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【材料】イルグルム:1月単月の全社売上高は前年同月比で+8.2%、通期の予定増収率+21.7%に対し今期累計(4ヶ月間)の売上高実績は+7.7%

 株式会社イルグルム(東証マザーズ上場、コード:<3690>、岩田進社長)は、2月7日に2022年9月期(今期:2021年10月~2022年9月)の4ヶ月目となる、2022年1月の月次売上高を発表した(2022年1月以降の数値は、監査法人の監査を受けていない速報値ベース。単位未満を四捨五入、以下同様)。

 月次の全社売上高は、9月263百万円、10月265百万円、11月255百万円、12月257百万円、1月266百万円と横這いが続いている(図表1)。なお、前年同月比では2021年7月以降、2022年1月まで7ケ月連続で増収となった(図表2)。
 同社は今期の全社売上高を3,600百万円、前期比では+21.7%と高い増収率を見込んでいる。これに対し今期累計(2021年10月から2022年1月までの4ヶ月間の累計)の売上高は、前年同期比では+7.7%に留まっている。

 事業別にみると、主力のマーケティングプラットフォーム事業では、1月の売上高は231百万円、前年同月比では+12.1%の増収と二桁の伸び率となった。なお、12月の売上高233百万円に対しては、△0.6%の微減である。コアビジネスであるアドエビス(インターネット広告効果測定ツールの提供)が堅調に推移し、アドフープ(広告代理店マッチングサービス)に加え、2021年3月に連結子会社化した株式会社スプー(Webメディアの企画・制作・編集・運営を展開)、及び同年8月より連結子会社化した株式会社トピカ(SNS と動画を活用したマーケティング支援事業を展開)を含めた新サービスが、引き続き増収に寄与していると思われる。

 一方、商流プラットフォーム事業部門の1月の売上高は、35百万円と前年同月比では△12.2%の減収、12月の売上高である25百万円と比較すると、+10百万円(+42.2%)の増収となった。一部の顧客からの解約が発生したこともあり、6月以降、前年同月比では減収傾向が続いているが、月次売上高は23~35百万円前後で推移し、下げ止まりが見られる(図表1、図表2)。なお、同事業の売上高が、全社売上高に占める割合は約1割と小さい。

 また、同社は2022年2月4日に今期第1四半期の決算を発表した。売上高は776百万円と前年同期比+51百万円(+7.6%)の増収となったが、営業利益は87百万円と△7百万円(△7.1%)の減益となった。通期予想に対する進捗率は、売上高で21.6%、営業利益で18.5%となっている。

 事業別にみると、第1四半期のマーケティングプラットフォーム事業は、M&Aの効果やアドフープなどの成長により、売上高697百万円を計上し、前年同期比で+76百万円(+12.2%)の増収となった。同セグメント利益は70百万円を計上し、増収効果やコスト削減などにより前年同期比で+23百万円(+46.7%)の増益と好調であった。

 一方、第1四半期の商流プラットフォーム事業の売上高は79百万円と、前年同期比で21百万円(△20.6%)の減収となった。同セグメント利益は17百万円を計上し、前年同期比で29百万円(△62.2%)の減益となった。同事業は限界利益率が高いビジネスであるため、EC市場における競争の激化にともなう利用顧客の流通総額の減少と、決済手数料率の低下を受けて減収となったことが、大幅な減益率の要因である。

 ただし、今期、2桁の増収増益、並びに過去最高売上高と利益の連続更新の予想を、同社は変更していない。通期では、営業利益470百万円(同+28.6%)、経常利益460百万円(同+26.3%)、当期純利益320百万円(同+33.5%)を計画している。また、年間の一株当たり配当金については、前期5.2円から今期7.5円へと+2.3円の増配を予定している。

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(出典)株式会社ウイルズ、(情報提供)アルファ・ウイン・キャピタル株式会社

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