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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):堺商事、ツカダGHD、クロスキャト

堺商事 <日足> 「株探」多機能チャートより
■堺商事 <9967>  2,525円  +200 円 (+8.6%)  本日終値
 堺商事<9967>が高い。午後2時20分ごろ、22年3月期の期末配当予想を35円から55円に引き上げると発表したことが好感された。年間配当は90円となり、前期実績に対して30円の増配になる予定だ。

■ツカダGHD <2418>  330円  +24 円 (+7.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 ツカダ・グローバルホールディング<2418>が大幅続伸。欧米の邸宅風施設直営による婚礼ビジネスを運営するほか、ホテル事業にも傾注している。新型コロナウイルスの感染拡大による影響から、21年12月期は営業損益が63億9100万円の赤字と低迷が続いたが、22年12月期は53億2500万円の黒字予想と3期ぶりの黒字転換を見込んでいる。足もとでは既に業績回復色をみせており、直近四半期の21年10~12月期は売上高が前年同期比23%増で営業損益も黒字に転換している。新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大がピーク越えとの見方も出るなか、上値を見込んだ投資マネーの流入が勢いを増している。

■クロスキャット <2307>  1,793円  +128 円 (+7.7%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 クロスキャット<2307>は急伸。同社は16日取引終了後、3月31日を基準日として1株につき2株の割合で株式分割を行うと発表した。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで投資家が投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図る目的。これに伴って株主優待制度の変更も行うが、株式分割に伴う保有株式数の変更であるため、実質的には変わらないとした。

■第一商品 <8746>  120円  +8 円 (+7.1%)  本日終値
 第一商品<8746>が後場急伸。午後1時20分ごろ、国内法人向けに金地金の売買契約の締結を決定したと発表。売却数量は20キログラムで、売却金額は約1億3800万円。今回の売却に伴い、22年3月期第4四半期において売上総利益464万円が発生する見込みとしている。

■細谷火工 <4274>  1,291円  +85 円 (+7.1%)  本日終値
 細谷火工<4274>が急伸。複数のロシアメディアが、ウクライナ軍が同国東部の親ロシア派地域に対して迫撃砲などを発射したと報じた。これを受けて地政学リスクの高まりが意識され、細火工や石川製作所<6208>など防衛関連に位置づけられる銘柄群に再度物色の矛先が向かったようだ。一連の防衛関連株は今年に入り、ウクライナ情勢を巡る思惑から値動きの荒い展開が続いている。前日16日には、ロシアがウクライナ国境から軍隊の一部撤収を発表したことを受け、大幅安となっていた。

■グロームHD <8938>  771円  +45 円 (+6.2%)  本日終値
 グローム・ホールディングス<8938>が大幅続伸。16日の取引終了後、アライアンス先医療機関が保有する病床数が前月比で119床増加し6338床になったと発表しており、これが好感された。同社は、医療機関に対するコンサルティングや病院の事業計画の立案・実践などのオペレーション業務などを展開しており、アライアンス先医療機関の保有する病床数は重要指標の一つ。今回は栃木県の医療機関と業務委託契約を締結したことで増加した。

■共栄タンカー <9130>  1,026円  +56 円 (+5.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 共栄タンカー<9130>が急騰、全般地合い悪に逆行し一時11.5%高の1082円まで駆け上がる場面があった。値上がり率は一時東証1部トップとなる場面もあった。世界的に新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大にピークアウト感がみられるなか、経済活動正常化に向けた動きが各国で出始めている。米国では直近の経済指標などから個人の消費意欲の強さが確認されており、こうした流れを背景にグローバル物流を担う海運セクターへの買いが活発化している。同社株はタンカーの長期貸船が主力ということもあって、海運セクターのなかでも業績回復が遅れており、株価面でも出遅れ感が強かった。ただ業績は今期が大底との見方が強まるなかで、0.5倍台のPBRは水準訂正余地をはらんでいる。ESGへの取り組みにも積極的で、投資マネーが流入しやすい。信用買い残など枯れた状態で株式需給関係も良く、上値の軽さが意識されている。

■ツインバード工業 <6897>  698円  +35 円 (+5.3%)  本日終値
 ツインバード工業<6897>が大幅高、上げ足を強め600円台後半のもみ合いを上放れる動きをみせている。調理家電など小物家電の企画販売を行うが、足もとの業績は好調で大幅増益基調にある。ワクチン用保冷庫も手掛けており、新型コロナウイルス関連の一角として注目され2020年の年央と21年の年初に2度にわたる大相場を演じた経緯がある。また、配当政策など株主還元にも前向きな取り組みをみせるが、16日取引終了後、株主優待制度の拡充を発表した。全対象者へ株主優待クーポン進呈金額を増額、5000株以上1万株未満及び1万株以上を保有する株主の対象枠を新設(同社公式ホームページでの買い物に利用可能)しており、これが株価の新たな刺激材料となっている。

■日本リビング保証 <7320>  1,813円  +70 円 (+4.0%)  本日終値
 日本リビング保証<7320>が大幅続伸。16日の取引終了後、東京都世田谷区の共同住宅を収益用不動産として取得したと発表しており、これが好材料視された。取得したのは鉄筋コンクリート造地下1階付地上3階建ての建物で、取得価格は3億6100万円。なお、同件による22年6月期業績への影響は軽微としている。

■ネクストウェア <4814>  159円  +6 円 (+3.9%)  本日終値
 ネクストウェア<4814>は大幅続伸。同社は16日取引終了後、セキュリティーソフトウェアの開発・販売を行うZenmuTech(東京都中央区)から、秘密分散により情報を無意味化するソリューション「ZENMU」の分散片をブロックチェーン上で管理する開発権と販売権を取得したと発表した。「ZENMU」を活用し、ネクスウェアのブロックチェーンソリューションと重ねることで、サブスクリプション対応及びユーザーの利便性の効率化が図られるとした。なお、ZenmuTechとは今後、ZENMUプロダクトの販売代理店契約を締結する予定。

●ストップ高銘柄
 インテM <7072>  1,585円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 FRONTEO <2158>  1,593円  -400 円 (-20.1%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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