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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 タカトリ、ホンダ、凸版 (9日大引け後 発表分)

タカトリ <日足> 「株探」多機能チャートより

 9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 タカトリ <6338> [東証2]  ★10-12月期(1Q)経常は黒字浮上・上期計画を大幅超過
 ◆22年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常損益は4億7400万円の黒字(前年同期は9500万円の赤字)に浮上して着地。電子機器事業で半導体製造機器やパワーデバイス関連材料向け加工機の販売が伸びたことが寄与。製造コストの低減や経費削減なども黒字化に貢献した。
  上期計画の1億8500万円をすでに大幅に上回っており、業績上振れが期待される。

 第一カッタ <1716>   ★上期経常を25%上方修正、通期も増額
 ◆22年6月期上期(7-12月)の連結経常利益を従来予想の14億円→17.6億円に25.0%上方修正。民間工事の受注が想定より大幅に増加し、売上高が計画を上回ったことが利益を押し上げた。
  併せて、通期の同利益も従来予想の25.6億円→29.2億円に13.7%上方修正。減益率が12.5%減→0.5%減に縮小する見通しとなった。

 日ハム <2282>   ★今期最終を一転21%増益に上方修正・4期ぶり最高益更新へ
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の300億円→395億円に31.7%上方修正。従来の8.0%減益予想から一転して21.1%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。子会社マリンフーズの全株式を双日 <2768> に売却することに伴い、売却益約88億円を計上することが要因。海外の持ち分法適用関連会社の業績が好調に推移し、投資利益が増加することも利益を押し上げる。

 テイカ <4027>   ★今期経常を27%上方修正
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→38億円に26.7%上方修正。増益率が9.5%増→38.7%増に拡大する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。海外向けを中心に汎用用途の酸化チタンや機能性微粒子製品などの販売が伸びることが寄与。

 天竜製鋸 <5945> [JQ]  ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も17円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の27.5億円→30.4億円に10.5%上方修正。増益率が57.0%増→73.5%増に拡大し、従来の29期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。海外経済の回復を背景に金属用チップソーや住宅資材用チップソーの販売が伸びることが寄与。自動化・省力化設備導入による生産効率の向上に加え、工場操業度の改善なども上振れに貢献する。
  業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の120円→137円(前期は80円)に増額修正した。

 旭ダイヤ <6140>   ★今期経常を17%上方修正、配当も3円増額
 ◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の27.2億円の黒字→31.7億円の黒字(前期は3.3億円の赤字)に16.5%上方修正した。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。半導体関連や自動車関連、工作機械向けに関連工具の販売が伸びることが寄与。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の16円→19円(前期は6円)に増額修正した。

 帝国電 <6333>   ★今期経常を一転9%増益に上方修正、配当も14円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の18.3億円→27.3億円に49.2%上方修正。従来の27.2%減益予想から一転して8.6%増益見通しとなった。米国で冷凍機向けポンプやアフターサービス、中国ではケミカル向けポンプなどの販売が伸びる。為替の円安進行もプラスに働く。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の36円→50円(前期は36円)に大幅増額修正した。
  併せて、発行済み株式数の4.2%にあたる80万株または8億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 日金銭 <6418>   ★今期経常を61%上方修正
 ◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常損益は13.1億円の黒字(前年同期は18.9億円の赤字)に浮上して着地。米国ゲーミング市場の急回復に伴う顧客の設備投資需要が継続したうえ、欧州でセルフレジ精算機向けの紙幣識別機ユニットの販売が増加したことが寄与。開発費の抑制や固定費の削減に加え、円安による為替差損益の好転なども利益改善につながった。
  併せて、通期の同損益を従来予想の6.2億円の黒字→10億円の黒字(前期は29億円の赤字)に61.3%上方修正した。

 東京きらぼし <7173>   ★今期経常を57%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も10円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の150億円→235億円に56.7%上方修正。増益率が82.4%増→2.9倍に拡大し、従来の6期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。貸出金利息や法人役務取引等利益が計画を上回る一方、与信関係費用が減少することが寄与。不動産売却を原資とした持ち分法投資利益65億円を計上することも利益を大きく押し上げる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。

 ホンダ <7267>   ★今期最終を一転2%増益に上方修正
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の5550億円→6700億円に20.7%上方修正。従来の15.6%減益予想から一転して1.9%増益見通しとなった。新型コロナウイルスの感染再拡大や部品供給不足、原材料価格の高騰など厳しい外部環境は続くものの、販管費や販売奨励金の抑制などを進めることで採算が想定より上向く。

 凸版 <7911>   ★今期最終を28%上方修正・最高益予想を上乗せ、自社株買い実施も発表
 ◆22年3月期の連結最終利益を従来予想の900億円→1150億円に27.8%上方修正。増益率が9.8%増→40.2%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。事業ポートフォリオ見直しに伴う構造改革費用とそれに関連する税金費用が想定より減少することが要因。
  併せて、発行済み株式数の3.88%にあたる1300万株または200億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

 鴻池運輸 <9025>   ★今期経常を一転14%増益に上方修正、配当も5円増額
 ◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の90億円→107億円に18.9%上方修正。従来の4.2%減益予想から一転して13.9%増益見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。新型コロナウイルス感染拡大の影響はあるものの、国内外の各拠点で一定の回復が見られるなか、要員の配置転換などの効率化に取り組んだことが上振れの要因となる。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の24円→29円(前期は20円)に増額修正した。

 近鉄エクス <9375>   ★今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も20円増額
 ◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の468億円に急拡大して着地。世界経済の回復に伴う旺盛な輸送需要を取り込んだうえ、前期から続く航空・海上貨物輸送スペースの供給不足を背景とした運賃上昇と販売価格の上昇も寄与し、業績高変化を遂げた。
  併せて、通期の同利益を従来予想の510億円→590億円に15.7%上方修正。増益率が47.7%増→70.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→120円(前期は50円)に増額修正した。

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