まで上値を伸ばし、前週末に続き昨年来高値更新と気を吐いている。時価は2008年7月以来約13年8カ月ぶりの高値圏を走っている。世界的な海運市況の高騰を背景に好調な収益環境が続いている。コンテナ船の運賃市況が高止まりの状況にあるほか、ここ最近は、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数も前週末まで6日続伸と戻り足を強めており、追い風が強く意識されている。3月期末を目前にして、好業績を背景に配当増額の思惑も投資資金を誘導している。なお、きょうは商船三井<9104>も今月7日につけた高値を更新している。

■住友化学 <4005>  527円  +11 円 (+2.1%)  11:30現在
 住友化学<4005>が反発している。同社は11日、硝酸アンモニウム値上げに関して需要家との交渉に入ることにしたと発表した。主要原料であるアンモニアの価格が大幅に上昇し、今後も高止まりが続くことが予想されることに加えて、製造設備の高経年化に伴う維持・補修費用などが引き続き増加していることが要因。値上げは1キログラム30円で、4月1日出荷分から実施する予定としており、値上げによる採算改善が期待されている。

■富士フイルム <4901>  6,841円  +133 円 (+2.0%)  11:30現在
 富士フイルムホールディングス<4901>が反発している。11日の取引終了後、子会社富士フイルム富山化学が新型コロナウイルス治療薬への転用を目指している抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」について、国内第3相臨床試験の被験者の新たな組み入れを3月末に終了すると発表しており、これに伴う費用負担軽減の思惑から買われているようだ。従来株と比べて重症化率が低いオミクロン株が流行し、最近同治験に組み入れられた患者のほとんどがオミクロン株感染者であると推定されるなか、アビガンの重症化抑制効果の検証が困難になることが要因。なお、これまで組み入れた患者の治験データについては、治験プロトコルに従った解析を進めるとしている。

■トプコン <7732>  1,291円  +19 円 (+1.5%)  11:30現在
 トプコン<7732>が反発している。午前10時ごろ、22年3月期の期末配当予想を10円から15円へ引き上げたことが好感されている。年間配当予想は25円(従来予想20円)となり、前期実績に対しては15円の増配となる予定だ。

■ミルボン <4919>  5,010円  -820 円 (-14.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ミルボン<4919>が大幅続落。株価は、一時前週末に比べ約15%安に売られ昨年来安値を更新している。同社は11日取引終了後、株式売り出しを発表しており、需給悪化を警戒する売りが膨らんでいる。三井住友信託銀行が93万4400株の株式を売り出す。売出価格は22日から24日のいずれかの日に決定する。

■サンバイオ <4592>  1,381円  -145 円 (-9.5%)  11:30現在
 11日に決算を発表。「今期最終は赤字拡大へ」が嫌気された。
 サンバイオ <4592> [東証M] が3月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年1月期の連結最終損益は46.7億円の赤字(前の期は33.8億円の赤字)に赤字幅が拡大し、23年1月期も59.9億円の赤字に赤字幅が拡大する見通しとなった。8期連続赤字になる。
  ⇒⇒サンバイオの詳しい業績推移表を見る

■フレンドリー <8209>  400円  +80 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フレンドリー<8209>がストップ高カイ気配。同社は近畿圏を地盤に低価格のうどん店を展開するが、新型コロナの影響で業績は低迷を余儀なくされている。ただ、21年4~12月期営業損益は2億1100万円の赤字(前年同期は5億6600万円の赤字)と損失幅は減少している。そうしたなか、前週末11日取引終了後、株主優待制度の再開を発表した。毎年3月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、保有株数に応じて2000~1万5000円分の優待券を贈呈する。また、優待券は親会社で福証上場のファミレスであるジョイフル<9942>が運営する店舗(フランチャイズ店を除く)でも利用可能となった。期末が接近していることもあり、これを材料視する買いが集中した。

●ストップ高銘柄
 コラントッテ <7792>  759円  +100 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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