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【材料】<動意株・16日>(前引け)=日本マイクロ、アスタリスク、日金属

日本マイクロ <日足> 「株探」多機能チャートより
 日本マイクロニクス<6871>=大幅高で出直り相場の様相。1月28日に下ヒゲの長い十字足で底入れを確認、その後は調整を交えながらも下値を切り上げ、目先は5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現、中長期波動の分水嶺である75日移動平均線クリアも目前に捉えている。メモリー向けプローブカードを中心に半導体計測機器を主力展開している。世界的な半導体不足が顕著となるなか、半導体メーカーの生産能力増強の動きが相次いでおり、同社の収益環境に吹く追い風が意識されている。特に直近では台湾の半導体受託生産最大手のTSMC<TSM>が熊本県の新工場への追加投資を発表、投資金額は日本円にして1兆円近くに達する見込みとなっており、同社にもビジネスチャンスが高まっているとの見方だ。

 アスタリスク<6522>=ストップ高カイ気配。15日の取引終了後、第2四半期累計(21年9月~22年2月)連結業績予想について、売上高を12億7800万円から13億8500万円(前年同期比34.2%増)へ、営業利益を1億5000万円から3億4700万円(同41.6%増)へ、純利益を9900万円から2億4200万円(同32.2%増)へ上方修正したことを好感した買いが流入している。上期において、防水などの業務用件に役立つ付属品の特需案件や、海外用途でのRFID関係の特需案件など、複数の計画外の案件の獲得と納入が発生したことが要因としている。

 日本金属<5491>=3日ぶり急反発。同社はきょう、非鉄異形圧延の量産技術を確立したと発表しており、これが材料視されているようだ。従来は切削加工で成型した形状を、異形圧延で加工することで省資源化・省コスト化を実現。ステンレス・特殊鋼で培った異形圧延の技術と、CAE(従来行われていた試作品によるテストや実験の代わりに、コンピューター上の試作品を用いてシミュレーションし分析する技術のこと)の活用により、アルミ・マグネシウム・銅・チタン・ニッケルなどの非鉄に展開しさまざまな要求に対応可能となり、電気自動車(EV)関連用途などのニーズに応えるとしている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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