【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):昭電工、フレンドリー、ロボペイ
昭電工 <日足> 「株探」多機能チャートより
昭和電工<4004>が続伸。きょう付の化学工業日報で、「次世代モダリティ(治療手段)『エクソソーム』の開発・製造受託(CDMO)事業に参入する」と報じられた。記事によると、子会社である昭和電工マテリアルズの再生医療CDMOの技術や知見と、昭和電工の高速液体クロマトグラフィー用カラムなどの技術を組み合わせてエクソソーム製造プロセスを確立するという。25~26年ごろの治験薬提供を目指すとしており、差別化技術により新市場でのシェア獲得を目指すもようだ。
■あさひ <3333> 1,328円 -93 円 (-6.5%) 本日終値 東証1部 下落率10位
あさひ<3333>が大幅反落。同社はきょうが配当・優待権利落ち日となっており、処分売りに押されたようだ。同社は期末一括で28円の配当を予定。また、「サイクルベースあさひ」「ロハスサイクルあさひ」の全店舗及びインターネット通販(オンラインショップのみ)で利用できる優待券を保有株数に応じて4枚から40枚贈呈する株主優待を行っている。
■西松屋チェーン <7545> 1,376円 -57 円 (-4.0%) 本日終値
西松屋チェーン<7545>が反落。同社はきょうが配当・優待権利落ち日となっており、処分売りに押されたようだ。同社は年間配当24円(期末12円)を予定。また、保有株数に応じた優待金額を入金(チャージ)したプリペイドカード方式の「株主優待カード」を贈呈している。
■エス・エム・エス <2175> 3,075円 -85 円 (-2.7%) 本日終値
エス・エム・エス<2175>が4日続落。16日の取引終了後、未定としていた22年3月期の期末一括配当予想を10円50銭にすると発表したが、想定内との見方が強く好反応は限定的となった。なお、前期実績の9円50銭に対しては1円の増配となる予定だ。
■トヨタ自動車 <7203> 2,160.5円 -32 円 (-1.5%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が売り買い交錯のなかもやや売りが優勢、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線近辺で強弱観を対立させている。前週末を境に全体乱調相場の影響を受け急な調整に見舞われたが、目先は機関投資家のポジション調整に伴う大口売りが一巡し下値抵抗力を発揮。半導体不足による生産ラインへの影響は懸念されるものの、株価面では織り込みが進んだ。22年3月期業績は営業利益が前期比27%増の2兆8000億円予想と過去最高利益に肉薄する見通しにあり、PER12倍近辺の時価は割高感にも乏しい。
■フレンドリー <8209> 456円 +80 円 (+21.3%) ストップ高 本日終値
フレンドリー<8209>がストップ高。債務超過解消に向けた取り組みの一環として、昨年12月13日に発表した、親会社ジョイフルを割当先とした第三者割当によるB種優先株の発行について、2月18日が払込期日となっていることから、債務超過解消への期待感が強まっているようだ。
■ロボペイ <4374> 1,663円 +233 円 (+16.3%) 一時ストップ高 本日終値
ROBOT PAYMENT<4374>が急反騰。16日の取引終了後、22年1月分から月次売上高の開示を開始すると発表。1月度の全社売上高は1億3700万円(前年同月比32.0%増)だったとしたことが好感された。なかで、請求管理ロボの売上高は5500万円(同58.8%増)、サブスクペイの売上高は8000万円(同19.4%増)だった。
■ブロードE <4415> 1,139円 +150 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値
ブロードエンタープライズ<4415>がストップ高。14日に発表した単独決算において、会計基準の変更に伴い前期との比較はないものの、22年12月期の業績予想が前期との単純比較で減益見通しとなることを受けて、15、16日と株価は急落したが、16日の取引終了直前に発表した決算説明会資料で、旧基準では税引き前純利益が前期比7%の増益になると発表しており、これが好感された。旧基準では初期導入時に売上高を一括計上していたが、新基準では契約年数に応じて案分し、それぞれの期に計上することになり、その影響が利益にも及ぶとしている。
株探ニュース