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【市況】【↓】日経平均 大引け| 反落、ウクライナを巡る思惑で後場に値を崩す (2月17日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27431.42
高値  27438.74(12:33)
安値  27080.92(13:02)
大引け 27232.87(前日比 -227.53 、 -0.83% )

売買高  11億8069万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆9200億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反落、ウクライナ情勢に絡む報道で後場一段安に
 2.前日の米株市場はFOMC議事要旨発表後に戻り足に転じる
 3.日経平均は前日の600円近い急伸の反動で主力株に利食い
 4.キーエンスやリクルートなどグロース系銘柄の下げが目立つ
 5.全体の7割以上の銘柄が値を下げ、売買代金は3兆円台割れ

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比54ドル安と反落した。ウクライナ情勢が警戒され一時急落もFOMC議事要旨を受け下げ幅を縮めた。

 東京市場では、寄り付きこそ売り買い交錯の展開で始まったが、その後は売りに押される展開に終始した。

 17日の東京市場は、朝方は気迷いムードだった。前日の米国株市場で主要株価指数が一時大きく下げる状況にあったものの、後半はFOMC議事要旨発表を受け急速に買い戻される展開となったことから、寄り付き時点では強弱観が対立した。しかし、その後は徐々に売りが優勢となった。前日に先物主導で日経平均は600円近い上昇をみせていたことで、利益確定の売り圧力が拭えなかった。後場に入ると、ウクライナ軍が砲弾などを発射したとロシア政府系メディアが報じ、これを嫌気する形で日経平均は下げ幅を急速に広げる場面もあった。ただ、その後は買い戻しが入り下げ幅を縮小している。業種別では資源関連や総合商社株が買われたものの、個別株ベースでは全体の7割以上の銘柄が値を下げている。東証1部の売買代金は前日に続き3兆円を下回った。

 個別では、売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が安く、キーエンス<6861>が大きく値を下げた。日本電産<6594>が売られ、ソフトバンクグループ<9984>も軟調。リクルートホールディングス<6098>の下落も目立った。ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。乾汽船<9308>が大きく利食われたほか、ネットプロテクションズホールディングス<7383>も急落。ダントーホールディングス<5337>、あさひ<3333>、ラクス<3923>なども大幅安となった。
 半面、日本郵船<9101>がプラス圏を維持し、東京エレクトロン<8035>も上昇した。任天堂<7974>が買い優勢だったほか、日立製作所<6501>も買いを集めた。三菱商事<8058>が高く、INPEX<1605>も値を上げた。フィールズ<2767>が急騰、ツカダ・グローバルホールディング<2418>も値を飛ばした。クロスキャット<2307>が物色人気となり、レオパレス21<8848>、紀文食品<2933>なども大幅高。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、資生堂 <4911> 、三菱商 <8058> 、豊田通商 <8015> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約32円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はリクルート <6098> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ファナック <6954> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約114円。

 東証33業種のうち上昇は7業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)卸売業、(3)陸運業、(4)石油石炭製品、(5)ゴム製品。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)倉庫運輸関連、(3)情報・通信業、(4)輸送用機器、(5)不動産業。

■個別材料株

△クロスキャト <2307>
 3月31日を基準日として1株を2株に株式分割。
△ツカダGHD <2418>
 婚礼ビジネスとホテル事業底入れに期待。
△ガンホー <3765>
 ニンテンドースイッチ向け「パズドラSwitch」を発売へ。
△ロボペイ <4374> [東証M]
 1月売上高は32%増。
△ブロードE <4415> [東証M]
 決算説明会資料発表で買い戻しの動き。
△大紀ア <5702>
 アルミ市況が08年7月以来の高値水準に。
△ツインバード <6897> [東証2]
 株主優待制度の拡充が刺激材料。
△フレンドリ <8209> [東証2]
 債務超過解消への期待感強まる。
△第一商品 <8746> [JQ]
 国内法人向けに金地金の売買契約を締結。
△共栄タ <9130>
 PBR0.5倍で良好な株式需給に着目した買い流入。

▼シンワワイズ <2437> [JQ]
 メタバース・アートコンプレックス事業で新会社設立も目先利食い優勢。
▼あさひ <3333>
 配当・優待権利落ち日で処分売りに押される。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)フィールズ <2767> 、(2)ツカダGHD <2418> 、(3)クロスキャト <2307> 、(4)レオパレス <8848> 、(5)紀文食品 <2933> 、(6)名鉄 <9048> 、(7)ブラス <2424> 、(8)京阪HD <9045> 、(9)共栄タ <9130> 、(10)プレミアG <7199> 。
 値下がり率上位10傑は(1)グレイス <6541> 、(2)乾汽船 <9308> 、(3)ネットプロ <7383> 、(4)近鉄エクス <9375> 、(5)ダントーHD <5337> 、(6)Jディスプレ <6740> 、(7)ギフティ <4449> 、(8)FFJ <7092> 、(9)ベイカレント <6532> 、(10)あさひ <3333> 。

【大引け】

 日経平均は前日比227.53円(0.83%)安の2万7232.87円。TOPIXは前日比15.39(0.79%)安の1931.24。出来高は概算で11億8069万株。東証1部の値上がり銘柄数は541、値下がり銘柄数は1572となった。日経ジャスダック平均は3597.48円(12.60円安)。

[2022年2月17日]


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